はーい。
続き書くよー。




第4章~作戦変更~






眼を覚ました時、僕はあの廃ビルにいた。
確か・・・あのあと・・・。
「おっ。気づいたかの?」
「あ、アイツらは!?」
そう、アイツら。
昨日囲まれて、戦って(立ってただけだが)、まったく歯が立たなくて、気を失って・・・それから・・・。
「おやおや?やっと眼を覚ましたね。」
「お前は!?あの時の・・・。」
「うんうん。元気そうでなによりだ。」
そう僕はこの人、アロハのおっさんに助けられて・・・。
「た、助けてくれてありがとうございます。」
「いーや。助けてない。キミが勝手に助かっただけだよ。」
「は、はぁ・・・。」
何だこのおっさん?
なんか絡みにくいな。
「そ、そうだ!アイツら、アイツらはどうなったんだ?」
「あぁ、それなら、お引き取り願ってもらった。いや~、大変だったよ。まぁ最後には興が冷めたのか帰っちゃったけどね。」
帰った?
そんなわけないだろ?
獲物が近くにいるんだぞ?
そんな簡単に帰るわけ・・・。
「まぁキミも運がいいね。たまたま僕が通らなかったら今頃、死んでただろうね。」
「儂も迂闊じゃった。まさかまだ三人で行動しているとは思わなかった。」
僕が死んでいた?
たまたまこの人が通らなかったら僕は死んでいたのか?
考えただけでもゾッとする。
「で?ガーネット・シザース・カーネージ。これからどうするんだい?」
「待て。まだ考えておる。」
ん?
「ガーネット。あの人と知り合いなのか?」
「ん?あぁ。ヤツはここの場所を教えてくれたヤツじゃ。お前様を担いでいた時、迷っていた儂をこの場所に案内してくれたのじゃ。」
何だ。この人、見た目はちょっとあれだけどわりといいヤツなのか?
「ふーん。キミはガーネットと呼ぶのか。」
「?それがどうしたんだ?」
「いや、別に。」

よくわからないが、まぁいいか。
「因みに、お前様が大事そうに持っておった紙袋も持ってきたぞ。」
「なっ!?そ、それは、捨てたヤツだ!何で持ってくるんだよ!!??」
「あぁ。それさっき拝見させてもらったけど、キミ。中々マニアックな趣向をしてるね。はっはー、若い若い。」
「違う!僕はいたってノーマルだ!!」
「はっはー。中々威勢がいいね。何かいい事でもあったのかい?」
「ねぇよ!災難続きだよ!」
「さっき儂もみたのじゃが。」
「お前も見たのかよ!?」
「イインチョウ、とはなんじゃ?」
「そんなことは知らなくていいんだよ!」
「委員長とはね、カーネージ。」
「こら!おっさん!何吹き込んでんだ!?」
「おやおや?キミはさっきから元気だねぇ。何かいい事でもあったのかい?」
「だからねぇよ!さっきもやったよこの会話!」
「それとメガネッコってなんじゃ?」
「それはね・・・。」
「あぁ!もう!」
こうして僕の性癖はバレてしまったのだった。

はい。段落キャンセル。
やっぱり便利だね。
うん。
「あぁ。そういえば僕の自己紹介がまだだったね。僕の名前は霧野。霧野ナナだ。」
変わった名前だな。
この風貌でナナか。
名前だけ聞いたら女だぞ。
どんな詐欺だよまったく。
「僕は鏑木康です。」
「ほー。お主そんな名じゃったのか?」
ああ。そういえばガーネットに言ってなかったっけ?
すごく今更だな。
まぁあの時はすごくテンパっててそれどころじゃなかったけど。
「鏑木君かぁ。キミは今、吸血鬼化している。間違いないね?」
「まぁ、はい。」
「で?キミは人間に戻りたいの?」
「それは!もちろん!」
「ふーん。それはけっこう。果たして人間に戻れるのかな?」
「そ、それはどういう・・・?」
「まぁ、深い意味はないさ。」
と、霧野はガーネットの方を見た。
ガーネットはというとその視線に負けじと睨みかえしている。
「で?カーネージ。本当に四肢を取り戻したら、彼を人間に戻すんだね?」
「ふん。最初からそのつもりじゃ。」
「うん。気に入った。カーネージのその粋な計らいに僕は気に入った!」
霧野はこれは愉快というふうに笑った。
僕は霧野がこんなに笑っているのがわからない。
「よし。じゃあ協力してあげよう。僕もちょっと気になるからね。」
「味方になってくれるのか?」
「いーや。味方じゃあない。もちろん、敵でもない。僕はあくまで中立さ。」
さっきから霧野が言う言葉には何かある。
それは矛盾のような矛盾じゃないような。
何か目標に対して脇道にそれるような。
「じゃあ、一体どうやってアイツらから四肢を取り戻すんだよ?」
「交渉するんだ。」
「は?そんなので戻ってくるハズないだろ?」
「それはそうさ。ちゃんと鏑木君にも働いてもらうさ。」
「じゃあどうするんだよ?」
「それは僕が交渉するんだ。相手が出す条件を飲まなければ、カーネージの四肢は返ってこない。条件を飲んでそれに勝利すればいいんだ。簡単だよ。」
「でも、その勝負方法は?」
「それはこれから交渉して来てからだね。大丈夫。鏑木君が不利のないように頑張ってみるさ。でも、あっちも命懸けで、カーネージから四肢を奪い取ったんだ。鏑木君も命を賭けなきゃダメだよ。」
僕も命懸けで・・・。
怖い。
でもやらなくちゃ。
もう後戻りなんてできない。
やるしか・・・ないんだ。
「わかりました。やります。」
「うん。いい返事だ。じゃあちょっくら行ってくるとするよ。まぁ今が明け方だから今日の夜までに帰るよ。」
そう言って、霧野は出て行った。
ガーネットの方を見ると半分寝ぼけ眼であった。
まったくのんきなヤツだ。
とりあえず僕も眠い。
今日は寝ることにした。
これから来るであろう、戦いに備えて。







第4章~作戦変更~   完







P.S.
はい。第4章でした。
とりあえず今回はけっこうノリノリで書きました。
早く白川さんとの会話を書きたいってのが本音です。はい。
明日も頑張って書くぞ~(^-^)