July 19, 2011 Lions at Hawks | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!




$ピーナッツとクラッカージャック-20110719


 ★Tips 1 : 今日の平野さん、ストライク率はちょうど2/3と素晴らしい成績でした。

         ただし23度の打者との勝負のうち2ボールまでいったのがのべ9度、
         3ボールまでいったのがのべ4度、そして四球1で
         1ボール以内での勝負が約60.9%と多少物足りなかったように

         5回の松田選手にHRを打たれる前の程よい自信があふれた“攻め”の投球と
         打たれた後の自分の持てる球を信じられなくなっての“逃げ”の投球とが
         まるでジキル博士とハイド氏かのような別人の投球で

         結果5.1イニングで自責点4という物足りない成績につながりましたね。

         平野さんの投球の特長といえば
         昨年の7月15日、ファイターズ相手に完封勝利を挙げた時のように

         緩の球、フォークやカーヴ、スライダーを交えつつも
         軸を速球系(4シーム《&2シームも?》とスプリット・ファストボール)に置き
         数多くの打ちそこないを誘発し、グラウンドアウトを数多く重ねつつ
         どんどんとイニングを消化していくグラウンドボール・ピッチャーにあります。

         今日の好投時の投球は速球系を軸に適度な集中力を持って制球よく投げ込み
         時折織り交ぜる緩の球は多少制球が甘くとも(特にスライダー)
         打者の印象に速球のイメージが強く残っているため打ち損じを誘発できていました。

         ところが、松田選手に内角の速球をうまくHRされてからは
         とたんに速球を軸にどんどんと投げ込んでいけなくなり
         制球のばらつく緩の球でもってかわしにかかる投球になってしまいます。

         結果、Ortiz選手には緩の球で3ボールとした後
         しょうがなく投げた制球の甘い速球を当然狙い打たれてのHR、

         その後も四球を出したり甘く入った緩の球を痛打されたりし失点を繰り返します。

         今日ほど平野さんの課題がこれだけ1ゲーム内でハッキリと対比できるほど
         白日のもとに晒されたゲームはなかったのではないでしょうか。

         平野さんの投球はどれだけ速球系を“どんな時でも自信を持って”
         投げていきつつ打ち損じを数多く誘発できるか、ここに尽きるということ。

         もし今のままでは速球系の球にそこまでの自信がないのであれば
         速球系の球種を増やすなり、また既にある速球系の球をより良いものにしていくなどの工夫が
         平野さんが安定して活躍していくための最適な処方箋になるでしょうね。

 ★Tips 2 : 今日のライオンズ攻撃陣は得点圏にランナーを置いての打席は計6度、
         その内訳は 0-3(三振3)、四球3で得点1・得点圏に残塁3。

         今日は2安打・4四球と出塁は6、野選による一塁出塁1を加えた
         その7人のランナーの行方は5残塁、二塁封殺1で得点1という結果でした。

         今のライオンズ攻撃陣は、言うならばここ数年のライオンズ救援陣と同じ状態。

         つまりは“悪評”が相手チームの恐怖を、余計な迷いを無くす効果を発揮させ
         相手がどんどんと逃げずに攻めていくことができるということ。

         今日の3回のライオンズの攻撃にしても
         1アウトからシングル、そして初球から素晴らしいスタートの盗塁、
         そして四球3つを忍耐強く打席で闘い1点をもぎとったのですから

         本来ならば相手投手が腕が縮こまって痛打を浴びる場面なのですが

         今のライオンズは“RISPで一打が出ない”という悪評が周知の事実となっており
         大場投手も四球3つで1点を失ったとしても、まったく恐れずに
         自信を失うことなく腕を振って素晴らしい球を投げ続けることができ

         結果、ライオンズ攻撃陣はあれよあれよと相手投手陣に抑え込まれていく。

         そんな厳しい中ではありますが選手たちは変わらず、腐らずに
         自分の目指すべき像を常に描きつつその課題にのみ徹し、集中しつつ
         勝負を最大限楽しみ抜いてほしいですね。

         最近では今、三振かHRかの打者からどんどんと
         三振か四球かHRか二塁打かの打者へと進化していっている剛也さんの打席が
         ほんとうに素晴らしいですね。