July 30, 2013 Lions at Eagles - Game 89 | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




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■ NOTES ■

今日の雄星さんはとにかく制球に苦しみ
初球ストライクを奪った勝負計8度(40%)に留まるとともに
初球から2球続けてボール球を記録した勝負も3度(15%)とかさみ、

もちろんそれに対して2ストライク以降の勝負12度(60%)、
3ボール以内の勝負5度(25%)のみ、また4球以内の勝負も計7度(35%)のみ


そのことを事前にある程度予測し対策を立てており
非常に忍耐強く、打席で戦い続けてきたイーグルス攻撃陣に対し

3ボール以上を記録した勝負6度、そして四球3
四死球によって奪われた余計な出塁を3個積み重ねられ

ストライク率も6割を切ってくる物足りない成績

残念ながらマウンドを降りるまで、継続して
ゾーンを大胆に攻めることに失敗し続けた
と評価できます。

それでは今日の雄星さんはいつも通り
純粋にその制球が乱ればらついたことが

その苦しい投球の、そして4イニングを投げて98球、失点4自責点2という
物足りない成績
の原因だったかと言えば

実はそうではなく


1、まずは、その速球のストライク率は全62球中40球で2/3近くを記録しているなかで

一方でその速球で今日奪われた四球3個すべてを奪われており
そのうち2個までもがイーグルスの誇る中長距離砲、
McGehee選手(それもいずれもイニングの先頭打者でした)に対してのもの
であるということ、


2、併せて、今日はその速球の球速を中心とした精度の推移を観ていくと

初回こそ平均140km/h前半を計測するものの
その後イニングを重ねるにつれどんどんと右肩下がりにその球速を低下させていき

結果今日のゲームでの平均球速は139.6km/hに留まる
今シーズンワーストの成績
を記録、

岩手県営野球場の球速計測機器の信頼性、という点についても
他の投手たちがまずまずいつも通りの球速を計測していたこと、

何より雄星さんと同じ左投手の一久さんが
最高139km/hといつも通りの球速を記録していたことから

おそらくその球速表示は雄星さんの
ある程度正確な値を表示していた
と観て取れ、


3、そして最後に、今日奪ったアウト12個の内訳を観ていっても
今日は外野手の処理したある程度鋭く、飛距離の長いフライアウトはなく

逆にポップアウト1、三振3・グラウンドアウト7(うち併殺打1)
三振やグラウンドアウトを数多く奪っていく

本格派投手としてはこれ以上ないと言っていいほど
理想的なアウトの奪い方
を魅せていっていたことをも併せてみると


<<つまりは>>

雄星さんもまずは故郷とはいえ既に“慣れない”マウンド
制球に苦しむ中で、

更には加えて恐らく岩手県営野球場で外野へとある程度鋭く
飛距離の長いフライボールを弾き返されることの危険性を恐れ
て、

いつもよりその速球の球速を中心とした精度をある程度抑えてでも
その制球を重視し、なんとか改善させていこう
と意図するものの

その球速を中心とした精度を低下させていったことが
逆に雄星さんの投球からいつもの大胆さを奪い、

特に中長距離打者に対して典型的に、慎重になり
ゾーンを大胆に攻めていくことに失敗した
ことが浮かび上がってきます。


結果2回には何とか無失点で切り抜けるものの

その2回に引き続き同じようなパターンで数多くの出塁を奪われた4回には
失策も絡んで最終的には3ランHRを浴びて
大量4失点を喫して早々にマウンドを降りることとなってしまいました。


今日の雄星さんはもちろん表面上は
“いつも通り”
純粋にその制球に苦しんだように見えますが

実はいつもの、大胆に目一杯腕を振って大胆にゾーンを攻めていって
それでも制球が定まらずに制球に苦しむ、という現象
とは大きく異なり

逆に球速を中心とした精度を犠牲にしても制球を重視していく中で
慎重になるがあまりに恐怖が勝り、結果ゾーンを攻めることに失敗したという現象


結果最も先発投手として、いや先発投手だけに限らず投手として
避けるべき投球を展開してしまった
と評価できます。


故郷への凱旋登板。

昔何度も登板機会はあったとはいえ
今や既に“慣れない”といっていい地方球場のマウンド。

球場の狭さ。

現在首位を走るイーグルスとの、ある程度重要なゲーム。


様々な要素が重なり大きな重圧となって雄星さんを襲い

非常に物足りない、慎重にいくがあまりの“逃げ”の投球に終始し
結果四死球で余計な出塁を数多く奪われては
大量失点を喫して早期降板という結果
となったということでしょうが

この登板を今後に向けて大きく反省

今後、そういった重圧のかかる、緊迫のゲームでの登板の数々であっても
いつも通りに腕を目一杯に振って大胆にゾーンを攻め続けていくことができる

“次世代のエース”へと成長していってほしい
と願います。
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