はい、書きますよ。
第3章~吸血鬼化~
僕は眼を覚ました。
あれ?眼が覚めた?
僕は・・・死んだはずだろ?
確か、首を差し出して、それから意識が・・・。
そっと首筋に触れてみた。
「・・・っ!!」
首筋にはちゃんと跡があった。
なんで?
「ん?」
右腕に何故か重みを感じる。
そこにはあの金髪の吸血鬼が眠っていた。
が、
「あれ?子供?」
あの吸血鬼は確かに大人でダイナマイトバディだったのに、
今はこんな見た目は八歳くらいな可愛らしいく今にでもお持ちかえり・・・じゃない。
連れて帰り・・・
でもない。
とりあえずずっと抱き締めていたいのだ。
ハァ・・・ハァ・・・。
おっと、そんなことより
「ここ・・・どこだ?」
見たところ
古びた机、椅子。
ひび割れた床。
塞がれている窓。
どうやら建物の中のようだ。
とりあえず外に出ることにした。
幼女を起こさないように腕を抜き、立ち上がる。
「う・・・うー、ん・・・。」
起きたか?
「すー・・・すー・・・。」
どうやら起きていないようだ。
それにしても何かおかしい。
辺りは真っ暗なはずなのに、
辺りがよく見えるぞ?
階段の段差も見えるし、どこに何があるかはっきりとわかる。
(暗闇に眼が馴れたか?)
「あっ、そうだ。」
そういえば、今日何日か分からない。
まぁ気を失っていた時間はそんなにたってないはずだ。
携帯を見る。
「・・・嘘だろ?」
なんと気を失ったあの日から3日経っていた。
(3日も寝てたのか!?ヤバい。早く帰らないと。妹達には友達の家に厄介になってたとでも言っておこう。)
とりあえず下までやってきた。
(眩しい・・・。)
日の光りがやけに眩しい。
光りが久しぶりだからか?
まぁ、いい。
とりあえず帰ろう。
そうして、外に出た瞬間。
「!・・・ガァッ・・・!」
な、何だ!?
(熱い!?)
「っ!」
か、身体が・・・燃えている!?
「っ!ガァァァァァァァァアアアアァァァァァァァァ!!!!????」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!
だ、誰か・・・!
「何をしている!バカタレが!!」
そこに立っていたのは寝ていたはずの幼女だった。
「早くこっちの日陰に戻って来るんじゃ!」
「ァァァァァァァァ、ガッ・・・ぅぅ・・・」
「戻って来れんのか?・・・仕方ないのぅ・・・。」
すると幼女は意を決したように、こっちに向かってきた。
(お、お前も燃えてるじゃないか!)
そんなことも気にもせず、幼女が僕の身体を掴んで日陰の方へと引きずりこんだ。
日陰に入ったとたん、身体の炎が消え、何もかもが元通りになった。
火傷も傷もない。
もちろん、幼女の身体にもだ。
「ハァ・・・ハァ・・・っ??」
「まったく、お前様は自殺志願者か何かなのか!?このバカタレめ!」
何が起きたかわからない。
とりあえず元の場所に戻った。
「まったく、儂が眼を離した隙に抜け出しおって・・・。」
どうやらこの幼女は僕の血を吸った吸血鬼で間違いないらしい。
口調からみて間違いないだろう。
「お前、僕の身体に何をした!?そもそも何だ!?さっきのは!?身体が突然炎が出て!?日陰に戻ったら元通りになって傷も残ってないし、何なんだよいったい!?」
「ふむ、まぁ話せば長くなるのじゃが、まぁ簡単に言えば・・・お前様は吸血鬼になったのじゃ。」
「き、吸血鬼・・・?」
「そうじゃ。あの時儂は、あんな惨めな命乞いをする儂を自らの命を差し出して儂を助けたお前様を殺すには惜しいと思っての。ほんの礼代わりじゃ。貴様を吸血鬼として生き返らしたというわけじゃ。」
まぁ失敗する可能性もあったがのと付け足す幼女。
「まぁ今のところは貴様は儂の下僕。我が、熱血にして鉄血にして冷血の吸血鬼、ガーネット・シザース・カーネージの眷属(けんぞく)じゃ。最強を誇ってもよいのじゃぞ?」
ガーネットと名乗る幼女が言った。
「・・・。」
色々詰め込められて訳がわからない。
吸血鬼にしてやった?
下僕?眷属?
最強?
「ま、待て。ガーネット。」
「むっ・・・まぁ、よいか・・・何じゃ?」
ん?今の間は何だ?
「いくつか質問がある。まず、お前とあった時はもう少し大人の身体をしていたよな?何で今はそんな身体なんだよ?」
確かに初めてあった時は何ていうか、そう、大人の風格があった。しかし、今は見るからに子供。幼女になっている。
「あぁ。それはの、お前を眷属にしたからじゃ。本来、吸血は二つの意味があっての。一つは食事のための吸血。もう一つは、眷属を造るための吸血じゃ。お前様を食事のための吸血をすればもうちょっと成長してたのじゃが、お前様を眷属にしてしまったからのぅ。まぁ要するに、フルパワーじゃないってことかの?」
「そうなのか・・・二つ目は、何で傷が残らない?」
「それは再生したからじゃ。」
「再生?」
「そうじゃ。元々は儂の能力じゃ。まぁ今となってはその能力は効果は薄いが、お前様の再生能力は儂のフルパワーの時とそうは変わらん。まぁ不死身に近いのう。かかっ。」
ガーネットは笑う。
「じゃあ、最後の質問だ。僕は人間に戻れるのか?」
そう、僕は人間に戻りたいのだ。
そもそも吸血鬼なんてごめんだ。
早く人間に戻れる方法を教えてもらわなければ。
「・・・やはりか。人間に戻れる方法かのぅ・・・まぁ無くはないが・・・。」
「ほ、本当か!?」
「お前様に助けてもらったからのぅ。嘘はつかん。」
「じゃあ、早く教えてくれ!」
「まぁ待て。条件がある。これを飲めば人間に戻してやろう。」
「じょ、条件?」
「簡単じゃ。先ほども言ったと思うのじゃが。儂はフルパワーではない。そこでお前様に頼みたいことがある。儂の四肢を取り返してきてほしい。」
そういえば初めてあった時両腕、両脚が無かったな。
「で、その両腕と両脚、どこにあるんだよ?」
「まぁそんなに慌てるでない。そうじゃなぁ、また話せば長くなるのじゃが、お前様と会う前にちょっとしたミスを犯してな、敵にやられてしまった。」
「敵?」
「そう、敵じゃ。しかも三人じゃ。一人のヤツに右腕を持っていかれ、もう一人に左腕、さらにもう一人に両脚を持っていかれた。」
「ちょっと待て。お前って話しを聞く限り最強の吸血鬼なんだろ?何でやられちまったんだよ?」
ガーネットは最強の吸血鬼のハズだ。
そんな簡単にやられる訳がない。
「恥ずかしながらちょっと油断をしてたんじゃ。油断してなければやられてなんぞいなかった。」
今となっては言い訳になるがのと付け足した。
「でも、そんなヤツらに話し合いなんて通じるのか?」
「何を言っておるのじゃ?戦って奪い盗ってくるのじゃぞ?」
はぁ!?俺が!?
「無理だろ!?格闘技なんかやったことないぜ?」
「大丈夫じゃ。仮にも熱血にして鉄血にして冷血の吸血鬼の眷属じゃぞ?ヤツらにもひけはとらぬわ。かかっ。」
「まぁどの道、お前様には選択肢なんぞ残っておらん、これを断れば貴様を殺す。」
「うっ・・・。」
「わ、わかったよ。」
「うむ。その言葉を待っておった。では頼むぞ。」
そう言って吸血鬼、ガーネットはさも楽しげに笑うのだ。
僕の吸血鬼化。
熱血にして鉄血にして冷血の吸血鬼。
ガーネット・シザース・カーネージとの出会いが、
この地獄のまだ始まりでしかなかった。
第3章~吸血鬼化~
P.S.
今回の章は短めだったねww
次はいよいよバトルです。
できればこれを見た人はコメントしてくれると嬉しいです。
何でもいいんで一言(^-^)/
ではでは~(^-^)