柴川さんのブログ、しがなき男の楽天イーグルス応援ブログvol.3のエントリー、
走って走って走りまくる!楽天・聖澤諒選手のその真骨頂とは?!に触発され
2011年シーズンのヤスさんの盗塁を仕掛ける“頻度”をつぶさにみていきます。
※ですので、上述のリンクから飛んで
今シーズンここまで盗塁数を素晴らしいペースで積み重ねている
イーグルス、聖澤選手との比較をしながら見ていただくと
より楽しんでいただけるかと思います。
6/4終了時で、今季盗塁企図数は18。盗塁数は12。盗塁成功率は66.7%。
本塁帰還率は盗塁企図が起点で44.4%、盗塁成功を起点にすると66.7%。
やはりヤスさんが盗塁を成功させるとその後ろのバッター、
クリさん・ナカジさん・剛也さん・ホセさんなどが高い確率(2/3)で本塁に迎え入れている、
つまりはヤスさんの出塁→盗塁→得点、はイメージ通りではありますが
ライオンズの重要な得点パターンの1つであることがうかがえます。
この中で、ニ塁への盗塁を企図したのは今季18回。
成功12、失敗6、成功率66.7%となっています。
(つまりは今シーズンここまで三塁への盗塁は失敗・成功共に0)
ヤスさんが1塁に出塁した回数を丹念に調べてみます。
・単打出塁・・・24回
・四死球出塁・・・8回
・凡打出塁・・・5回
上記のとおり、合計37回となりました。
●単打本数は32本ですが、6本は安打出塁後の塁状況が満塁または2,1塁で走者が詰まっており、
物理的にスチールできない状況で対象から外します。
(※重盗であれば可能ですが、今シーズンここまで重盗企画はなし)
●また、2塁にランナーを置いて単打を打ち、外野手が本塁に送球する間に
2塁に進塁しているケースが2度あるのでこちらも出塁数にはカウントしておらず、
これも対象外としているため、回数は24となります。
●四死球についても本来は13個ですが、同じく1塁に出塁の時点で
既に2塁に走者がいるケースが5度あり、
重盗でも仕掛けない限り物理的に盗塁は不可能なので対象外とし
回数は8度となります。
●凡打出塁の内訳は前の走者は封殺されるもヤスさんは1塁に生き残った事例
(いわゆる野手選択による出塁)が4度、
加えて相手チーム野手の失策による出塁が1度で計5度となります。
●1塁出塁回数は上記だけではなく、
代走で出てきて1塁からニ盗を仕掛けるケースもありますが
ご存じのとおりヤスさんは不動の1番であり、もちろん今季代走履歴はありません。
●更に、大量得点差のケースでは盗塁は仕掛けないのではという議論もありますが
今シーズン、ヤスさんは6点リードの場面、そして4点ビハインドの場面でも
盗塁を仕掛けていってますので、大量得点差を理由に対象外とすることはしません。
ということでヤスさんが1塁に出塁して盗塁が可能なシチュエーションは、37回ありました。
その中で盗塁成功が12度、失敗が6度ですが
牽制死が1度あり、また暴投による二進が1度あります。
●暴投による二進は、その暴投が1ボール2ストライクからであり
その前にも盗塁を仕掛ける機会はじゅうぶんあったとみなします。
●牽制死についても盗塁企図の逆を突かれたもので
(4/20の1回、死球で出塁後唐川投手に刺されます)
これは盗塁失敗に加えるべきものと判断します。
ということで盗塁を仕掛けたのは計19度、成功は12度となり、
全37回のうち51.4%にあたる19回でニ塁への盗塁を仕掛けていることになります。
また32.4%にあたる12回で2塁到達を達成しています。
1塁に出塁すれば約5割で走ってくる。
これはヤスさんにしては少々物足りない数字であることは確かです。
柴川さんのエントリーを見ていただければわかりますが
聖澤選手は1塁に出塁すれば約6割5分で走ってくるというデータが残っています。
やはり脚の状態がまだまだ思わしくないのか。
ゲームを見ていても、あれ?ここで走らないの?という場面が度々あり
昨日のゲームのようにクリさんが併殺打を打つケースも増えています。
ライオンズ・ファンにとっては心配なデータであることも確かですが
いずれにせよ私にできることは
これからのヤスさんがいかにして盗塁企図を増やしていくかに
シーズンを通して注目し続けていくこと、それだけ。
出塁率が云々され注目されることの多いヤスさんですが
盗塁の真髄は1にも2にも“勇気=仕掛ける頻度”ですから
今後、この頻度が改善されていき
ヤスさんが塁上で躍動し、ベース上で勝負する姿を
もっと頻繁に見られることを願っております。
最後になりましたが、
聖澤選手の盗塁を仕掛ける頻度をつぶさに追跡した記事を公開してくださり
このエントリーを記すきっかけとなりました柴川さんに
改めて心より感謝の意を示させていただきたいと思います。