October 1, 2011 Hawks at Lions | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20111001


 ★Tips 1 : 今日の岸さんのストライク率は約64.8%、あと一歩で2/3という素晴らしい成績でした。

         27度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ8度、
         3ボールまでいったのがのべ4度、そして四球2で1ボール以内での勝負が約70.4%、

         今日は2ストライク未満での勝負が計17度と2/3近くを占め
         3球以内の勝負が15度(全体の約55.6%)、また
         4球以内の勝負にいたっては20度と全体の3/4近くを占めるほどと多く

         ホークス攻撃陣が数多く初球から積極的に打ち返していったことが
         岸さんの球数を、そしてストライク率を下げる大きな要因としてあったにも関わらず

         それでもあと一歩で2/3に到達する素晴らしいストライク率を残すことに成功した岸さんは
         1ゲームを通じてゾーン内で大胆に勝負し続けていたと評価できる今日の投球でした。

         ただし、5.2イニングを投げて四死球3を含め出塁を10個も奪われたことや
         岸さんの特長である奪三振がわずかに1個のみと少なかったことは反省点として残り

         毎回のように先頭打者に出塁を奪われながらランナーを数多く塁上に賑わす
         苦しい投球が続いていき、結果なんとか自責点・失点ともに2のみにまとめるものの

         あと1アウトでQSクリアという場面でマウンドを降りることになりました。

         今日の岸さんの投球を見ると、前回登板の素晴らしい投球と同じように
         素晴らしい精度と制球とを誇る“3つ目の勝負球”であるチェンジアップ
         (※今日はもしかすると2種類のチェンジアップを使っていた可能性もあります)

         加えて今日も最速142km/h、平均して140km/h付近を計測するその本来の速球とを
         じゅうぶんにバランス良く数多く駆使していきながらアウトを重ねていきますが

         今日は岸さんの誇る、もうひとつの勝負球であるカーヴ
         全投球数91のうちわずかに13.2%を占めるに留まる12球しか使わず

         それも初球に7度、2球目に3度、そして3球目・4球目にそれぞれ1度ずつと
         (※3球目・4球目に利用したのもB2-S0からカウントを戻すのに利用したもの)
         カウントが深まっていってからの“勝負球”としては利用しなかったことで

         速球とカーヴだけを駆使してチェンジアップを勝負球として使えなかった時に
         結局は速球かカーヴかの二択に球種をうまく絞られ、長打を含む痛打を浴びたり

         慎重にゾーンの隅をかすめようとするがあまりに
         四死球を頻発したりしていた苦しい時期の投球と同じように

         最終的には6回1アウト2塁から福田選手にフルカウントに持ち込まれた後
         やはり頼らざるを得ないチェンジアップにうまく球種を絞られ打ち返され

         その直後の明石選手の打席では今度はもう1つの勝負球、速球に
         うまく球種を絞られ、鋭いライナー性の打球を打ち返され三塁打を浴びるなど

         速球かチェンジアップかの二択に球種をうまく絞られ
         数多くの長打を含む痛打を浴びるとともに

         また、慎重にゾーンの隅をかすめようとするがあまり
         5回に2四球を与えることになりましたね。

         今日はチェンジアップが抜群の精度と制球を誇っており
         岸さんを含むバッテリーがそれを数多く駆使したかったという意図は理解できますが

         そんな中でもカーヴを勝負球としてほとんど封印したに近いくらい駆使せず
         チェンジアップと速球とに頼りきりになるようでは

         以前と同じように、球種の少ない岸さんなのですから
         当然相手攻撃陣は終盤になっていけばいくほどうまく球種を絞って来
         ついにはうまく攻略されてしまいます。

         今後は3つの勝負球のどれかが抜群の精度と制球とを誇っていたとしても
         それだけに頼ることなく、まんべんなくその3種類を駆使し続け

         相手攻撃陣にうまく球種を絞らせないようにしながら数多くの三振を奪っていき
         相手攻撃陣を圧倒しながらイニングを順調に消化していく

         本格派エースの素晴らしい投球をまた魅せ続けていってほしいと思います。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席はわずかに計4度、
         その内訳は 0-4(うち三振1)で得点圏に残塁3、得点0。

         今日は4安打・3四球・1死球で出塁は8、その全8人のランナーの行方は
         残塁6・二塁封殺(併殺打による)2で得点0という結果でした。

         連勝中から少しずつその傾向は現れてきていましたが
         以前より忍耐強く闘う打席を創り出すことに成功する頻度が減っていき

         また、長打などで効率よく得点を挙げることが継続していっていた一方で
         以前より数多くの出塁を奪うことに成功したゲームが減っていっているのは

         非常に気がかりな傾向です。

         ‐‐ホークスは選手個々がそれぞれの持ち場をわきまえ、最後まで集中していました。
          逆にウチは全員がクリーンアップのようなスウィングをしていた。
          勝利への執念も相手の方が上でしたし、その点が違いとなって結果に出たと思います‐‐

         上は今日のゲーム後、渡辺監督が振り返って残したコメントですが

         ようやく今日はクリさん2個、原さん3個、そしてヤスさん1個と
         中軸打者の前に出塁を数多く奪うことに成功したのですから

         今後は更にラインアップの下位に名を連ねる打者たちも彼らと共に、
         追い込まれての三振や凡打を恐れることなく

         数多くの忍耐強く闘う打席を創り出していきながら
         数多くの出塁を奪い続けていってほしいと思います。

 ★Tips 3 : プレイオフ進出を目標とし1戦1戦を戦うライオンズ、
         今何よりも重要なことは言うまでもなくもちろん勝利を1つ1つ積み重ねること。

         ただし結果として“今日の”ゲームを落とし、プレイオフ進出が遠のくことになったとしても

         それでなおのこと焦って勝利を求めて目の前の一瞬一瞬の闘いをおろそかにしては
         ますます結果はついてこず、かえってプレイオフ進出が更に遠のいていくもの。

         最下位での苦しい戦いが長かった今シーズン、それでも1つ1つ勝利を重ね続け
         今や立派にプレイオフ進出争いの“素晴らしい場”を勝ち取るにまで到達した

         自分たちのここまでの闘いを最大限誇りにし、大きな自信として胸に抱き続け

         とにかく攻撃陣は数多くの忍耐強く闘う打席を創り出しつつ1つ1つ出塁を重ね続け
         また投手陣は出塁や失点などの結果に一喜一憂することなく
         自分の持てる最高の投球を大胆にとにかくゾーン内に投げ込みつつ勝負していくという

         これまでの自分たちの闘い方を思い出し、何ひとつ変えることなく
         勝負の一瞬一瞬に最大限集中し続けていきながら

         このシーズン終盤の10月に、重要なゲームの重要な勝負の一つひとつに
         自分が参加できていることに喜びを感じ、最大限楽しみ尽くしてほしいと思います。

         そう、結果なんて誰にも予測できるものではなく
         まさに“神のみぞ知る”なのですから。