小学生のころ、同じクラスにとても無口な男の子がいた。
時代は昭和……昭和50年代。
当時も多少のいじめはあったかもしれないけど、今よりずっと平和だったと思える私の小学生時代。
小学生時代の私は"おとなしい子"だった。
そんな私ですら無口な同級生の男の子を"静かだなぁ~何で一言も喋らないんだろう?"といつも不思議に思ってた。
その子の声を聞くのはその子が授業中に先生に当てられて返事(答え)をする時だけ。
そんな時私は思ってた。"なんだ。しゃべれるんじゃん"
当時の男の子達は半ズボンで登校していた。(今も?)
隣の席にその男の子が座っていた時、私はブラックになった。
こうやったらしゃべるかな?
半ズボンから見えていた太ももをツンツンと鉛筆でつついてしまった。
後にも先にも人の太ももを鉛筆でつついたことはその時だけ。
今思い出しても申し訳なさすぎる。なんて恐ろしいブラックな私だったんだろ。
ごめんね、サカガミ君。