To Do—今、やること。
高校野球のヒートアップもおさまってきたので…、ちょっと取りとめもない考えを。
夏のある日、西武#10森友哉が大阪桐蔭の試合日に語ってくれた。
「トーナメントは何があるかわからないないですけど、普通にやれば桐蔭勝ちますよ。それくらい抜けている。僕らの時もそうだったけど、そりゃあ、仲間と甲子園優勝はうれしいですけど、その先を見ていた。みんなプロになることを本気で考えている。しかも今の子たちって本当にメジャー挑戦も考えていますからね。今年なんてそれが何人もいますから。負けないですよ」
また過酷日程については、
「正直、僕らは何試合やってもきつくなかった。特に甲子園は快適でしたよね、地元だし。ほかの高校はわからないですけどね…」
森の言葉を聞くと、学校や立場によって甲子園の重要性や過酷さのとらえかたはまったく異なるようだ。
人間はマシンではない。
人は必ず死ぬわけだから、消耗するのは必然。それに対するケアはしっかり考えないといけない。
「選手生命」
高校での逸材がその先、プロなどのステージで活躍できないケースは多い。
しかしそれは野球に限ったことでもない。
例えば、高校サッカーやラグビーもトーナメントの過酷日程。
しかし、サッカーやラグビーで肉体的に壊れたという選手は、靭帯をやったとか、外傷的な原因が多い気がする。
また「燃え尽き」ではないが、メンタル的なムラなどでその後、活躍できない選手は目にする。
そういう部分では野球は異なる部分もあるのだろう。
サッカーなどは過酷とはいえ、基本は走る競技。走るというのは歩く同様、自然に近い動作。だから球を投げる野球、特に投手とは同列もできない。
うーん、考えれば考えるほど、難しい問題である。
医学的な因果関係を具体的な数値で出しても個人差もある。
まずはできることを探すことが重要だと思う。
言われているように日程が興行優先で偏っているならば変更する(→これはやろうと思えば実行できる)
そして指導者の育成(→まぁ、これは時間がかかる…)
もう1つは選手に自主性、考えることをさせる(→これも難しいなぁ、日本の教育システムなども絡むしなぁ)
個人的には、ともかく選手を守るということを考えたいと思う
「Players First」
代理店的発想、よく目にする言葉、誰もが安易に使うのが好きではない。
この言葉、昔からあったけど市民権を得たのは、都知事選かなにかでメディアが取り上げたから。
スポーツ界での使い方が軽すぎると思う。
真の選手第一主義を関わっている人誰もが考えることが重要だと思う。
今、アマチュアを中心に各競技団体の問題点がどんどん出てくる。
でも少しすると、あっという間に忘れ去られてしまうのは、目に見えている。
それが最も危険なことだと思う。
具体的に選手第一主義に何ができるか明確な回答は、無責任だけど現状は思い浮かばない。でも常に心に留めておくことだけはできる。
僕はそこから始めたいと思う。