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■ NOTES ■
今日の牧田さんは
何よりその速球以外の球種の実に3/4以上を
ゾーンに低め以低に集める抜群の低めへの意識を披露していきながら
2ストライク以降の勝負が計9度で全体の1/3に留まり
逆に3球以内の勝負が計15度で半数を超え
更に4球以内の勝負に至っては計20度で全体の3/4を数えるなど
ある程度数多く、初球からそして浅いカウントから
積極的に弾き返してきたホークス攻撃陣に対しても
初球ストライクを奪った勝負を計16度と
全体の6割近く積み重ねていきながら
逆に初球から2球続けてボール球を記録した勝負を
計3度にまとめていくなど
恐れずにストライク先行の投手有利なカウントで勝負し続けていくことを
強く意識し続けそして高い集中力で遂行し続けていき
結果から観ていっても1ボール以内の勝負が
計19度で全体の7割を超えると共に
逆に3ボール以上の勝負も
結果的に四球で出塁を奪われた計2度のみにまとめ
四死球によって奪われた余計な出塁も
その四球による2個のみにまとめ
上述したようにホークス攻撃陣が数多く積極的に弾き返してきたことが
そのストライク率を引き下げる要素として存在していたにもかかわらず
ストライク率も65.5%でほぼ2/3という優秀な成績を記録しましたから
全体としてじゅうぶんに大胆に、
ゾーンを攻め続けていくことに成功したと高く評価できる投球でした。
奪われた出塁を観ていっても、7 1/3イニングを消化して
上で観たように四球で2個とそれに加えて
いずれも二塁打となりましたが被安打4で計6個にまとめていくことに成功し
もちろん3回2アウト1・3塁の緊迫の局面において
抜ければ先制点を奪われることが確実であった
今宮選手が二遊間に弾き返した鋭いラインドライヴの打球を
身体をいっぱいに伸ばしてみごとに捕球しアウトを1つ積み重ね
走者を残塁させそのイニングを無失点で終えることに大きく貢献した
二塁手、治大さんの素晴らしいフィールディングに代表されるような
ライオンズ内外野野手守備陣の素晴らしいそして安定した
フィールディングそしてスローの数々に、
そして8回に走者を三塁に残してマウンドを降りた後
それぞれ1アウトずつを着実に奪いながら
その走者を残塁させそのイニングを無失点で終えることに貢献した
高橋さんそしてデニスさんを中心とした
ライオンズリリーフ陣の素晴らしい投球の数々に大きく感謝しながらも
失点・自責点ともに1に抑え、じゅうぶんにQSをクリアしてくるまでの
素晴らしい成績に繋がっていったと観察できます。
ただ、奪ったアウト全22個のうち
もちろんグラウンドアウトも7個とある程度数多く積み重ねるものの
一方で外野手の処理した、ある程度鋭く飛距離の長い
フライアウトも7個とこちらもある程度数多く散見されており
被安打も4ながらもいずれも二塁打であったことから観ても
本格派投手としてある程度不安定なアウトの奪い方であったことも観て取れ
更にはその被安打(=二塁打)4本は
すべて今シーズン課題としている左打者に浴びたもの、
さらにはうち3本までもがイニングの先頭打者に浴びるなど
8度迎えた先頭打者のうち、四球1を加えた
計4度までにおいて出塁を奪われていき
常に塁上に、そして得点圏に走者を背負っての
緊迫の、苦しい勝負が続いていったことも確かであり
もちろん最初にふれたように
低めへの抜群の意識、そして集中力を継続して披露していきながら
今シーズンのべ173人の打者に対し
.159/.228/.232(被打率/被出塁率/被長打率)と
得点圏に走者を背負って抜群の成績を残している牧田さんらしく
失点を防ぎ続け最少失点にまとめ続けていくことに成功したものの
今日は左打者に対し、
まずはその大きな武器である
2シーム系のsinking fastballについて
低めに意図し到達したものの4シームか2シームか
判別が非常に困難なものがある程度数多く散見されるなど
その垂直方向へ鋭く沈む変化の量がいつもに比べ少なく
打者たちにうまく対応され、グラウンドボールではなく
エアボールでの打球が増えたことがあり
そして次に、それに伴ってその2シームとともに相乗的に効果を発揮する
高めに意図した4シームの効果も弱まったりと、
内角に外角に、そして高めに低めにと
水平方向においてもそして垂直方向においても真ん中を避けながら
メリハリを利かせつつゾーンの4つのコーナーを利用しつくす
牧田さん本来の、効果的なゾーンの攻め方がなかなかうまくできずに
どうしても水平方向においてもそして垂直方向においても
真ん中に真ん中に寄っていく傾向がいつもに比べ高かったことが
その大きな原因として挙げられると観察できます。
今後ももちろんかわらずに大前提として、今日のように
常にストライク先行の投手有利なカウントで勝負し続けていきながら
ゾーンを大胆に攻め続けていくことを継続していきながら
速球以外の球種については同じく今日のように
徹底的にゾーンの低め以低に集めていき
その上で特に、今シーズン継続して
課題であり続ける左打者との勝負において
4シーム速球、2シーム系のsinking fastball、そして
チェンジアップを武器とし軸として数多く駆使していきながら
水平・垂直方向ともに真ん中を避け
ゾーンの4コーナーを効果的に利用しつくすことを
徹底的に意識し高い集中力で遂行し続けていき
今シーズンも大詰めの最終盤ではありますが
それでも1打席1打席、着実に凡打に打ち取りアウトを積み重ねていき
少しずつではあってもその成績を改善させていってほしいと願います。