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■ NOTES ■
今日も雄星さんはその速球について
全66球中ストライクが37球とストライク率が56.1%に留まるなど
制球に非常に苦しんだと評価できます。
ゆったりとした投球動作など様々な工夫、修正を見せながら
なんとか四球で奪われた出塁こそ3個にまとめることに成功しますが
それでも初球から2球続けてボール球を記録した勝負が計7度と
実に全体の1/4近くを占めるまでかさみ
結果ストライク率も55.1%と非常に物足りない成績に留まりました。
ただし、それでも今日の雄星さんは結果として
8イニングを投げて投球数107球(1イニング平均13.4球)に抑えると共に
奪われた出塁も四球3の他には単打3・二塁打1・本塁打1で計8個にまとめ
三振6個・グラウンドアウト10個(うち併殺打2)を奪う
本格派投手として安定した投球を魅せていきながら
失点・自責点共に新井良太選手に浴びたソロ本塁打による1点のみに抑え
みごとQSを優にクリアすることに成功してきました。
この要因をもう少し掘り下げていくべく
カウント別に残った結果を分類していきますと
ストライク先行のカウント(B0-S1、B0-S2、B1-S2)では
5度の結果が残りすべて凡打の0-5、三振1個という結果、
続いて並行カウント(B0-S0、B1-S1、B2-S2)では
14度の結果が残り5-14、うち二塁打1・本塁打1/三振5・併殺打1で
今日浴びた5本の安打はここで浴びたもの、
そしてボール先行のカウント(B1-S0、B2-S0、B2-S1、B3-S0、B3-S1、B3-S2)では
計11度の結果が残り、うち3度で四球を奪われるものの
他はすべて凡打で0-8、三振0・併殺打1という結果でした。
つまり今日はボール先行の勝負が非常に数多くかさんでいくものの
そういったボール先行のカウントにおける勝負で
長打や痛打を浴びることなく凡打を積み重ねたこと、
しかもその凡打8個のうち7個までが速球によるものと
“結果として”その“暴れる”速球が効果的であったことが
今日の雄星さんを大きく助けたと言えます。
雄星さんは今日の素晴らしい成績を素直に喜び、
そしてそれをチームメイトと分かち合いながらも
今後に向けて、特にその速球の制球を更に改善すべく
様々な改善や修正を積み重ねていってほしいと願います。