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■ NOTES ■
今日の牧田さんは、まずは
最高130km/h、平均127.2km/hを計測してくる
いつも通り素晴らしい精度を誇るその自慢の速球を
全体の半数を超えるほど、そして2シーム系のsinking fastballを加えれば
実に全体の3/4近くを占めるまでに非常に数多く駆使していきました。
その速球系を投球の軸にしていきながら
初球ストライクを計16度と全体の6割を超えるまで奪い積み重ねつつ
逆に初球から2球続けてボール球を記録した勝負は
みごとに0度に抑える素晴らしい成績を残し
結果から観ていっても、
3ボール以上を記録した勝負を中堅手へのフライアウトに抑えた
2回のPena選手との勝負わずかに1度のみに抑えていきながら
当然四球は0個で四死球によって奪われた余計な出塁も
1個も奪われずにイニングを消化していく抜群の成績を残し
ストライク率も2/3を超えてくる優秀な成績を記録、
常にストライク先行の投手有利なカウントで
勝負し続けていく高い意識と集中力とを魅せていきながら
抜群に大胆に、そして効果的に
ゾーンを攻め続けていくことに成功したと高く評価できます。
今日は7イニングを消化して奪われた出塁は四死球0個に加えて
被安打6(単打3・二塁打1・三塁打1・本塁打1)で計6個にまとめつつ
失点・自責点ともにソロ本塁打による1点に抑え
みごとにQSを大きく超えてくる素晴らしい成績を残す中で
今シーズンの7個目の勝ち星を記録することに成功した牧田さんでしたが
その出塁を奪われた被安打6本はすべて左打者との勝負においてであり
つまりは、まずはホークス攻撃陣との前回対戦であった
8/24 ホークス戦(西武ドーム)での登板において
本来得意とする、好成績を残している右打者に対して
数多く出塁を奪われ、結果大量失点を喫し早期降板となった反省を活かし
右打者に対してもかわらずに徹底的に高い集中力を継続していき
その速球系を内外角へ、そして高低へと投げ分けていきながら
みごとに被出塁を0に抑え確実にアウトを積み重ねていく
素晴らしい成績を残すことに成功したと高く評価できると共に
その一方で、今シーズンの牧田さんの
最大の課題であると言っていい左打者との対戦においては
今日ものべ12度の対戦において6個の出塁を奪われ
"small sample size"でありながらも
.500/.500/1.000(被打率/被出塁率/被長打率)という成績が残りましたから
引き続き、今後も左打者との対戦において
更に効果的なゾーンの攻め方を模索し見出していく必要があることも
浮き彫りとなった今日の投球となりました。
3回に長谷川選手に本塁打を、そして5回に中村選手に三塁打を浴びたように
今シーズン、特に左打者たちは牧田さんの速球(4シーム)の軌道に慣れ対応してきており
制球がずれて甘く入ったり、またそうでなくともうまく対応されれば
長打をまた痛打を浴びるようになっており
加えてそうやってその速球に対してあまり苦手意識を抱かなくなるにつれて
初回に中村選手に二塁打を、そして2回に本多選手に単打を浴びたように
高く浮いた速球以外の球種についても速球(4シーム)と同じように
長打をそして痛打を浴びるようになってきていることが観察できますが
逆に、特に左打者に対して効果的なゾーンの攻め方として挙げられるのが
まずは初回に長谷川選手から空振り三振を、そしてその後も
明石選手や本多選手から3個のフライアウトを奪っていったような
高めへの4シーム速球で
続いて3回に中村選手から見逃し三振を奪い
6回には結果的には単打となったものの長谷川選手に打ち損じを誘発させたような
主にその外角の低めへと鋭く沈ませていく
2シーム速球系のsinking fastball、
そして最後に、球速を抑えつつそのsinking fastballと似たような軌道を描く
こちらも同じくその外角の低めへと沈ませていくチェンジアップであり
まずはその高めを意図した4シーム速球でもって
理想を言えばは空振り三振を数多く奪っていければいいのですが
軌道に対応してきつつある左打者たち相手ですから
その高めを意図した4シーム速球でもって
フライアウトを“意図して”ある程度数多く奪っていくことも
ゾーンを効果的に攻め、アウトを積み重ねていく
戦術のひとつとしていきつつ
逆にsinking fastballおよびチェンジアップについては
外角の、それも徹底的に低めに集め沈ませていき
こちらでは数多くグラウンドアウトを奪っていってほしいと願います。