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★ Defense - starting pitcher ★
今日の雄星さんのストライク率は約60.4%を記録、
2/3を大きく下回る成績となりました。
24度の打者との勝負を観ていっても、うち2ボールまでいったのがのべ10度で
1ボール以内での勝負も約58.3%に留まる成績となり
2ボールを記録しての、多少緊迫のそして苦しい勝負もある程度数多く経験していきますが
その大きな原因として考えられるのは
今日は2ストライク以降の勝負が計10度と全体の4割ほどに留まり
逆に特に4球以内の勝負が計19度と実に全体の8割近くを占めるなど
非常に数多く、浅いカウントから積極的に弾き返してきたイーグルス攻撃陣という要素があり
まずはそれが雄星さんのストライク率を押し下げることにつながったこと、
またそういった浅いカウントから積極的にスウィングしてくるイーグルス攻撃陣に対し
初球ストライクを取った勝負は計12度と全体の半数まで積み重ねていくことに成功するものの
初球から2球続けてボールとなった勝負は計5度で
多少慎重に投球していく勝負もある程度数多くかさんでいくことになったことがあると言えますが
それでも3ボールまでいった勝負をのべ4度、そして何より四球を1個のみに抑え
余計なボール球や余計な出塁を極力抑えていくことに成功しましたから
今日の雄星さんは全体としてはまずまずうまく、ストライク・ゾーンの中で
大胆に勝負し続けることに成功したと合格点の評価をすることができます。
そんな今日の雄星さんの投球詳細を振り返っていきますと
前回登板9/18 ホークス戦では平均136.0km/h、最高でも140km/hと
その自慢の速球の球速を中心とした精度が今シーズンワーストと言っていいほど低下していましたが
今日は平均140.5km/h、最高148km/hと安定して140km/h台前半を、そして
時折数球ではありますが140km/h台後半を計測してくる
今シーズン8月までの、いつもの雄星さん自慢の素晴らしい速球が復活していたと言え
その素晴らしい自慢の速球を今日は全体の半数を大きく超え
6割ほどと非常に数多く利用していきながら
投球の軸としてはいつも通りその速球に加えて数種類のスライダー系といった
2つの勝負球に置きそれらを数多く駆使していき
加えてその“3つ目の勝負球”になりつつあるスプリッターもしくはチェンジアップについては
今日は効果的ではなかったこともあり数球利用するにとどめますが
一方で速球とおおよそ25km/hほどの球速差を誇るカーヴについては
全体の8%ほどとまずまず数多く織り交ぜ緩急を駆使してくる投球を展開、
今日奪ったアウト全21個の内訳を観ていきますと
やはり多少苦しいカウントでの勝負がある程度かさんだことも影響してか
ある程度鋭く飛距離の長いフライアウトも計6個(うち1つはファウル領域)と散見されるものの
ポップアウト4個に加え三振2個、そして何よりグラウンドアウト9個と
全体としてはまずまず、特にグラウンドアウトを数多く奪いながらアウトを積み重ね
相手攻撃陣を圧倒しつつ順調にどんどんとイニングを消化していく
本格派グラウンドアウト投手の素晴らしい投球を1ゲームを通じて魅せ続けてくれ
結果7イニングを投げて投球数91(1イニング平均13球)に抑えると共に
奪われた出塁も四死球1個に加え単打2本でわずかに計3個のみに抑える抜群に素晴らしい成績、
もちろん初回にファウル領域に飛んだ松井選手の飛球を身体を一杯に伸ばして
みごと捕球しアウトを1つ積み重ねることに成功した右翼手大崎さんをはじめとした
ある程度数多く飛んできた鋭く、飛距離の長い飛球を
出足よく処理し続けたライオンズ外野守備陣や
そしてそれ以上に数多く襲ってきたグラウンドボールを
これも素晴らしい反応で処理し続けたライオンズ内野守備陣といった
ライオンズ内外野陣の安定した、そして素晴らしいフィ-ルディングの数々に、
そして雄星さんが降板後に残した2人の走者をいずれも生還させるなど多少不安定な面ものぞかせたものの
何とか1つ1つアウトを積み重ね、リードを保ったまま3つのアウトを重ねることに成功した
ライオンズ・リリーフ陣の全体として素晴らしい投球の数々に大きく感謝しながらも
失点・自責点共に2のみにまとめ、みごとQSをクリアしてくる
素晴らしい成績を残してくることに成功します。
いつもどおり、最早恒例となりましたが、今日も雄星さんの投球を支える
① 特に速球について、右打者の内角を厳しくえぐる制球と大胆さとを魅せること
② 特に速球以外の球種について、低めの制球を徹底すること
この2つのポイントについて順に振り返っていきますと
まずは①については右打者に投じた速球33球のうち
真ん中~内角以内へと到達したのは19球(全体の約57.6%)で
特に内角以内を厳しくえぐったものも計8球で全体の24.2%と1/4ほどに留まるなど
今日は全体としてみるならば前回登板の9/18 ホークス戦からはある程度修正してきたものの
いつもと比較するならばまだまだ物足りない成績に留まったと言えますが
それでもその真ん中~内角以内への速球19球で2本の単打は浴びるものの
凡打7(うち三振1・グラウンドアウト2・ポップアウト2)を奪い
特にその凡打7のうち5個は真ん中近辺に到達したものであったなど
多少甘くともある程度効果的であったことは歓迎してよく
今後も更に効果的にその速球を駆使していくためにも今日よりも更に、そしていつも通り、
数多く、恐れず右打者の内角を大胆に厳しくえぐっていってほしいと願いますが
次に②について観ていきますと、速球以外の球種、全35球のうち
低め以低に到達したのが29球と実に8割以上を占めたと共に
高め以高に到達したものは5球と全体の約14.3%に抑えていくことに成功しましたから
こちらについては今日もいつも通りの抜群の低めへの制球を
安定して誇っていたと言えます。
今日のイーグルス攻撃陣のスターティング・ラインアップは右打者5人・左打者4人と
左投手・雄星さんにとっては比較的左打者の多いラインアップであったこともあり
ここまで多少対戦成績の落ちる左打者との対戦が注目される登板でしたが
結果今日は左打者のべ11人に対して凡打10(三振1)・四球1のみに抑えることに成功しましたから
今日のゲーム終了時点では
全体(対戦数304)の対戦成績.241/.294/.332(被打率/被出塁率/被長打率)と
全体的にも素晴らしい水準の成績を残していく中で
右打者(対戦数209)対戦成績.241/.299/.321に対し左打者(対戦数95)対戦成績も.241/.283/.356と
左打者に対してもほぼ右打者と同水準の素晴らしい成績へと向上させることに成功しました。
今日ある程度数多く左打者との対戦をこなし、特に左打者を苦手にしているわけではないことを証明すると共に
ある程度数多く今後も対戦を重ねていけば更にその成績を向上させていく可能性も留保した雄星さん、
次の登板では前回登板9/18 ホークス戦に引き続き中5日での登板が予想されるため
その時の反省を活かし、如何にしてうまく疲労をとっていき、
その自慢の速球の精度を保ったまま大胆にゾーンで勝負し続けていけるかが
非常に重要となってくることと予測できます。
次回の登板でもその自慢の速球を中心に、大胆にそして厳しくゾーンを攻め続け
最少失点にまとめつつどんどんと順調に長いイニングを消化していく
先発投手としての最大の、そして最優先のしごとを
みごとにこなしてくれることを心より願っております。
★ Offense ★
今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計7度、
その内訳は 1-6(うち三振2)で得点圏に残塁3・得点1という成績、
また今日は8安打に加え2四死球で奪った出塁は計10、野手選択による出塁1を加えた
その全11人のランナーの行方は残塁4に加え二塁封殺4(うち併殺打によるもの3)で得点3という結果でした。
今日はフルカウントに2度持ち込みそのうち1度で9球を費やさせつつ単打で出塁を奪うなど
全4打席で計21球を費やさせながら併殺打1の一方で単打1で計1度出塁することに成功した浅村さんなどを中心に
結果攻撃陣全体の打席全31度のうち計9度で5球以上を費やさせるに留まるものの
そこで三振1個・併殺打1個を奪われるもののその一方で四球2に加え単打1を奪っていき
イーグルス先発、釜田投手に対しては
6 1/3イニングで計96球(1イニング平均約15.2球)を費やさせるまずまずの成績ながらも
イーグルス投手陣全体に対しては
8イニングで計108球(1イニング平均13.5球)を費やさせるに留まる中でも
奪った出塁は四死球2個をはじめ計10個と
まずまず素晴らしい成績を残すことに成功、
加えて今日はOrtizさんの先制となる今シーズン第7号2ラン本塁打や
大崎さんの今シーズン15本目の二塁打1本といった
ライオンズ攻撃陣本来の魅力である長打についても複数魅せつつ
結果残塁4に加え得点も3を積み重ねていくという
非常に効率的な攻撃をも魅せることに成功しましたから
ライオンズ攻撃陣としては、全体としてはまずまずうまく、
そのしごとをこなすことに成功したと評価できるものでした。
シーズンのいよいよ最終盤の緊迫のゲーム続きの中で
今後ももちろんなかなか思うように数多く忍耐強く闘い続けることができず
また順調に出塁を積み重ねていきそして得点を積み重ねていくことの難しい、
そんななかなか思うようにならない攻撃が数多く積み重なっていく可能性が高いと予測できますが
それでも、今後も基本的には、これまでと何一つ変えずに
今日のような効率的な攻撃に頼り過ぎることなく
とにかくまずは残塁を恐れずに
数多く忍耐強く闘い続ける打席を創り出し続けていきながら
初球から積極的に狙い球を絞って鋭く弾き返していく中で効果的に織り交ぜ続け
出塁をひとつひとつ奪い続け、積み重ね続けていくことだけに最大限・最優先に集中し続けていき
その上で1点1点、スコアボードに記録し続けていってほしいと願います。