“場”を自ら獲得し続ける | Peanuts & Crackerjack

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Dedicated to the Saitama Seibu Lions organization and its players, baseball itself, and those who want to know what counts most in a given situation you are in and to make right decisions in a confident manner everytime. May the 'dose of luck' be with you!

$ピーナッツとクラッカージャック-20090915

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クライマックス・シリーズ。

ペナント・レースで3位以内に入れば
プレーオフに出場できるこの制度、

シーズンの終了間際のゲームに至るまで
多くのチームが明確な目標を維持し目の前の1勝にこだわり
素晴らしい集中力勝負を繰り広げていくようになりました。

もし今シーズン、CSがない前提での戦いであったなら・・・

今頃目の前の1勝にこだわっていたのは
現在首位を走るファイターズと、2位のホークスくらいで
イーグルスもライオンズも該当選手の個人記録争いと
来シーズンを視野に入れた戦略で若手を起用するなどの
いわゆる消化試合をこなしていたでしょう。

そしてそれは首位を走るファイターズにも当然有利に働き
本来ならば一番苦しく困難な道である
優勝への最後の詰めのゲームの数々において

相手が自らそのゲームの勝敗に対する集中を減らしてくれ
もちろんそれでも決して簡単な道程ではないにしても
はるかに順調に優勝へとたどりつけていたことでしょう。

そう考えると
クライマックス・シリーズという制度は

リーグに参加する6チームの半数の上位3チームの選手たちに
短期決戦という貴重な“場”を与えてくれると同時に

3位を獲得する可能性のあるすべてのチームの選手たちに
シーズン終盤に至るまで目の前の1勝に最大限集中するという
貴重な経験の“場”を与え続けてくれる、

ほんとうに素晴らしい制度だといえると思います。

今ライオンズの選手たちはもちろん3位以内を獲得し
プレーオフという貴重な“場”への進出を目標としていますが

そしてその明確な目標を長く持ち続けることができるよう
1ゲーム1ゲームの勝利を積み重ねていくことで

これからのゲームが、イニングが、打席が、投球が

ほんとうに勝ちたいと強く思うときにいかにして勝ちをもぎとり
そして1人のメンバーとしていかにそれに貢献するか、

このテーマに対するそれぞれの選手たちの
貴重な経験の“場”であり続けることができ

その工夫と試行錯誤や成功と失敗の結果の積み重ねこそが
選手一人ひとりを大きく成長させる糧となるでしょう。

勝利とそれに対する貢献という“現在”の結果を残してこそ
“将来”の成長につながる経験の“場”が与えられるのですから

内容なんてホント二の次でいいですから
貪欲に勝利を求めその場に少しでも長く参加し続けてください。

今日は涌井さん、ホントお疲れ様でした。

7回を投げて156球、被安打8・与四球2、
奪三振6で失点2・自責点1。

自分で負けるわけにはいかないという制約の中
慎重になった部分もあったのではないでしょうか。

ヒットを数多く許し、エラーも2つあり、結構相手打者に粘られ
球数がものすごく多くなってしまいましたが

それでも失点2で切り抜けるあたりが
さすがクラッチ・ピッチャー、エースの矜持でしょうか。

そして今日はマリーンズ先発渡辺俊介投手の
緩急をつけた素晴らしいピッチングに
かなり手こずっていた攻撃陣も

ホント少ないチャンスを確実にモノにしていき
結果勝利をもぎ取ることができました。

この貴重な“場”は今の自分にとってだけでなく
将来の自分にとってこそしっかりと参加し続けるべきもの。

勝ちを多く重ね優勝やプレーオフ進出争いをし続けることで
そこに参加する選手は貴重な経験の場を自らの力で獲得でき
その経験は選手一人ひとりを大きく成長させてくれます。

消化試合はほんとうの意味での素晴らしい経験とは
はるかに程遠いものとなります。

まだまだこれからも長く、貪欲に“参加”し続ける姿を
心から願っています。



Nice Game !