お店づくり応援隊より

Vol. 21 流行るお店には理由がある

『三つのバランス』

 

言い換えれば「流行らないお店」にも理由があるという事です。

 

 

飲食店ですから、もちろん美味しいというのが前提ですが、

案外大した事のない「味」のお店でもやたら流行ってるところもあります。

 

『味』は好みです。

ですから人よってバラバラ、自分が美味しいと思っていても、

他人はそうでもないことがあります。

 

また料金との比較もあります。

「この値段やったらこんなもんやろう」って感覚です。

「安いし、まーええんちゃう」とか良く言いますよね。

 

安い、高いも含めて「味」との比較でいわゆる「値ごろ感」が合ってるかどうか。

 

 

「値ごろ感」にはもう二つのファクターがあります。

 

ひとつは『サービス』、店員さんの接客ですね。

 

これも様々、例えば高級レストランの接客と

大衆酒場の接客では大きな違いがあります。

どちらが上とか下とかではありません。

業態・客単価による接客の違いです。

 

ただただ愛想がいいだけではダメです。

そこには技術も必要です。

 

オーダーの取り方、料理の出し引き、

商品知識(提供しているお酒や料理の知識)。

 

上手い店員さんは、明るくはっきりとした受け答え、

又さりげなくオススメを勧めたり、

とにかくお客さんを気分良くしてくれます。

 

 

さてもう一つは『店舗空間』です。

 

かっこいい空間、面白い空間、上質な空間・・・・いろいろありますが、

これもお店(業態や客単価)によって様々です。

 

空間そのものの居心地も大事ですが、

椅子やテーブル・インテリア装飾も大事な要素です。

 

『味」『サービス』『空間』

この3つがいいバランスを保っているのが流行るお店ではないでしょうか。

流行るというより、長く続くお店と言い換えてもいいでしょう。

 

そしてこの3つのうちどれか1つ突出していても、それはそれでまだいいと思います。

が、どれか1つでも欠けていたら、やはりお店は長続きしにくいでしょうね。

 

でも平均的なバランスの良さはあくまでもベーシックにあるもので、

そのお店独自のサービス、言い換えればお店の特徴、

これが確立さえれれば強いですね。