石井 義人 #5 2010stats | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

はじめに。
以下で施していく分析については適宜
こちらの概要及びこちらのサンプルデータを参考にしてください。

今日は打撃の天才、義人さんのデータを。

$ピーナッツとクラッカージャック-IshiiY2010

※それぞれの打席、そして走塁機会の成功・失敗のボーダーラインは
ポイントが1以上かどうかに設定しています。


規定打席未満ながら打率.293、出塁率.375、長打率.410と
優秀な成績を残した義人さん。

打席成功率も42.5%とその成績を裏付けるものでしたが
やはり気になるのは1打席あたりに稼いだptsが0.322と

予想に反してかなり低調に終わってしまっていること。

まだまだ多くの選手のデータを分析していかないと
この0.322という数字がチームの勝利に、得点に対し
どれほどの程度の価値、重さを持つものかはわかりませんが

少なくともライオンズの中心選手たる
クリさんナカジさんの貢献度と比較したときに
かなりの差があることだけは明らかです。

打席成功率が遜色ないレベルにあり
長打率も.410とこれも遜色ないレベルにありながら
そこで積み上げられていけるはずのptsが思うように伸びないのは
いったいなぜなのか。

2つ、考えられます。

1、そもそもptsを稼ぐ“機会”、つまり
ランナーを塁においての打席が少なかった。

2、ptsを稼ぐ“機会”、つまりランナーを塁においての
打席における成功率が低く、逆にそうでないときの
成功率が高かった。

しかし、ここでひとつ大前提として注意しなくてはならないのは
どんな選手でも平等に機会を与えられるわけではないということ。

自分の与えられたその環境、その場において
自分がどれだけチームの勝利に貢献していけるかを示していき

自らがさらに効率よく、フルに自分の持てる特長を発揮し
チームの勝利に貢献していける環境、場を獲得していくこと、

これも重要な選手たちの役割のひとつだということ。

打率、出塁率、など自らが出塁しアウトを与えないことも
チームに貢献する1つの手段ではあるものの

ランナーがいる打席の時にはそれに優先して
一番本塁に近いランナーを進めることが重要ですし

チームに貢献する、つまり
得点を挙げていく(もしくはそこへ近づけていく)という面からは

ランナーがいる打席、それも得点圏にいる打席こそ
チームの勝利に大きく貢献できる機会として重要視すべきもの。

一旦データを選手ごとにまとめた後
ランナーを塁において、得点圏において、そしてLIPSにおいての
成功率やpts率をまとめてみたいと思っていますが

ちなみに義人さんの打席のうちランナーを塁に置いたものは
110回、成功52回で53ptsというものでした。

左投手に対する打撃、一塁手というポジションでのライバルの多さ、
様々な要因が関わってくる義人さんの“機会”数ですが

義人さんが今後更にチームの勝利に、得点に貢献していくためには
平均的な打率などに優先して例え始めは与えられる機会が少なくとも
打点等にこだわっていくなどの意識の転換が
必要になってくるのではないでしょうか。

さて、明日は#6、武敏さんのデータを見ていきたいと思います。