★Tips 1 : 今日の雄星さん、ストライク率は約61.5%と2/3を下回る成績でした。
ただし17度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ5度、
3ボールまでいったのがのべ3度、そして四球0で1ボール以内での勝負が約70.6%、
また1ストライク以内での勝負が全体の3/4以上を占める計13度と非常に多く
これも雄星さんのストライクを下げる大きな要因であったことも確かで
基本的に今日の雄星さん自身は基本的にどれだけ痛打を浴び続けても
逃げかわすことなく、ひたすらゾーンに投げ続けていたと評価できます。
ただし、3.1イニングを投げて四死球は0ではあったものの
二塁打3・本塁打1を含む8安打を浴び、出塁を8個も許しながら
自責点・失点ともに4という成績はそのしごとを成し遂げたとは
とても言えないものであったことも確かです。
今日の雄星さんが、ラインアップの中に数多くの長距離打者を含む
ホークス攻撃陣と対戦することで残念ながら明らかになったのは
球種の少ない、これといった勝負球を複数持たない若く経験の浅い投手が
数多くのフライアウトを奪ってイニングを重ねることの危険さ。
今の雄星さんは、これまで何度も指摘してきたとおり
少し前の帆足さんをお手本にして、ゾーンに大胆に投げ込みながら
グラウンドアウトを数多く奪いつつイニングをどんどん消化していく
本格派グラウンドアウト・ピッチャーの投球を目指し、磨いていくべきです。
今シーズン今まで、雄星さんはフライアウトを数多く奪いながらでも
何とか4勝1敗という好成績を残すことに成功してきましたが
それはまず、今シーズンは統一球や広いストライク・ゾーンなどの影響で
外野に達したフライボールに対するHRの割合が昨シーズンより減少しているという
(※データはこちらの記事を参照しました)
“ひとにぎりの運”に大きく支えられている、ということも
実は決して見逃せない大きな要素であることも確かなのです。
今日もフライアウトが5個、それも外野フェア領域に到達したものが4個と非常に多く
それでは数多くの本塁打打者、また長距離打者を数多く含むラインアップに対すると
今までのように何とか守備陣の素晴らしいフィールディングや
統一球・広いゾーン、そして打球が野手の正面を突くなどの“ひとにぎりの運”で
最少失点にまとめながらイニングを重ねていき、勝ち星を拾っていく投球はできず
当然本塁打1を含む長打4本など、痛打を数多く浴び自責点4という結果になりますね。
もちろん、それでも逃げずにゾーンで大胆に勝負し続けたことは
大きく評価できるものであり、どんな時にもそれは継続してほしいと思うと共に
もちろんこれまでもそうでしたが、今後特に雄星さんの課題は
(特に外野へ到達する)フライアウトを減らしていきながら
その代わりグラウンドアウトを数多く奪っていく投球を魅せていくために
どんな球種を中心に武器として軸として磨き更なる向上を目指しつつ
コンビネーションの中で駆使していくのかをどんどん改善していくことと
低めを狙った投球は高確率で低めに到達することができる制球を磨いていくこと、
この2つになるでしょうね。
様々な課題がありながらも反省の中で1つ1つクリアしていき
概ねなんとか素晴らしい成績を残していけている雄星さん。
今後も決して焦ることなく、かといって現状の好成績に満足することなく、
もちろんどんなに緊迫の時でも自分の投球を信じ続け
ゾーンでどんどん大胆に勝負することだけは決して忘れることなく
今シーズン現れてきたこの一番の課題を今の自分の最優先課題だと捉え
迷ったり廻り道をしたりすることなく改善すべく
一歩一歩挑戦と試行錯誤とを繰り返していってほしいですね。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席が計14度、
その内訳は 4-11(うち二塁打1、失策1・三振2)、四球2・犠飛1で得点圏に残塁4、得点5。
今日は9安打・2四球・1死球で出塁は12、失策による出塁1を加えた
その全13人のランナーの行方は残塁7・盗塁死1で得点5という結果でした。
ホークス先発、岩崎投手に対し2回までは計20球を費やさせたのみと
打席でなかなか忍耐強く闘えずに凡打を繰り返す拙い攻撃でしたが
3回には一転、なんと1イニングで40球を費やさせながら
失策によるものも含め5つもの出塁を奪い、3点を奪うことに成功する
いつもの忍耐強く闘うライオンズ攻撃陣の姿を魅せてくれました。
明日も変わらずに、まずは出塁を奪うことを最優先に
忍耐強く闘う打席を数多く創り出し、うまく交え続けていってほしいですね。