★Tips 1 : 今日の岸さん、ストライク率は約64.0%と2/3を下回る物足りない成績でした。
27度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ13度、
3ボールまでいったのがのべ5度、そして四球2で1ボール以内での勝負が約51.9%、
今日は初回から速球・チェンジアップ共にゾーンの低めを意図したものが
ことごとく高めに浮き、カーヴとスライダーに頼る苦しい投球が続きました。
3回、そして4回にはその素晴らしいカーヴを軸に順調にアウトを重ねていけますが
5回にはそれをバファローズ斉藤選手に見透かされ、カーヴに狙いを絞られキッチリ打ち返されると
途端にまたコーナーを慎重に慎重に突こうとする不安いっぱいの投球が顔をのぞかせ
肝心の場面でカーヴを“自信を持って”投げることもできにくくなり
結局連打を浴びて失点を数多く重ねてしまいました。
どれだけ急の球、つまり速球を思うように操れなくとも
岸さんの生命線は緩急なのですから、
緩の球・急の球どちらかでも使えなければ
その特長あふれる素晴らしい投球を魅せることはできない。
速球系について、今日のような時にそれでも自信をもって
ゾーン内で堂々と勝負するために今後どう改善していくか。
岸さんの今後の進化に注目していきたいと思います。
★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計4度、
その内訳は 1-4(うち三振1)で得点圏に残塁3で得点0。
今日は6安打・2四球で出塁は8、その8人のランナーの行方は
残塁6・併殺(走塁死)1で得点1という結果でした。
素晴らしい球速を誇る速球を武器とし、それをどんどん投げ込んでくる
バファローズ先発寺原投手に対し
どの打者も1打席あたり平均4球を費やさせるなど
各打者が打席で闘うアプローチをもあちらこちらで交えてきた今日のゲームでしたが
大量援護点にも守られた寺原投手の素晴らしい投球の前に
なかなかうまく出塁に、得点に結びつけることができませんでしたね。
まだまだ勝ちたい、一気にスカッと大量点を取りたい、
得点圏のランナーを自分がヒットを打って生還させたいという意気込みが焦りと力みにつながり
なかなかうまく得点をもぎ取ることができないライオンズ攻撃陣ですが
それでも自分たちを信じ、取り組んできていることをひたすら続けるのみ、
明日も変わらず数多くの出塁を奪うことだけに集中してほしいですね。