まるで魔法使いの道具のようなタロットカード
その起源は諸説ありますが、解明はされず、謎のままです。


1978年発行
タロット 神秘と幻想のカード

この本は、かなり前に、ある図書館で本の処分をしているときに、
偶然目に止まり、いただくことができました。

こちらの本より、かいつまんで紹介しますと、
フランスの神秘学者、クール・デ・ジェブランが
さまざまな理由からエジプト起源説を唱えています。

そして、エリファス・レビがタロットとカバラ思想を結びつけ、
レビの思想がイギリスの魔術結社ゴールデン・ドーンの
A・エドワード・ウェイト(哲学者であり魔術師)へと継がれ、
ウェイト版タロット(ライダー・タロット)が完成しました。
歴史があります。

タロットの語源は2つのエジプト語からです。
Tar (道や法の意味) Ro (王や皇帝の意味)

カードの構成は、大アルカナ22枚 小アルカナ56枚 合計78枚
アルカナは秘宝、秘密という意味です。
読み方は正・逆があるので実質78(×2)になります。

タロットカードは占いでは「卜術」に属し、
占う瞬間に秘密がある、という考え方のもとに(偶然性)、
その時間的断片から、
過去を追ったり近未来を見たり、問題の本質を見ます。
描かれている絵はシンボリックなものが多く、
展開したカードには深い奥行きが出てきます。
相談者の心やそこに潜むものを映像のように映し出します。
まさに魔法のカードです!

科学で表現できないものは魔術的なものを帯びるわけですが、
それらは不思議と人や自然、宇宙につながってます。
神秘の光がそこにありますね。


                        ⅩⅦ THE STAR.