June 9, 2013 Lions at Carp - Game 57 | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




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■ NOTES ■

今日の十亀さんは
その速球の球速が最高145km/h、平均140km/h

ある程度数多く130km/h台後半を計測してくる
今シーズンにおいて最も低い球速を計測してきました。

もちろんその球速表示通り、
恐らく前回登板6/2 ジャイアンツ戦での9回120球完投勝利の疲労が影響したため

その速球の球速を中心とした精度の低下がおこり
意図的に140km/h近辺のものに抑えた、もしくは
意志とは関係なく140km/h近辺もしくは130km/h台後半に留まってしまった、という可能性あり、

また逆に、イニングごとにその平均球速が乱高下し
また速球以外の球種についても、初回にカーヴが90km/h台を計測するなど
今シーズンここまでほとんど見たことのない球速を時折計測してきましたから

Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島の球速計器が
横手から投げる十亀さんの球速を正確に計測していないという可能性もあって

結論としては、十亀さんのMazda Zoom-Zoom スタジアム広島での登板は
今シーズンは今日の1ゲームだけに限定されるため

どちらの可能性をも排除できず
今日の十亀さんの通常とは異なる球速計測の原因は
残念ながら特定不可能
と言わざるをえません。

この今日の十亀さんの速球の球速の件については
今後の登板を継続して追い続けていく中で
引き続き慎重にその原因の特定をしていくこととして

ただ、その要因が今日の十亀さんの投球に大きく影を落としたかと言えば
結論としてはまったくなかった
、と言えるものであったと評価できます。

もちろんその速球の利用頻度は全体の37%ほどと4割を下回り
今シーズンここまでの平均利用頻度約44%からは大きく減少させてきているものの

それは完投勝利を挙げた前回登板6/2 ジャイアンツ戦においても
その利用頻度は約39%程に留まったことから観ても

十亀さんがここ2ゲーム、前々回登板5/26 ドラゴンズ戦の反省を活かし
その速球に狙いを絞られ狙われて数多く安打を浴びていかないよう

速球以外の球種の利用頻度を意図的に増やし、
相手攻撃陣にそれらの球種も効果的であることを大きく印象付けていくため
であり

そうやって速球以外の球種を
全体の2/3に近づこうかというほど数多く駆使
しながら

うち半数をゾーンの低め以低に集める
今シーズンの十亀さんの先発登板の中では最高クラスのその制球
を魅せてくれ

更には今日は初球ストライクを計21度と
実に全体の4/5以上の勝負で奪い
つつ

初球から2球続けてボールを記録した勝負も
7回に松山選手に3ラン本塁打を浴びた直後の
岩本選手との勝負、わずかに1度のみに留め

ボール球を記録せずに終了した勝負を計12度と全体の半数ほど積み重ねつつ
3ボール以上を記録した勝負も3度のみに留め

四死球によって奪われた余計な出塁も0度に抑え
ストライク率も実に3/4を超えてくる抜群の成績
を残す

非常に大胆にストライクゾーンを攻め続けていく
素晴らしい投球
を魅せてくれました。

結果、外野手の処理したある程度飛距離の長く鋭い
フライアウトを計5度
にまとめつつ

三振を実に10個、そしてグラウンドアウトを6個
三振やグラウンドアウトを数多く奪っていく
本格派投手として安定したアウトの奪い方を魅せていき

7イニングを投げて投球数もわずかに89球(1イニング平均約12.7球)に抑え
また、奪われた出塁も四死球0に加え単打3・本塁打1で計4個に抑え

もちろん7回の3ラン本塁打については、1点リードながらも
自らの暴投もあり走者を二・三塁において単打1本で同点そして逆転の場面で

その1点を嫌がり過ぎて自ら投球の選択肢を大きく狭めての大量失点ですから
今後に向けて反省し活かす材料となることは言うまでもありませんが

それでも失点・自責点共にその3ラン本塁打1本による3にまとめ
みごとQSをクリアしてくることに成功
しましたから

全体としてはじゅうぶんに合格点以上の
素晴らしい投球であった
と高く評価できます。

今後も変わらずに

第一に速球以外の球種について、まずはその半数をできれば2/3を目標に
徹底的にゾーンの低め以低に集めること


そして第二にそんな速球以外の球種を効果的に数多く駆使し
相手攻撃陣に速球だけに球種を容易に絞らせ狙われないようにすること


そして第三に、その上2つの前提の中で
その自慢の速球をも数多く効果的に駆使していきつつ

最後に、まだまだ十亀さんの弱点と言っていい右打者の内角への攻めについても
速球やそしてシンカーを中心にその効果的な攻略方法を
積極的に試行錯誤を繰り返しながら編み出していってほしい
と願います。

さて、話は変わって攻撃陣、というより
ライオンズのチーム全体についてですが

今日のゲームのように

オフェンス11個の出塁を奪いながら7個の残塁を喫し得点3なのに対し
一方ではディフェンス6個の被出塁ながら2本の被本塁打で失点5残塁わずかに1のみ

結果敗戦を喫するというゲーム

ある意味非常に珍しく、その一方でもちろん
チームがまさにどん底の状態にあることをよく示してくれていると言えます。

この今の状況をなんとかどうにかしなくてはいけないという
過度の願いが、思い込みがかえって焦りや力みを産み

通常では余裕を持って対応し好結果へと繋げていくために
あたりまえのように持ちじゅうぶんに披露できる広い選択肢


自ら、視野を狭めていきながらどんどんと狭めていき
結果どんどんと良い結果を産み出していくことから遠ざけていく
という

泥沼の悪循環にはまり込んでいると観て取れますが

これまでも何度も述べてきた通り、だからといって突然
リラックスして広い視野を保ち、気楽に最適な最高の集中力で、と言われても

具体的にどう準備し行動し振舞っていけばいいかについての
修羅場をくぐってきた経験が非常に乏しい若い選手たちが多いライオンズ
ですから

それが効果的なアドヴァイスとして功を奏するかといえば
現実として非常に難しい
と言えますから

こんな時は、とことんその泥沼の中でひたすらもがき苦しみ

もちろん失敗に終わることの方が多い
数多くの試行錯誤を様々に繰り返していく
中で

偶然や“一握りの運”の助けをも借りながら

なんとかかんとかその苦境を徐々に抜け出していくという経験を
是非是非自分の貴重な財産として獲得していってほしい
ですね。

誰が外野でどんなことを言おうとも
結局はその泥沼を、苦境を抜け出していくのは

他ならぬ選手たち一人ひとり自身の残す一つひとつの結果によってのみ
なのです。

そしてだからこそ、抜け出たその経験は
他の誰のものでもなく、そこで闘い続けた選手たち自身の貴重な財産になります。


だからこそ最も重要なことは、この場面で
大きな怪我などで離脱し闘い続けられなくなることを避けること


その苦しい闘いの中に敢えて身を置き続けていきながら
存分にもがき苦しみ、試行錯誤と数多くの失敗とを繰り返してほしい
と願います。


Be patient. Be still. Things aren't always what you want, but they can be.
Enjoy the moment. Enjoy the freedom that the here and now brings.
Let the future take care of itself, while you take care of the moment.



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