分岐点 | Peanuts & Crackerjack

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ピーナッツとクラッカージャック-BS20100327

ピーナッツとクラッカージャック-SL20100327

今日のゲームで勝敗を分けたのは
言うまでもなくイーグルスのクローザー、福盛投手の自滅。

去年、ライオンズは同じ光景を何度も見てきました。
そして、その苦い経験からわかることは
チームの軸たるクローザーが何度も自滅を繰り返すようでは
それがチームの他の選手に大きな負担となってのしかかり
なかなか思うように勝利を積み重ねることができないということ。

・・・ですが追っていないチームについてあれこれと
軽々に論評することは避けたいと思いますので
イーグルスのブルペン陣容についてはこの辺で終了です。

さて、それでは本題の“分岐点”について。

これは私がずーっと追いかけているテーマの1つである

“エース”や火消し役のクローザー、そして“主砲”、
火付け役となるリードオフ・マン、セットアップするつなぎ役、


こういったチームの軸となる選手の条件とは何か、つまり
軸となる選手とそうでない選手を分ける分岐点はどこかということ。

結論からいえば

ディフェンス側でいえば
“もう1点”を防ぐ投球と守備、

オフェンス側でいえば
“もう1点”をもぎ取る打撃と走塁

これが可能な選手であるかどうかということだと思いますが

その視点で見た場合
ワクさんの投球は今日も素晴らしいものでした。

2回に右翼手の捕球エラー、ワイルド・ピッチ、
左翼手の打球処理のもたつきなどで一気に3失点。


しかしその後はダブルプレイで切り抜けると
3回に打球が直撃したりとアクシデントもありながら
その後ずるずると自滅することなく8回を投げ切ります。

終わってみれば8回を投げ切って打者33人に対し130球、
被安打8(うち被本塁打1)・2四球、奪三振2で失点4ながらも
結局自責点2で、みごとQSと素晴らしい結果につなげました。


イーグルスの岩隈投手も同じく
エースとしてイーグルスを支える軸たる投球、
とても素晴らしいものでした。

6回にブラウン選手の3ランHRで同点に追いつかれた後
シングル・ヒット、遊撃手のエラーで2アウト1・2塁まで進められるものの
“もう1点”の勝ち越し点は与えずに7回まで投げ切ります。

結局7回を投げ切って打者29人に対し128球で
被安打4(うち被本塁打1)・3四球、奪三振7で自責点・失点ともに3で
こちらもQSの素晴らしい結果でした。


もちろんライオンズのクローザー、
シコースキー選手の投球も言うまでもなく素晴らしかった。

一方オフェンス陣をみると
もちろん素晴らしい投球を展開する両エースから
得点を奪った藤井選手、フィリップス選手、
そしてブラウン選手も素晴らしい貢献をし賞賛すべきですが

“もう1点”を奪うというとても貴重な“貢献”となったのは

2回裏の3点目を与えることとなった
ライオンズ左翼手GGさんの打球処理のもたつきと

9回表の3点目を奪ったナカジさんの右翼手への犠牲フライ、

この2つのプレイではなかったかと思います。

もし9回表の福盛投手の自滅がなく
そのままイーグルスの勝利に終わったとしても
今日の結果通りライオンズが勝利という結果を獲得しても

涌井・岩隈両先発投手は素晴らしい投球で
自分のできうるいつものしごとをしたと評価できるでしょう。

そして今日は結局勝利ということで
矢面に立たされることはないものの

2回に余計な“もう1点”を与えることになった
GGさんの左翼守備については

もちろんシーズンを通しての青写真として
チーム戦術上の骨格でしょうから

スグに対処できる問題ではなく
シーズンを通して長い期間、ライオンズの
ディフェンス上の大きな弱点となることを
チームのメンバーひとりひとりが覚悟し想定した上で

それを他のメンバーで、そしてGGさんの打撃でカバーし
勝利をもぎ取り続けることが重要でしょう。

昨年はクローザーという軸を欠いたまま戦いました。
一昨年だって決して万全というわけではなく
剛也さんを筆頭に守備でのエラーがとても多かった。

重要なことは弱点を相手チームにさらしてしまったとき
それに他のメンバーが動揺することなく

自分たちがカバーし “今から” もう1点を防いでいき
“今から” もう1点を奪っていくことに意識を集中させ
その戦略のもとで “今から” のそのもう1点のために
瞬間瞬間、自分たちの“しごと”に徹することができるか、

ここに集約されると思います。

今後もGGさんの左翼守備は様々な場面で
弱点として表面化してくることでしょう。

しかし、要はそれを
ゲームの勝敗という結果に直接つなげられ
晒しものとしてつるし上げられる事態へとしないよう

それぞれの選手が場面場面でそれぞれの長所を活かし
結果として勝利をもぎとっていくことが

何にもまして重要ではないでしょうか。

2008年4月26日、バファローズ戦。
8回に3点リードでマウンドに上がった三井投手が
5失点と一気に逆転を許してしまいます。

しかし、その裏の攻撃の前にデーブ大久保コーチが

「三井が死んでしまう。みんなで助けよう」

と円陣の中で激励し、ナカジさんの3ランで再逆転し
結局そのゲームの勝利をもぎ取ったという
エピソードはあまりに有名ですが

つまりは少し前のナカジさんの守備や剛也さんの三振と同じで

GGさんの左翼守備、向上するまでの間は
GGさんも含めメンバーそれぞれの長所でカバーしながら
勝利をもぎ取っていってほしいですね。


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