先ほど「うちの子たちは体が固い」と書いたのですが、
正確に言うと
今は「そういう状態にある」というだけです。
子どもたちの体は、可能性のかたまり。
（私たち大人もですが）
もともと固いから
条件が悪いから
骨のつき方が悪いから
もうどうにもならない。
なんてことはないのです！！
柔軟性に乏しいとき、
その原因を見てみると
多くの場合は
体幹や様々な関節が安定していないから
ということにつきます。
体を支えることができていないと
関節に負荷がかかって危ないですよね。
体は「危ない！」と思って
私たちのために
自動的に防御体制に入ろうとします。
すると、筋肉に力が入って
伸びにくくなるというわけです。
なので、ストレッチをする時には
体幹を安定させることや
コアのつながりを良くすることや
背骨や肩関節、股関節周りの細かい筋肉で関節を安定させること
を考えることが大切です。
条件が悪いから
死ぬ気で努力しなきゃ！
とか言って、ストレッチを1時間とかやり続けても効果は出にくいだけでなく、
筋肉が弛緩して瞬発力が出なくなったりします。
まさに中学生の時の私はそうでした。
とにかく股関節が固い。
内股なのをなんとかしたい。
脚が上がらないのもなんとかしたい。
と、ストレッチをたくさんしていましたが、
主に腰椎や左の股関節の可動域ばかりが広がり、
局所的に柔らかいけれどそれ以外は固い、
というチグハグな状態になっていました。
それはイコールで怪我をしやすい状態です。
なので、先ほども書きましたが、
体幹を安定させる（呼吸で引き上げて腹圧をかける）
背骨の安定性を高める（ロールダウンなどで多裂筋を活性化させる）
肩関節や股関節の細かな筋肉を目覚めさせるコンディショニングを行う
などをして、
その上でかえるさんなどのストレッチを行うことが大事ですね。
子どもの頃にいろんな動きを経験することもとっても大事です。
で、「私は体が固いんだ」という思い込みや
先生やお母さんの「あなたは体が固い」という何気ない言葉による刷り込みって、
子どもの意識に結構残る場合があります。
なので、
今そういう固い状態であるけれど、
本当は柔軟性に富んでいて、
適切な努力をすれば良い方向に向かうんだ
ということも同時に伝える必要があります。
お尻を叩くことは大事ですが、
同時にどうしたら良いのか
合理的な方法やその先のビジョンなどを伝えることもとても大切。
指導者はそのための理論を学ぶことが大切ですし、
保護者さまは、そうした指導者の先生を探していくことも大事です。
と、話があちこちへ飛びましたが、
子どもの体は可能性に満ち満ちているということをお伝えしたいなと思いました。
もともとの身体条件が良いっていうのは素晴らしいアドバンテージであり
やはりバレエの世界で大きな意味のあることではありますが、
ものすごく条件が悪い、というのはそれほど多くはありません。
もともとの条件が悪いというよりも、
成長過程での何かしらの問題や
日常生活での体の使い方や
日頃の習慣に問題があって、
それがバレエを踊るための体のベースに影響を与えているということの方が多いです。
ゴロゴロ転がるエンジェルさん。
これもちゃんと意味があってやっています。
そしてメンタルは体の動きに大きく影響するので、
やはり日々明るく健康にいることが大事だなと思います。
なので、
「体が固いんだ、、、」
とレッテルを貼って暗い気分になるのではなく
「私は今は固いけど絶対に良くなる
」
と考えることも大事です。
固いんだと思ってするストレッチと
本当は柔らかいんだと思ってするストレッチ。
やっぱり効果が変わるので。
その辺りもサポートしていきたいと思います。
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