獅子たちの“真価” | Peanuts & Crackerjack

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ピーナッツとクラッカージャック-BS20100406

ピーナッツとクラッカージャック-SL20100406

一昨日の帆足さんに続き
今日は岸さんが被安打1の無四球完封勝利と
素晴らしいピッチングを魅せてくれました。

今日の岸さん、
9回を投げ切って打者29人に対し投球数140、
被安打1、与四死球0、奪三振7で失点・自責点ともに0。

みごとな無四球完封勝利を飾りました。

しかし、バファローズ先発岸田投手の投球も
見応えのある、ほんとうに素晴らしい熱投でした。

8回を投げ切り打者36人に対し投球数149、
被安打10、与四球3(うち敬遠四球1)ながらも
奪三振11で失点3・自責点2でまとめ


こちらもきっちりQSをクリア。

むしろ岸田さんのほうが
10安打3四球と決して絶好調でもないにもかかわらず
ランナーを何度も何度も背負いながらも
きっちり失点の後の“もう1点”の追加点を
ライオンズ攻撃陣に与えることなく8回まで投げ切ったことで

ほんとうにゲームの最後の瞬間まで
緊張感あふれる素晴らしい勝負の瞬間をじゅうぶん
堪能することができたのではないかと思います。


そして、素晴らしい投球を続ける相手投手に対して
攻撃陣がそのひとりひとりの持てる
ヴァリエーションに富んだ特長、ちからを最大限発揮し
集中してもぎとる1点1点の得点というものは

これも野球の大きな醍醐味のひとつであり
攻撃陣のいちばんの力の発揮しどころですよね。

2008年、2009年と打撃部門のタイトルを
ライオンズの中心選手たちがかなり多く獲得し

またそのHR数の多さなどから
ライオンズの攻撃陣の代名詞と言えば

破壊力抜群の一気呵成の大量得点、という
イメージがとても強いかもしれませんが

本来、そういった攻撃は
ライオンズ攻撃陣の“真価”ではないと思うのです。

そもそも、何故ライオンズ攻撃陣は
積極的に自分のタイミングで初球から
どんどんスウィングしていくのでしょうか。

それは、ダルビッシュ投手をはじめとする
素晴らしいスピードや大きな変化量を持つ投球と
そしてどんなに追い込まれたピンチの場面であっても
そのすばらしいボールを投げ込んでくることのできる
タフなメンタルを併せ持ち

小手先の小細工戦術を苦心して積み重ねても
まず滅多に自滅することのない、

そんな各チームエース級投手から

失敗を多く重ねながらもここぞの場面で
数少ないながらも貴重な“1点”をもぎ取るためのもの。

つまりは今日のような両チームエース級投手の
素晴らしい投球の続くゲームで

フルスウィングで強くボールにコンタクトし
一気に得点へと近づく長打を織り交ぜながら
貴重な1点1点を積み重ねていくことこそ

今のライオンズ攻撃陣の
本来の意味での“真価”なのではないでしょうか。

現在のところまだシーズンも始まったばかりで
サンプル数も圧倒的に少ないにもかかわらず
パ・リーグでチーム打率最下位であることに
不安・心配の声も聞かれますが

わたしは今日のような
先発投手が長いイニングを自滅せずに消化し
敵味方ともにQSをクリアしていきながら

その中でそれぞれの打者が
それぞれの特長を活かす攻撃に挑戦し
時には失敗し時には成功しながら

得失点差の少ない拮抗した
白熱の場面場面を積み重ねていき
時には勝利を収め時には敗戦を喫する、

こんなゲームを続けていれば
まず問題なく結果は後からついてくるでしょうし

なによりそれが観る者にとっては
これほどおもしろいモノのないショウ、つまり
“魅せる”ゲームではないかと思います。

これから打率などの打撃成績は
相手投手が自滅するケースも増えるでしょうから
相手投手によって大きく変動しながらも
自然と落ち着くところに落ち着くでしょう。

むしろここまでチーム打率が低迷しながらも
チーム本塁打はトップクラスで
7勝5敗と立派に勝ち負けになっているわけですから

それは総じて接戦を多く戦いながら
効果的な1発のホームランや長打がでているということ。

思えばその打撃スタイルは
クローザーを欠きゲーム後半での逆転を多く許し
なかなかチームの勝利を積み重ねることのできなかった

2009年シーズン中も迷うことなく
貫き続けてきたスタイル。

今シーズン、クローザーが安定し
そして素晴らしい先発投手陣は健在となれば

それこそ今まで苦しみながらも一貫して培ってきた
ライオンズ攻撃陣の誇るべき“真価”が遺憾なく発揮され
そしてそれがダイレクトにゲームの勝敗に結びついていく、

そんな素晴らしい“場”が多くなってくることでしょう。

そしてそんな瞬間、“場”での
集中力の研ぎ澄まされた息のつまるような勝負を
これからもどんどん魅せてほしいなあと思っています。



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