July 6, 2013 Marines at Lions - Game 75 | Peanuts & Crackerjack

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■ NOTES ■

十亀さんの前回登板、6/29 ファイターズ戦
結果をたどれば6回途中で13安打(うち二塁打、三塁打、本塁打1本ずつ)に加え四球2

実に15個もの出塁を奪われながら失点・自責点ともに9という惨憺たるものでしたが

十亀さんの最大の課題である、
速球以外の球種について徹底的にゾーンの低めに集めるという命題
については

今シーズンの中では突出して素晴らしい、もちろんベストの成績である
実に7割超えを記録してきた
ように

今シーズン既に4度目の対戦、それも既に2完封を含む
3勝
を挙げているファイターズ攻撃陣に対し

相手攻撃陣もその軌道への慣れとともに相当に研究し対策を講じてくるであろうことを見越して
今シーズンベストの、抜群に素晴らしい制球を披露してくれていたことも事実です。

ただし、その素晴らしく高い意識そして集中力の中でも
上述のような非常に物足りない成績

その中でも特筆すべきは5回2アウトから三塁打1本を含む5連打を浴びて
後1アウトが取れずに5失点という大量失点を喫した
投球をみると

やはりまだまだその投球の引き出し、幅を

今後の投球の中で試行錯誤と創意工夫を繰り返しながら
大きく増やし、そして向上させていく必要がある
ことが

今後の十亀さんの長いキャリアを考えていくならば
大きく浮き彫りになったと観て取れます。

もちろん、まずは大前提として
十亀さんの持てる球種レパートリーについては

横手からいずれも独特の軌道を描きつつ
打者に向かってくることを非常に有効に活用


常に140km/h台前半を、そして時には140km/h中盤にまで到達する速球と
速球とほぼ同じ軌道を描きながら打者の手元で鋭く変化するスライダーやシンカー、

そして速球と30km/h程、また軌道の似たスライダーとも20km/h程の球速差を誇り
非常にブレーキの利いたカーヴと

既にどれをとっても素晴らしい制度を誇るものであることは
じゅうぶんに称賛に値するものである
、ということがあります。

だからこそ、その素晴らしい精度とそして独特の軌道とを誇る十亀さんの投球に対し

今シーズン3度目の対戦までのファイターズ攻撃陣や
そして先発投手として初対戦となる今日のマリーンズ攻撃陣などに観られるように

相手打者たちはなかなか思うように適応しコンタクトすることができず
結局思うような鋭い打球をはじき返すことができず

数多くのグラウンドアウトを喫していくことになりがちであると観察できます。

そんな、その独特の軌道にまだまだ相手攻撃陣が手を焼いている状態であれば

ある程度、制球の乱れが散見されたとしても
更に相手打者たちを混乱に陥れるというプラスに作用しますから

例えば右打者に対して、本来危険な内角からのスライダーやカーヴ
同じく本来危険な左打者の内角へ到達するカーヴも、
そして何よりゾーンの真ん中から高めへと上ずる速球以外の球種についても、

つまり非常にドキッとする、上ずった甘い投球についても
かえって有効になることも多い
のですが

問題は、十亀さんがそういった投球を意識的に利用しているかといえば
もちろんのことながらそうではないということ
であり

まずは第一に、

もちろんのことながら相手打者たちが
十亀さんのその独特の軌道の投球にある程度慣れてきた時
には

そういった制球の乱れによる甘い投球については
もちろん長打や痛打を浴びる可能性のほうが非常に高い
ということは言うまでもなく

第二に、

そこまで対戦回数が積み重なっておらず
まだまだある程度その独特の軌道に手を焼いている状態
であっても

僅差の得点差で迎えた、なんとか出塁を積み重ね得点圏に走者を置いた
非常に緊迫の場面を作っていけば

十亀さんももちろん通常より強い意識と集中力とで
そういった危険な投球を徹底的に避けよう
としますから

結局はかえって逆に相手打者たちにその球種や
また投球パターンを絞られやすくなる
ことに繋がり

前回登板6/29 ファイターズ戦6回2アウトからの5連打による5失点
そして今日の9回2アウトからの三塁打1本を含む3連打による2失点など

あれよあれよという間に大量失点を喫する場面が頻発することとなる、ということです。

もちろん、十亀さんも今シーズン、先発登板を積み重ねていく中で
左打者へのBackdoor Curveballを有効な武器として加えるなど

打者への有効な攻め方のレパートリーを見出し、
自らのものにしていこうという試みは観て取れる
ものの

それでもやはり特に右打者に対しては内角への速球が有効ではなく
その内角を有効に攻めるレパートリーをいまだ見出していない
ため

どうしても外角へのスライダーやカーヴ一辺倒という攻め方になり
もちろん相手打者たちもそのことをよくわかっていますから

ある程度低めに到達してもうまくはじき返されたり
また高めに上ずるとそれこそ非常に危険な投球になったりしていく
こととなります。


総括するならば、まだまだ対戦回数も少ない間
その独特の軌道と素晴らしい制度を誇る投球レパートリーのおかげで

まだまだ何とか相手攻撃陣を苦しめることができ、
時には非常に素晴らしい成績を残すことも可能
ではありますが

特に対戦回数がある程度積み重なっていく来シーズン以降も
継続して相手攻撃陣を苦しめ続け、先発投手としての仕事を
安定して、継続してこなしていくためには

まずは第一に、

とにかく速球以外の球種について、ゾーンの低め以低に
【そこまで高い意識と集中力でなくとも】ある程度安定して常に数多く集まるように
その制球を改善していくこと


そして続いて第二に、

まだまだ幅、そして引き出しが少なく
どうしても1パターンになりがちな打者に対する攻めのレパートリー
についても

試行錯誤と創意工夫とのなかで一つひとつ、今のうちから
どんどんと見出し、産み出していってほしい
と願います。
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