ブログスタート、間に合いました。
間に合いました、間に合いました。積年の念願だったブログ。七十路前夜祭の今年、誕生月までにはどうしてもスタートさせたかったのです。今日はまさしく誕生月6月の末日30日。ニューヨーク現地時間の昨日29日の内にその日付で記事第一号の公開を済ませることが出来たので、日本時間でも6月30日のすれすれ誕生月末でした。初めてのブログにはなにしろ何もかも不慣れなもので、なかなか捗(はかど)らず、はらはらしながらの目標達成はとても嬉しいです。それにしても、ほんとうは昨年、渡米40周年を記念してスタートする予定だったのですよ。で、準備を進めたことは進めたのですが、以外と手間取っている内に次々と他の用事が割り込んで来て押せ押せになってしまいました。そんなことで今年に入ってしまって、さてそれでは何を記念にしたら良いのかしらと見回してみると、初めてバレエのクラスを開いたのが丁度50年前の夏、19才を迎えた直後だったことに気がつきました。その頃はただバレエを踊りたい一心で、教えることも単に自分のレッスンや公演に出演する費用をねん出するためのバイトに過ぎなかったと言っても過言ではないのですが、そのまま50年後の現在、ニューヨークに来てまでバレエを教え続ける、まあ大げさな表現が許されるなら「天職」への出発点だったことを思えば、ずい分意義の深い大切な第一歩だったのですね。半世紀にわたっての私のバレエの教えの足跡は「テーマ」の「バレエ教えて50年」の「今のクラス」と「昔のクラス」をご覧下さい。
仔鹿のような少女
バーのプリエが始まって少しした頃、入口でクラスに入りたそうに身構えている少女がいた。仔鹿を思わせる、まだ幼さの残る体つきから、多分9~10才と見受けた。この年代の生徒は私のクラスには珍しい。ファーストサイドの半ばを過ぎていたので待たせて、いつもは続けて進めるセカンドサイドをいったん止めて、バーにつかせる。素晴らしいプロポーション。ラインにも癖がなく、音楽性、コンビネーションのとらえ方なども大人よりずっと優れていることが見て取れる。しばらくすると、もう一方の入口にその少女とそっくりの燃えるような金髪の女性が現れた。自己紹介を待たず"Are you the mother?"と聞くと、誇らしげにうなづく。無言のまま「ここで床に座って見学してよいか?」というゼスチャーでフロアーを指すので、そばにあった椅子を寄せて上げる。娘と並んで現れることはせず、少し遅れてから別の入口を選んでという心づかい。これほど礼儀正しい人もあまり多くはないと感心していると、案にたがわず、この美しい金髪少女ダンサーに幼い頃からバレエを手ほどきして来た師でもあることが後で分かった。"She is very good. She must have started dancing when she was young."とのほめ言葉を受けて "I run a ballet school in Virginia. So, she started with me long time ago."とのこと。明日から始まるSAB(ニューヨークシティバレエ団付属School of American Ballet)の講習会に備えての受講だそう。ニューヨークにいるとこんなにステキな出会いが日常茶飯事のよう。”You dance really well. Enjoy your course. Lots of luck.”との励ましの言葉で見送ったSophie(ソフィーちゃん)とはいつか再会する日も来るのかしら。