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■ NOTES ■
今日の岸さんは
初球から2球続けてボール球を記録した勝負が
計5度(17.9%)とある程度かさんでいったように
どうしてもなかなか制球が思うようにならず
その中で、6 1/3イニングを投げて奪われた出塁が
単打5・二塁打2・本塁打2の被安打9に加え四球1で
計10個とある程度数多く散見されていく苦しい勝負の数々を重ねていくものの
それでも速球の利用頻度をいつもに比べ10%ほど下げつつ
その代わりにチェンジアップの利用頻度を8%ほど上昇させるなどしながら
その数多く利用してきた速球以外の球種のうち
ゾーンの低め以低に2/3以上を集める、
抜群の低めへの制球の意識を披露し
また初球ストライクを奪った勝負も計18度で
こちらも全体の2/3を占めるほどに数多く積み重ねていき
結果からみても3ボール以上を記録した勝負をのべ4度のみに抑え
更に何といっても、四死球によって奪われた余計な出塁も
7回の先頭打者、中島選手に奪われた四球1度のみに抑え
結局はストライク率もほぼ2/3を記録するまでの優秀な成績でしたから
制球がばらつき、苦しみながらも
痛打を浴びる恐怖に打ち勝って
大胆にゾーンを攻め続けることに成功したと高く評価できます。
今日は本当に久しぶりに1登板の間に2本塁打を浴びた岸さんでしたが
一昨日の8/25 ホークス戦後の野上さんのゲームレヴューでも述べたとおり
それが四死球などによって余計な出塁を奪われて
塁上に走者をためての一発長打による大量失点でなければ
先発投手としてそこまで大きな問題ではなく
今日の2本塁打もソロ本塁打に加え
二塁打で許した走者を得点圏においての2ラン本塁打でしたから
もちろん今後、反省し更に効果的なゾーンの攻め方へと
改善していく糧としていく必要があることは言うまでもありませんが
それでも先発投手として、リリーフ投手の救援を見込めるゲーム終盤まで
四死球によって奪われた余計な出塁を素晴らしい集中力で防ぎ続け
最少失点にまとめ続けていきながら
アウトを積み重ねイニングを消化していくことに成功、
救援陣や守備陣、そして攻撃陣に
“このゲームの勝利を掴む機会”を残し与える投球 を
魅せてくれたことは高く評価してよく
今後も引き続き、まずは四死球によって
余計な出塁を奪われることを最優先で防ぎ続けていきながら
その前提、そして基礎の上で
再度チーム平均(2.1%)を超えてきた
被本塁打率(2.2%)についても削減していくべく
その持てる投球レパートリーを更にうまく活かした
より効果的なソーンの攻め方の引き出しを編み出し、蓄積し
そして魅せ続けていってほしいと願います。