ドラフトで新たにプロの世界へ飛び込んで行く人がいれば、プロを引退し新たな人生を歩む人もいます。

 広島カープで「4」を背負い、何度も膝を故障しては手術を受け、その度にカムバックしてきた尾形選手。今オフに戦力外となり、「スカウト」として新しい人生をスタートしています。法大・武内への指名挨拶に早速登場していました。つい数週間前までは選手だった人が写真の隅に見切れて映っているのをみて、プロの明暗を垣間見ました。言ってみれば、彼の戦力外によって空いた椅子に座る新人への挨拶に行っているわけですから。本人がどの様に感じるかは別として、見ている側からは複雑な気持ちだろうなと思いました(投手と野手で立場は違うとは言え・・・)。

 阪神のヤジ将軍・秀太選手も阪神九州担当スカウトとして新しい道を歩むみたいです。名門・熊本工業出身ならではのコネクションを活かして、力を発揮してくれるでしょう。毎年多くのドラフト候補が出て、多くの名選手を輩出している九州地区ですから、非常に重要なポストだと思います。来年早速、沖縄興南左腕・島袋投手など目玉選手がいますので、ヤジ将軍が選ぶ選手は誰なんだろうとかなり興味が湧いてきます。

 TBS系列番組の「戦力外通告」が今から非常に楽しみです。球界の現実・厳しさを垣間見れる貴重な番組だと思います。この番組で取り上げられて、這い上がって、その後活躍している選手はいませんが、プロに残れなくても、どの様に「引退」という決断に至ったか、その心境の移り変わりが見れるので大変興味深い番組です。

 考えてみれば、戦力外になってもその後に野球界に残れるのは、まだ幸せな方なんだろうなと思ってしまいますね。これが「花のドラフト」とは表裏一体の現実だと言う事をファンは知った上で選手を応援してあげればいいのかもしれませんね。


球坊主
 ドラフト会議も終了し、各チーム秋季キャンプで汗を流しています。日本シリーズがまだ終わっていなかったなぁとさえ思えてしまう今日この頃。日本S初戦は原ジャイアンツが取りましたね。スコアは4-3。今シリーズはこんな接戦が続くでしょうね。両チームとも似た様な野球をシーズンから続けてきてますので。予想では、4-1で原ジャイアンツが日本一だと思います。若干、投手力でジャイアンツの方が上回るだろうなと思います。

 さて、ここでは下位球団にスポットを当てていきたいと思います。気になるのは、前回のブログでも取り上げたオリックスバファローズです。「大坂夏の陣」キャンペーンのポスターで大石前監督が鎧兜姿を披露したことに度肝を抜かれ、それ以来気になる球団です。ファンサービスはあんまり良いイメージはありませんが、吉本興業と提携しているということもあり、何とか打倒阪神で関西を盛り上げてもらいたいです。

 その阪神OB岡田新監督になり、その手腕・チーム作りに非常に興味をそそられます。ベンチワーク不要論は阪神時代から岡田監督の代名詞でした。理想は先発メンバー9人で試合最後までいくという形です。そう言う意味では、パリーグの指名打者制は岡田監督の理論に有利なのでは。

 その様な方向性の中で行われた今回のドラフト会議。徹底して、左投手を指名しました。結果として、右腕1人、左腕4人を獲得。4人が社会人・独立リーグ出身の即戦力投手。先発はそこそこいるが、リリーフ陣が試合を壊すシーンを何度も今シーズン見てきましたので、この弱点を補うという意図のはっきりしたドラフト補強だったと思います。

 投手コーチも清川コーチに加え、星野コーチを招聘。左腕強化の意図が見えます。恐らく、今回のドラフト指名選手は山田を除けば、全員リリーフ起用されると思います。2位の比嘉は、上手くいけば今年のソフトB・摂津の様になってくれる可能性はあります。27歳という年齢からも摂津とダブります。1位の古川は万能型ですが、恐らくセットアッパーの様な起用法になるのでは。元ソフトB・篠原の様なタイプでしょうか。あとは良くこの順位で取れたなって思った5位・阿南です。阪神を始めとする他球団も上位指名候補として挙げていて、更に貴重な即戦力左腕ということで3位ぐらいで消えると思ってましたが。ただこの手の投手は、清川名人によって左サイドスローへ改造されないか心配です。イメージされる起用法がワンポイント的起用なので、改造の可能性がかなりあります。すでに清水、吉野、延江と左サイドはいるわけですし、むしろ上からしっかり投げれる左腕がベテラン菊地原しかいない状態ですので。

 3位山田は高卒投手育成下手のオリックスがどこまでできるのか。近年でも高卒投手でものになったのは近藤だけだと思います。近藤は下位指名で、ラッキーパンチ的な育成だったと思います。更に山田は本格派左腕ということで、清川&星野コーチがきっちり育成できるのか注目です。星野コーチは阪神時代に岩田や能見を指導してましたが、大学・社会人出身選手なので土台ができていたと思うので、この辺は山田育成と勝手の違うところでしょう。

 相変わらず、捕手の補強は進みませんね。大卒捕手を下位で3人指名した落合中日とは対照的でした。谷繁という名捕手がいますが、その先を見据えてということでしょう。1人ぐらい高校生捕手を本採用でも育成採用でも良かったので指名してもらいたかったです。巨人が河野(九州国際大付属)を育成で獲得しているぐらいですから、十分可能だったと思います。(河野が巨人とできていたとしても、育成指名ですから、本指名すれば十分獲得できたでしょう)なんだったら、城島を強奪するぐらいの気合いを見せて欲しかったです。それぐらい捕手不足は危機的だと思います。

 4位のところでロッテが4位指名した清田(NTT東日本)を獲っても面白かったでしょう。右打強打外野手が下山&浜中ぐらいですからね。長野と並ぶ社会人屈指の強打者と言われていた選手ですから。坂口、小瀬と外野を形成すれば、攻撃・守備の両面で高いポテンシャルを持ったラインができたでしょう。

 野手よりもまず「ブルペン整備」を全面に出していた岡田監督の方針は、正に「守りの野球」ですね。阪急時代からほとんど毎年打撃優先のイメージがあった球団。でも優勝した年は、イチローを中心にした守り重視の野球をしていました。球団もそのことにようやく気付いたのかもしれませんね。外国人4人をスタメンに並べるなど真逆をここ数年歩んできていました。しかし、観客動員数も伸び悩み、なかなか魅力あるチームができなかったのが現実です。観客を引きつけるには、「勝つ」ということが何よりの対策案だということになったのだと思います。その為には、華やかさは無くとも「大人の野球」をする必要があります。その第一弾としての「ブルペン整備」でしょう。

 考えてみれば、阪急時代、関西の富裕層の多くは、人気にある阪神よりも「大人の野球」をしていた阪急を応援していたと聞いた事があります。これも一種のマーケティングでしょう。同じ関西の阪神とターゲットとするファン層がダブらない様にすることで、しっかりしたポジショニングを確立する。阪神がどんどんFAや大物選手を獲得する花形なら、「実力のパ」らしい地味ながらも力のあるチームを作り、勝つ事がオリックスの人気復活の鍵なのではないでしょうか。そのうち、大型補強ばかりしていて巨人に対してアンチテーゼを見せ、他球団を応援するファンが増えた様に、阪神からオリックスへファンが流出する事もあるかもしれませんね。。。

 今回のドラフト指名は、そんな改革意識を感じさせてくれる大胆な戦略を展開していたと思います。やっぱり、岡田監督は名将の器かもしれないと改めて感じました。

 がんばろう、オリックス!!


球坊主
 前回の西武編に引き続き、今回はオリックス編です。

 岡田新監督を迎えて、来期巻き返しを誓うオリックス。イチローがメジャーへ行って、清原が引退して以来「スター選手」不在のチーム。ある意味、岡田監督は「自分の色」を出しやすい現在のチーム編成になっていると思います。3~5年のプランで考えれば、若い投手陣を中心に良いチームへ変貌を遂げる事はそれほど難題な事ではないと思います。

 現在のオリックスの課題は、投手・野手共に山積みです。投手で言うと、大黒柱となる投手不在とストッパー不在である2点。「ある程度力のある投手」は頭数揃っているのですが、ここ一番をまかせられる投手がスターターにも後ろにもいないので、外部から獲得及び育成するしかないでしょう。

 野手の課題は「捕手」と「攻守のバランス」の2点。正捕手育成は急務です。チーム防御率崩壊の要因の一つは正捕手不在であることが挙げられます。ベテラン日高や鈴木の踏ん張り、若手の横山の成長が期待されますが、やはり決定的な存在にはなり得ない気がします。もうすでに「手遅れ状態」にある捕手事情は何とかしないといけません。あとは、外国人起用による攻守のアンバランスを修正することが課題。岡田監督の方針ですでに外国人依存を脱却することを挙げられてます。「ミスターバファローズ」ローズをどう扱うかは去就が注目です。個人的にはローズ残して、カブレラ外していくべきかなと思ってます。一塁にはナニワのゴジラ・岡田を起用していかないとチームの長期展望は望めません。外国人に依存せずに、日本人野手の育成(特に強打の三塁手)が必要不可欠でしょう。

 これらの課題を補う為には、花巻東左腕・菊池の獲得目指すのは当然でしょう。また、法大・二神は大学/社会人の本格派投手好きのオリックス(平野、金子、小松、岸田、光原)が指名しそうな投手です。立命大・藤原も山本に続く先発左腕としてありだと思います。また、正捕手候補として近大高専・鬼屋敷は是非獲得して欲しいです。盗塁阻止率の低さはディフェンスのアキレス腱でしたので、彼の驚異的な強肩は買いだと思います。また、花のあるスター選手候補として、将来の中軸三塁手として中京大中京の堂林も欲しいところ。右打の外野手も欲しいところですが、堂林の内角のさばきと変化球の対応力は超高校級だと思います。体を作れば、今のオリックスなら3年後ぐらいに開幕スタメンも十分望める選手だと思います。ウェーバーとなる2巡目は最初の指名ができるので十分チャンスありだと思います。

<理想型>
1 △菊池(花巻東)  外れ △藤原(立命大)
2 堂林(中京大中京) 又は 鬼屋敷(近大高専)
3 荻野(トヨタ)
4 熊代(日産)
5 △小川(千葉英和)
6 比嘉(日立)
7 △田中(専大準硬)

来期布陣としては・・・
1番 坂口(右)
2番 大引(遊)
3番 後藤(三)
4番 ローズ(DH)
5番 カブレラ 又は 岡田(一)
6番 小瀬(左)
7番 一輝 又は 山崎(二)
8番 日高 又は 横山(捕)
9番 荻野(中)
ぐらいの走攻守バランスの良い布陣でいければ理想的かと思います。


球坊主