191cm 98kg 幕張のゴジラ

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千葉ロッテマリーンズ 55 神戸拓光

昨日の西武戦 エース涌井から打ったHRの飛距離は「幕張のゴジラ」の名に恥じないものでした。

初回 3-0ロッテリードから飛び出した3ランHRで試合はほぼ決まった感じ。

しかし、神戸の喜びは半端無かったですね(笑)最後はベンチ前でM字開脚を披露!

あれほど喜びながらダイヤモンド1周したのは、大阪近鉄時代の北川が代打逆転満塁HRでリーグ優勝を決めた時以来じゃないかなと思います。

初回の3ランでの喜び方としては、ちょっと異常な感じでしたが、彼にとって2年振りのHR。

「ゴジラ」と言われて、あれほどの立派な体格をしていながら、2年振りのHR。

来年以降も「プロ野球選手」として生き残っていくことで頭の中は一杯だと思います。

数年前までレギュラー争いをしていた大松に完全に先を行かれ、大きく差をつけられました。

繋げる4番のサブロー、韋駄天ルーキーの荻野、柏の大砲のルーキー清田、球界No1強肩の南・・・と神戸にとってレギュラーへの道は長く険しいものでしょう。

その中で、スタメン起用されチャンスをものにしようと必死だった神戸。

相手はエース涌井。3-0ロッテリードの初回とは言え、彼はすでに追い込まれていたのでしょう。

そこまで考えると、彼の喜びは妥当なものだったと思います。

その後の死球が報復かどうかは不明ですが、神戸には今後も感情を全面に出していってもらいたい。

ちなみに元同僚のナベQ監督と金森コーチの罵り合いは意外でした・・・不仲なのでしょうか???
 前回お送りしたセイバーメトリクス打者編に引き続き、今回は投手編をお送りします。

 投手に関するセイバーメトリクスの主な要素は、ずばり打者の重要な要素をいかに抑えるかに限定される。具体的な項目としては、「与四球」「奪三振」「被本塁打」「被長打率」。シンプルに得点をどれだけ防いで、アウトをどれだけ取れるか。いかにランナーを許さずに、イニングを投げきれるのかを重要視している。
 
 中でも、投手に関するセイバーメトリクス数値のうち、メジャーで公式記録とされているのが「WHIP」。「(与四球+被安打数)/投球回数」の計算方法で算出される。防御率はあくまで「投球結果」だが、WHIPは「投球内容」が反映されるものとして、メジャーでは重宝されているデータである。ただ、被本塁打や被長打率の高い選手(レッドソックスの斎藤投手の様な)は、WHIPに見合った程成績が良くない事がある。また、荒れ玉の選手(全盛期の野茂投手の様な)も同様の事が言える。投手の「安定度」を測る上で最も重要な数値として考えられる。1.00未満で「エース」、1,20未満で「エース級」、1.40以上で「先発投手として安定を欠く」と一般的に考えられている。

 各球団主力投手の今シーズン「WHIP」を比較してみる。

<巨人>
グライシンガー:1.24、ゴンザレス:0.98、内海:1.10、
東野:1.24、高橋:1.27、オビスポ:0.94、藤井:1.47

<中日>
朝倉:1.35、川井:1.32、吉見:1.05、
中田:1.26、チェン:0.93、小笠原:1.17

<ヤクルト>
由規:1.38、村中:1.72、石川:1.16、川島:1.33
館山:1.27、ユウキ:1.39、高木:1.02、一場:1.70

<阪神>
安藤:1.41、能見:1.13、岩田:1.14、
下柳:1.42、福原:1.40、久保:1.26

<広島>
ルイス:0.99、大竹:1.28、前田健:1.16、
斎藤:1.41、今井:1.16、小松:1.57、青木高:1.24

<横浜>
清水直(ロッテより移籍):1.51、三浦:1.09、寺原:1.35、
ランドルフ:1.22、吉見:1.37、小林:1.40

<日本ハム>
ダル:0.90、糸数:1.13、八木:1.27、
武田勝:1.18、スウィーニー:1.66、多田野:1.39

<楽天>
藤原:1.31、田中:1.12、長谷部:1.66、
岩隈:1.31、永井:1.19、井坂:1.63、ラズナー:1.44

<ソフトバンク>
杉内:1.09、和田:1.14、大隣:1.43、
大場:1.41、ホールトン:1.05、藤岡:1.34、ジャマーノ:1.34

<西武>
涌井:1.12、岸:1.23、帆足:1.32、
石井:1.38、西口:1.59、ワズディン:1.73

<ロッテ>
渡辺:1.32、小野:1.35、成瀬:1.13、
唐川:1.21、大嶺:1.58、小林:1.32

<オリックス>
金子:1.07、近藤:1.54、山本:1.40、
小松:1.76、岸田:1.11、平野:1.46

 優勝した巨人&ハムは高いレベルで先発陣が安定している事が分かる。またWHIPの割に健闘を見せたヤクルトは、シーズン終盤で中継ぎ・抑えが序盤からの疲労の蓄積により急ブレーキになりました。上位に行く為には、最低、三本柱が「WHIP1.20未満」の投手でないと難しいということがデータから分かります。

 結構勝ち星を挙げていたヤクルト・館山や西武・岸は勝ち星に比較するとそれほど内容が安定していなかったと分かる。逆に、打撃陣の援護不足により内容は良くても勝ち星を伸ばせなかった投手も多い。内海、オビスポ、岩田、ルイス、前田健、三浦、糸数、ホールトン、成瀬、岸田などがそれである。

 今シーズンに限らず近年高い安定感を誇っている投手は、ダルビッシュ、武田勝、ルイス、岸田、和田、杉内あたりである。特にダル、ルイスは2年連続「WHIP1.00以下」という素晴らしい投球内容を見せている。

 育成枠から上がってきたオビスポや終盤にチャンスを得たヤクルト・高木や広島・今井は来シーズンの飛躍が期待される。イニング数が少ないもののオビスポの数値は「エース候補」と考えても良いぐらい十分なものである。

 尚、メジャー歴代最高のWHIPは、今年のワールドシリーズで松井にHRを打たれた往年の名投手ペドロ・マルチネスによる脅威の「0.77」。

 今年目玉だった菊池投手が来年どんな「怪物級」の投球を見せてくれるのか、これから楽しみです。
 野球ファンならその名を必ず聞いた事あるだろう「マネーボール」。MLBオークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーンの球団運営戦略について書かれた本。全盛期のアスレチックスは、カンセコ&マグワイアの「クラッシュブラザーズ」を擁して強豪中の強豪チームであった。しかし、総年俸の高騰により球団の財政状況が悪化。結果的にチームは崩壊してしまい、低迷期に入る。そしてGMとして招聘されたのが元メジャーリーガーのビーン。そのビーンがいかにチームのコストパフォーマンスを上げ、安定した成績を残すチームを作り上げたかという部分は、野球だけではなく、会社経営にも通じる部分がある。読んだことの無い人は、一度手に取ってみることをオススメする。

 この作品の中に登場する重要な項目が「セイバーメトリクス」。日本でも少しは知られた存在だと思う。簡単に言うと、選手の能力を全て数値化し、客観的視点でのみ各選手の能力を評価することである。野球オタクの缶詰工場警備員だったビル・ジェームズが夜勤の暇つぶしにメジャーリーガーの個人成績を分析して、その際に考えだされた手法。当時は1970年代なので、日本では巨人V9時代後半~ミスター引退の時代である。ジェームズは、現代マネージメントでよく叫ばれる「見える化」をいち早くスポーツの世界で実践していた。(スポーツ界と言っても、単なるオタクの仕業にすぎないが・・・)

 このセイバーメトリクス法において、最も重要視されている項目は、打者の「出塁率」と「長打率」、投手の「与四球」「被本塁打」「奪三振」。打者の場合、出塁率と長打率を足したものを「OPS」と呼ぶ。投手の場合、現代野球では「WHIP」と呼ばれるものが重要視されている。WHIPとは、被安打数と与四球の合計を投球回数で割ったもの。つまり、1イニングに何人の走者を出すのかということを表す。NPBにおいては、公式記録として残る数字ではないが、MLBでは正式な公式記録として残るのが、この2つの数値である。

 打者にとって、最も重要なのは出塁することということ。投手にとって重要なのは、打者のそれと真逆のいかに出塁を許さないかということ。バントや失策、盗塁といった項目は、試合への影響力がかなり制限されると定義されている。バントが少なくても、進塁打を打てば、バントしたことと同じであるが、数字上は凡打とカウントされる。失策も公式記録委員の主観が影響することと、選手の守備範囲の広さが影響する。守備範囲が広ければ、失策する確立も上がる為、選手の守備の上手い下手には関係ない項目だとされている。分かりやすい例で言えば、元ロッテの小坂である。

 これらの基準を重視して、選手を評価し、チーム作りを行う。打者の場合、ホームランが少なくても、打率が低くても、選球眼良くコンスタントに出塁する選手は高い評価を受けることができる。この部分はなかなか表面上には分かりにくく、評価されにくいこともあり、セイバーメトリクスで高い評価される選手はコストパフォーマンスも総じて高い傾向にある。OSPが.800を超えると好選手とされ、.900を超えてくる選手は球界を代表する強打者と位置づけされる。

 今シーズンの成績で言うと、このセイバーメトリクス上、好選手と評価されるのは以下の選手達(シーズン100打席以上)である。

巨人・・・小笠原、ラミレス、谷、坂本、阿部、亀井、李
中日・・・立浪、和田、森野、ブランコ、平田
ヤクルト・・・青木、ガイエル、デントナ
阪神・・・桜井、矢野、鳥谷、金本、浅井、ブラゼル
広島・・・フィリップス、天谷
横浜・・・内川、ジョンソン、村田、内藤

ハム・・・稲葉、糸井、スレッジ、金子
楽天・・・鉄平、憲史、リンデン、山崎武
ソフト・・・長谷川、松中、オーティズ、多村、松田
西武・・・中島、中村、GG佐藤、ボカチカ
ロッテ・・・井口、サブロー、塀内
オリックス・・・ローズ、カブレラ、坂口、ラロッカ、下山

 やはり、上記メンバーの中でレギュラーポジションに多くの上位選手を揃える巨人は日本一という素晴らしい結果に終わりました。もちろん、投手力とのバランスもありますし、1、2番を打つ選手の「出塁率」との兼ね合いもあるので、この上記の結果がそのままチームの結果になるわけではありませんが、傾向は掴めると思います。貧打に泣いた広島は、2人だけ。更にフィリップスを戦力外にしています。ロッテも年間通じて出ていたのはサブローぐらいです。ソフトも長谷川だけで、それ以外の選手は途中加入が怪我で離脱した選手です。注意してみると、シーズンを通じてコンスタントにチームの1、2番を打っていたのは、巨人・坂本とハム・糸井だけですね。中軸に高OPSの選手を置くのは当然として、その中軸プラス「1、2番にも高OPS選手」を置くことができるかがチームの成績を作用するのかもしれません。

 では、コストパフォーマンスの高かった選手(年俸1億円以下)を紹介しましょう。

巨人・坂本         OPS .823 年俸3400万円
巨人・亀井         OPS .864 年俸3000万円
中日・ブランコ       OPS .880 年俸2760万円
中日・平田         OPS .831 年俸1600万円
ヤクルト・デントナ     OPS .813 年俸4700万円
ヤクルト・ガイエル     OPS .900 年俸4400万円
阪神・浅井         OPS .840 年俸2500万円
阪神・桜井         OPS .886 年俸2000万円
広島・天谷         OPS .800 年俸1800万円
横浜・内川         OPS .860 年俸8500万円
横浜・内藤         OPS .814 年俸800万円

ハム・糸井         OPS .901 年俸1800万円
楽天・鉄平         OPS .895 年俸5200万円
楽天・憲史         OPS .828 年俸2200万円
楽天・リンデン       OPS .862 年俸4000万円
ソフト・長谷川       OPS .814 年俸1850万円
ソフト・オーティズ     OPS .835 年俸5000万円
ソフト・松田        OPS .853 年俸4500万円
西武・GG佐藤        OPS .865 年俸6700万円
西武・中村         OPS 1.010 年俸7000万円
ロッテ・サブロー      OPS .911 年俸1億円
ロッテ・塀内        OPS .837 年俸1220万円
オリックス・坂口      OPS .800 年俸3800万円
オリックス・下山      OPS .814 年俸4300万円

 坂本、亀井、ブランコ、平田、ガイエル、浅井、桜井、内藤、糸井、リンデン、長谷川、おかわり君、塀内あたりは、かなりコストパフォーマンスが高かった選手ですね。この辺の選手は、来シーズンの躍進を期待したいと思います。特に、シーズン通じてスタメン起用の少なかった平田、浅井、桜井、内藤、塀内の5人は大躍進が期待できるのでは。。。

 巨人は、高額年俸選手ばかりなのでコストパフォーマンスとしては非効率的かもしれません。親会社も好調な楽天なんかは、しっかりとコストを回収して、かなり成果をあげているようにみえますね。チーム初のクライマックス出場もしましたし。逆にロッテはかなり効率が悪い結果になってます。年俸1億超の西岡、今江、福浦が軒並み低迷。同じ1億もらっているサブローがリーグ屈指のOPS.911を残していることを考えると、寂しい限りです。ここらで日本一バブルからの脱却を図らないといけない時期ですね。そう言う意味では、脱ボビー体制がどうでるのか見物です。

 長くなりましたので、次回に投手編をお送りします。


球坊主