● イニングの先頭打者を四球で出塁させるとシングルで出塁させたときに比べ失点する確率は飛躍的に上昇するのか。
● 野球というゲームにおける“流れ”や“勝利の女神”とはいったい何か。
● 投球における“球威”や“キレ”とは具体的に何を指すのか。
● 攻撃陣が“粘る”、“繋ぐ”とは具体的に個々の選手が打席で何を遂行することなのか。
● “勝負強さ”とはどんな特長を持ち、あるいは身につけることでその選手のものとなるのだろうか。
私たちがあたりまえのように使っている野球の“用語群”の中には
実際その定義を初心者でもわかるように丁寧にきっちり説明しようとすると
いかにそのコトバが“印象論”によって成り立つ曖昧模糊としたものであるかがよくわかるものが
非常に多く散見されます。
ここではそういった“印象論”から産まれたコトバがもたらす“幽霊たち”を
もちろん食わず嫌いのようにアタマから否定してかかるのでもなく、
数字やデータ、論理的道筋、そして
同じ競技でありながら異なる用語群・思考回路を持つMLBとの比較において1つ1つ丁寧に“分析”を施しつつ、
きっちりその“幽霊たち”を神話の世界に送り返し
できるだけ“人の手”に収まる具体的なコトバへと還元することに挑戦していきます。
そしてその作業を通じて野球というゲームへの理解を深めていきながら、
選手たちがその能力と集中力を“勝負強く”その勝負の一瞬一瞬において最大限に発揮し魅せながら
チームとしての勝利を獲得しつつそれに対する貢献をしていくために必要なチームとしての戦略・戦術、
そして個人としてのフィジカル面、そしてメンタル面でのトレーニングや準備とは何かを深く掘り下げていきたいと思います。
最後に、こういった1つの組織とその中で成長し貢献していく個人とを集中的に観察することで、
その中から一般的な組織や個人に応用できる戦略・戦術、そして理論等があるかについても注目していきたいと思います。