statistically speaking, | Peanuts & Crackerjack

Peanuts & Crackerjack

Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

野球という競技はもちろん
身体的に非凡なものを持つアスリートがその能力をじゅうぶんに発揮し
競い合っていくことでその“ショー”を観る観客を魅了していく、

ここにこそ競技の最大の意義があるもので
決してボードゲームと同じように無味乾燥な数字へと
単純化できるものでないことは決して忘れてはならないことなのですが

それでもチーム競技として多くのひとが参加し
ある意味複雑なルールのもとチームの勝敗を最大の目的として競う以上

陸上の短距離走などのようにどんな状況であれ
自分のすべきことはゴールに誰よりも早く到達すること、といった
単純なものでは決してなく

その状況状況に応じてチームの勝利のために自分がすべきことは
それこそ数多くあり、そして時には複雑すぎて見えないことさえ
多々あるといっていいでしょう。

野球という競技における数字、統計とは
もちろん選手個々人の貢献度を評価するためという役割もありますが

もう片方で、野球という競技においてチームのシーズン優勝、そして
このゲームにおけるチームの勝利に自分の打席等における結果が
どれだけ有意義に貢献していくかをより正確に示していくことで

選手たちがいわゆる“流れ”やら“幽霊”やらに飲み込まれることなく
その場その場で自分たちの持つ力を最大限発揮できるようにしていき
それを通してより魅力的な勝負を重ねていけるようにしていく、

こういった役割もとても重要なものではないかと思います。

2010年シーズン、ライオンズのシーズン全ゲームについて
上のようなコンセプトに基づきこういった定量分析をしてみようと
記録をし続けてきました。

2010年シーズンも終了してかなり経ちます。

2010年シーズンのライオンズはペナントレースの優勝に
手を伸ばせば掴めるところまで近づきながらも
最後の最後でそれを逃してしまいました。

これはクローザー不在で4位と辛酸をなめた2009年シーズンよりも
若獅子たちにとってはある意味更に悔しい経験であり

そしてそれ故にここから若獅子たちが円熟を迎え、そして
信頼される“勝負強い”ベテランへと成長するための
得難い非常に貴重な経験であったともいえるでしょう。

さて、次からはまずは個々の選手ごとに定量分析を施していきながら
“勝負強さ”について、勝利への“貢献”について、
様々な仮説立案や試行錯誤と共にいろいろと考察していければと思います。