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■ NOTES ■
今日の牧田さんは
プレイオフ第1ステージの本拠地開催権のかかった大一番の、
それもレギュラーシーズン最終戦ということもあって
その自慢の速球が最高131km/h、平均128.1km/hを記録、
6/6 タイガース戦(阪神甲子園球場)に次ぐ
今シーズン最高水準の精度を誇るなど
おそらく先発投手としての責任イニングの消化とか
またそのための力配分とかといったことを考慮に入れずに
目の前の1アウト1アウトを全力でもって奪いに行く
非常に高い意識と集中力とを魅せ続けてくれました。
更には、特に4球以内の勝負が計13度と全体の3/4を超えたように
数多く初球からそして浅いカウントから
積極的に弾き返してきたマリーンズ攻撃陣に対して
初球ストライクを奪った勝負が計8度で
また逆に初球から2球続けてボール球を記録した勝負が計3度と
時折慎重に勝負に入り
打者有利なカウントでの勝負を強いられることもありましたが
それでも結果からみれば3ボール以上を記録した勝負を計3度にまとめ
四球は0個で四死球によって奪われた余計な出塁も0個に抑えることに成功、
ストライク率もほぼ2/3という成績を残しましたから
多少緊迫の、苦しい勝負が散見されることもあったものの
それでも全体としてじゅうぶんに大胆に、
ゾーンを攻め続けていくことに成功したと高く評価できる投球でした。
その他にも、速球以外の球種について
そのほぼすべてをゾーンの低め以低に集めていく
抜群の、最高の低めへの制球の意識・集中力を維持しながら
課題の左打者に対しても
高めに低めに散らしながら
その内角に厳しくそして効果的に4シーム速球を投げ込んでいきつつ
2シーム系のsinking fastballそしてチェンジアップを
徹底的にゾーンの低めに集めていき
のべ10度の勝負のうち単打1本を浴びただけで
のこり9度はすべて凡打に切って取ることに成功、
今日奪ったアウト全12個の内訳を観ても
外野手の処理したある程度鋭く飛距離の長い
フライアウトを計3度のみにまとめていきながら
その他は三振1個に加えて何よりグラウンドアウト計8個という成績で
本格派投手として安定したアウトの奪い方を
魅せ続けてくれたと観察できます。
今後ももちろんかわらずに大前提として
常にストライク先行の投手有利なカウントで勝負し続けていきつつ
ゾーンを大胆に攻め続けていくことを継続していきながら
速球以外の球種については
徹底的にゾーンの低め以低に集めていき、
その上でプレイオフでは、そして来シーズンにおいては
今シーズン継続して課題であり続けた左打者との勝負において
1打席1打席、安定して着実に凡打に打ち取り
順調にアウトを積み重ねていくことができるように
4シーム速球、2シーム系のsinking fastball、そして
チェンジアップを武器とし軸として数多く駆使していきながら
水平・垂直方向ともに真ん中を避け
ゾーンの4コーナーを効果的に利用しつくすことを徹底的に意識し
そして高い集中力で遂行し続けていってほしいと願います。