はいっ。
今日は短めに書きますよ。
第4章~作戦変更~
クリーパー。
パピヨン。
エクスキューショナー。
これが敵の名前らしい。
この三人はどうやら吸血鬼ハンターという専門家なんだそうだ。
熱血にして鉄血にして冷血の吸血鬼。
ガーネットから両腕、両脚を奪い取った三人組。
そして僕。鏑木康はその三人と戦うべく、こうして夜の町を徘徊しているのだが、現れる気配がない。
ガーネット曰く、
「今ヤツらはボロボロになった儂を探しておるじゃろう。まぁ恐らく単独行動しているはずじゃ。そこで一人になっているところを叩け。今のお前様なら簡単じゃ。」
と抜かしやがった。
正直言って、勝てる気がしない。
むしろ普通にやられるのでは?
そこまで強くなっているとは思えない。
確かに、吸血鬼化したせいか、締まっているところは引き締まっている。
腹筋なんてバッキバキだ。
「まったく。僕は格闘技なんかやったことないってのに・・・。」
ん?
そういえば、戦うってことだよな?
「しょうがない、少しでも知識を入れておくか・・・。」
向かう所はただ一つ。
本屋だ。
・・・ありがとうございましたー。
まさかこんな物を買うことになるとは。
『誰でもわかる!合気道入門!!』
『初心者のためのピッチング』
って。
何気なく合併しまったけど、ピッチングは意味あるのか?
・・・無いだろうなぁ。
まぁいい。
ちょっと読むか。
「鏑木君?」
「ん?・・・白川か?」
こんな時間になにやってんだ?
「やっぱり鏑木君だ。こんな時間になにやってんの?」
「いや、別に。お前こそなにやってんだよ?」
「勉強の休憩がてらにお散歩中。」
「こんな時間まで勉強なんかしてるのか?」
「だって私達、もう受験生だよ?勉強しなくちゃ。」
「そういえば、そうだな。」
「鏑木君は進路とか決まってる?」
「いや、別に。卒業できればいいかなって。」
「ダメだよ。ちゃんと将来のこと考えなきゃ。ていうか、何を読んでんの?」
「ん。これ。」
「鏑木君・・・野球選手にでもなるの?」
「なるか!」
「じゃあ何で読んでんの?」
「えぇっと、だな・・・」
い、いかん。まさかこれから吸血鬼ハンターと戦いに行くなんて言えないし。
どうしようか。
「???」
「そ、そう!妹の彼氏に頼まれてだな。今度野球するそうだから学会きてと言われて、暇だからちょっと見てたってわけだ。うん。」
うわぁ。なんかしょーもない嘘ついちまった。
しかも、後輩にパシられる僕って・・・。
「そう・・・鏑木君も大変なんだね。」
あぁ、そんな可哀想なものを見る目で見ないでくれぇ!
「ところで鏑木君?」
「何でしょうか?白川さん。」
「何で敬語なの?」
「いえ、特に意味はありません。」
「まぁいいか。なんか鏑木君。ちょっと見ない内になんか・・・でかくなった?」
「えっ?・・・いや、気のせいじゃないか?」
やっぱりちょっと変わってるのか?
「そうかなぁ?ちょっと肩幅とかが広くなったような気がするんだけど。」
「変わってない、変わってない。気のせいだ。うん。きっと気のせいだ。」
「何でそこまで必至なの?なんか隠してる?」
「必至じゃないし、何も隠してなんかない。それより白川。あまり夜は出歩かない方がいい。早く帰った方がいいぞ。例の吸血鬼が出てくるかもしれない。」
「鏑木君は信じないんじゃなかったの?」
痛いところばっか突いてくるなぁ。
「信じないけど、念には念をな。まぁ危ないから帰った方がいい。」
「まぁ帰るけどさ・・・」
あれ?ちょっと不機嫌?
「送って行こうか?」
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、私の家近いから送ってもらわなくても大丈夫だから。」
「そうなのか。」
「うん。じゃあまたね。鏑木君。気を付けて帰ってね。」
「お、おう。」
「野球、頑張ってね。」
「僕じゃないよ!?」
そうして、白川と別れたのだった。
しかし、白川の制服以外の姿を初めてみた。
まぁあれは私服というより・・・パジャマ、だよな?
あれはあれで、うん。
あえて一言だけ言わせてもらう。
ごちそうさまでした!
と。
むっ、随分話し込んでしまった。
もう今日は諦めて帰るか。
まぁガーネットには会えなかったとでもいって誤魔化すか。
と、帰ろうとした瞬間。
前方に人影が、
「ん?」
遠目からでは良くわからないが、人がいるようだ。
何か・・・持っている・・・?
そうおよそ日本には無いような形のモノを持っていた。
なんだあれは・・・鎌?
いや、鎌にしては大きすぎる。
なんとしても不気味なので来た道を引き返そうとしたら、
来た道からも何かいる。
そいつは何も持っていなかったが遠目から見てもわかる。
アイツ・・・でかくね?
二メートルはありそうなヤツがこっちに来ていた。
何だ何だ?
とりあえず脇道に反れようと脇道の方を見たら、また人影が。
おいおい、またかよ。
今度のヤツは背中に何か背負っていた。
遠巻きでよくわからないが。
「・・・!まさか!?」
コイツらが?
気付けば囲まれている。
「おいおい、単独行動してるんじゃなかったのかよ?」
そしてその三人が姿を表した。
大鎌を持った男。
二メートルはあろう長身で人間じゃないような身体つきの男。
そして背中に巨大な十字架を背負った男。
(に、逃げ場が、無い!)
完全に囲まれた。
「おいおい、カーネージかと思って来てみたら違うじゃねぇか。」
十字架を背負った男が言った。
「ふむ、パピヨンさん。焦らないでください。カーネージもそう遠くには行ってないハズです。」
大鎌を持った男が言った。
「でもよう。カーネージ以外の吸血鬼がいるなんて聞いてねーぜ。ウケる!」
こいつが、パピヨン!
ガーネットの左腕を引きちぎった男。
「まぁいいではないか。カーネージの前のいい余興だ。なぁエクスキューショナーよ。」
巨大な男は言った。
「そうですね。私もそろそろ飽きてきた所でした。クリーパーさん。」
この巨大な男がクリーパー。
ガーネットの右腕を切断した男。
そしてこの大鎌を持った男がエクスキューショナー。
ガーネットの両脚を奪い取った男。
「おい。誰がこいつを先に仕留めるか競争しね?」
「パピヨンさん。あなたの悪い癖ですよ。いい加減直しなさい。」
「いいではないか。楽しそうじゃないか。それにエクスキューショナー。お前も退屈しておったのであろう?」
「・・・じゃあ決まりだな。」
お、おいマジかよ。
いくら何でも三人相手で勝てるわけないだろ?
本当にやるのか?
待て、そんなの無理だ。
殺される。
嫌だ。
「・・・!うっ!」
何かが僕の顔の横を掠めていった。
そして同時に破壊音と肩に傷みを感じた。
後ろ見ると、
エクスキューショナーが持っていた大鎌が電柱に刺さっていた。
そしてものすごい速さで迫ってくる三人。
(やっぱり、ダメだ。あんな付け焼き刃の知識じゃ。まず人を殴ったことがないのに無理な話だ。いきなり戦えなんて、できっこない。僕はここで死ぬのか?)
反射的に僕は眼を瞑った。
次の衝撃を堪えるためにだ。
しかしいっこうに、次の衝撃がこない。
な、何だ?
眼を開けるとそこには、
アロハを着たおっさんがいた。
片手でクリーパーの拳を止めて。
もう片手でエクスキューショナーの蹴りを止めて。
脚でパピヨンの十字架を止めていた。
「はっはー。威勢がいいね。何かいい事でもあったのかい?」
そしてそのまま僕は気を失ってしまった。
第4章~作戦変更~
続く
P.S.
うん。今日はこの辺で。
やっぱり白川さんのところはノリノリで書けるなww
ほんとはもっと白川さんの会話入れたいけれど時間的にねww
まぁその内白川さんも物語に絡んでくるはずだから楽しみだww
ではでは~(^-^)
今日は短めに書きますよ。
第4章~作戦変更~
クリーパー。
パピヨン。
エクスキューショナー。
これが敵の名前らしい。
この三人はどうやら吸血鬼ハンターという専門家なんだそうだ。
熱血にして鉄血にして冷血の吸血鬼。
ガーネットから両腕、両脚を奪い取った三人組。
そして僕。鏑木康はその三人と戦うべく、こうして夜の町を徘徊しているのだが、現れる気配がない。
ガーネット曰く、
「今ヤツらはボロボロになった儂を探しておるじゃろう。まぁ恐らく単独行動しているはずじゃ。そこで一人になっているところを叩け。今のお前様なら簡単じゃ。」
と抜かしやがった。
正直言って、勝てる気がしない。
むしろ普通にやられるのでは?
そこまで強くなっているとは思えない。
確かに、吸血鬼化したせいか、締まっているところは引き締まっている。
腹筋なんてバッキバキだ。
「まったく。僕は格闘技なんかやったことないってのに・・・。」
ん?
そういえば、戦うってことだよな?
「しょうがない、少しでも知識を入れておくか・・・。」
向かう所はただ一つ。
本屋だ。
・・・ありがとうございましたー。
まさかこんな物を買うことになるとは。
『誰でもわかる!合気道入門!!』
『初心者のためのピッチング』
って。
何気なく合併しまったけど、ピッチングは意味あるのか?
・・・無いだろうなぁ。
まぁいい。
ちょっと読むか。
「鏑木君?」
「ん?・・・白川か?」
こんな時間になにやってんだ?
「やっぱり鏑木君だ。こんな時間になにやってんの?」
「いや、別に。お前こそなにやってんだよ?」
「勉強の休憩がてらにお散歩中。」
「こんな時間まで勉強なんかしてるのか?」
「だって私達、もう受験生だよ?勉強しなくちゃ。」
「そういえば、そうだな。」
「鏑木君は進路とか決まってる?」
「いや、別に。卒業できればいいかなって。」
「ダメだよ。ちゃんと将来のこと考えなきゃ。ていうか、何を読んでんの?」
「ん。これ。」
「鏑木君・・・野球選手にでもなるの?」
「なるか!」
「じゃあ何で読んでんの?」
「えぇっと、だな・・・」
い、いかん。まさかこれから吸血鬼ハンターと戦いに行くなんて言えないし。
どうしようか。
「???」
「そ、そう!妹の彼氏に頼まれてだな。今度野球するそうだから学会きてと言われて、暇だからちょっと見てたってわけだ。うん。」
うわぁ。なんかしょーもない嘘ついちまった。
しかも、後輩にパシられる僕って・・・。
「そう・・・鏑木君も大変なんだね。」
あぁ、そんな可哀想なものを見る目で見ないでくれぇ!
「ところで鏑木君?」
「何でしょうか?白川さん。」
「何で敬語なの?」
「いえ、特に意味はありません。」
「まぁいいか。なんか鏑木君。ちょっと見ない内になんか・・・でかくなった?」
「えっ?・・・いや、気のせいじゃないか?」
やっぱりちょっと変わってるのか?
「そうかなぁ?ちょっと肩幅とかが広くなったような気がするんだけど。」
「変わってない、変わってない。気のせいだ。うん。きっと気のせいだ。」
「何でそこまで必至なの?なんか隠してる?」
「必至じゃないし、何も隠してなんかない。それより白川。あまり夜は出歩かない方がいい。早く帰った方がいいぞ。例の吸血鬼が出てくるかもしれない。」
「鏑木君は信じないんじゃなかったの?」
痛いところばっか突いてくるなぁ。
「信じないけど、念には念をな。まぁ危ないから帰った方がいい。」
「まぁ帰るけどさ・・・」
あれ?ちょっと不機嫌?
「送って行こうか?」
「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、私の家近いから送ってもらわなくても大丈夫だから。」
「そうなのか。」
「うん。じゃあまたね。鏑木君。気を付けて帰ってね。」
「お、おう。」
「野球、頑張ってね。」
「僕じゃないよ!?」
そうして、白川と別れたのだった。
しかし、白川の制服以外の姿を初めてみた。
まぁあれは私服というより・・・パジャマ、だよな?
あれはあれで、うん。
あえて一言だけ言わせてもらう。
ごちそうさまでした!
と。
むっ、随分話し込んでしまった。
もう今日は諦めて帰るか。
まぁガーネットには会えなかったとでもいって誤魔化すか。
と、帰ろうとした瞬間。
前方に人影が、
「ん?」
遠目からでは良くわからないが、人がいるようだ。
何か・・・持っている・・・?
そうおよそ日本には無いような形のモノを持っていた。
なんだあれは・・・鎌?
いや、鎌にしては大きすぎる。
なんとしても不気味なので来た道を引き返そうとしたら、
来た道からも何かいる。
そいつは何も持っていなかったが遠目から見てもわかる。
アイツ・・・でかくね?
二メートルはありそうなヤツがこっちに来ていた。
何だ何だ?
とりあえず脇道に反れようと脇道の方を見たら、また人影が。
おいおい、またかよ。
今度のヤツは背中に何か背負っていた。
遠巻きでよくわからないが。
「・・・!まさか!?」
コイツらが?
気付けば囲まれている。
「おいおい、単独行動してるんじゃなかったのかよ?」
そしてその三人が姿を表した。
大鎌を持った男。
二メートルはあろう長身で人間じゃないような身体つきの男。
そして背中に巨大な十字架を背負った男。
(に、逃げ場が、無い!)
完全に囲まれた。
「おいおい、カーネージかと思って来てみたら違うじゃねぇか。」
十字架を背負った男が言った。
「ふむ、パピヨンさん。焦らないでください。カーネージもそう遠くには行ってないハズです。」
大鎌を持った男が言った。
「でもよう。カーネージ以外の吸血鬼がいるなんて聞いてねーぜ。ウケる!」
こいつが、パピヨン!
ガーネットの左腕を引きちぎった男。
「まぁいいではないか。カーネージの前のいい余興だ。なぁエクスキューショナーよ。」
巨大な男は言った。
「そうですね。私もそろそろ飽きてきた所でした。クリーパーさん。」
この巨大な男がクリーパー。
ガーネットの右腕を切断した男。
そしてこの大鎌を持った男がエクスキューショナー。
ガーネットの両脚を奪い取った男。
「おい。誰がこいつを先に仕留めるか競争しね?」
「パピヨンさん。あなたの悪い癖ですよ。いい加減直しなさい。」
「いいではないか。楽しそうじゃないか。それにエクスキューショナー。お前も退屈しておったのであろう?」
「・・・じゃあ決まりだな。」
お、おいマジかよ。
いくら何でも三人相手で勝てるわけないだろ?
本当にやるのか?
待て、そんなの無理だ。
殺される。
嫌だ。
「・・・!うっ!」
何かが僕の顔の横を掠めていった。
そして同時に破壊音と肩に傷みを感じた。
後ろ見ると、
エクスキューショナーが持っていた大鎌が電柱に刺さっていた。
そしてものすごい速さで迫ってくる三人。
(やっぱり、ダメだ。あんな付け焼き刃の知識じゃ。まず人を殴ったことがないのに無理な話だ。いきなり戦えなんて、できっこない。僕はここで死ぬのか?)
反射的に僕は眼を瞑った。
次の衝撃を堪えるためにだ。
しかしいっこうに、次の衝撃がこない。
な、何だ?
眼を開けるとそこには、
アロハを着たおっさんがいた。
片手でクリーパーの拳を止めて。
もう片手でエクスキューショナーの蹴りを止めて。
脚でパピヨンの十字架を止めていた。
「はっはー。威勢がいいね。何かいい事でもあったのかい?」
そしてそのまま僕は気を失ってしまった。
第4章~作戦変更~
続く
P.S.
うん。今日はこの辺で。
やっぱり白川さんのところはノリノリで書けるなww
ほんとはもっと白川さんの会話入れたいけれど時間的にねww
まぁその内白川さんも物語に絡んでくるはずだから楽しみだww
ではでは~(^-^)