親孝行って皆さんどんな事をさすと思われますか？
私 学生の頃から父の店に行く度に
映画会社の社長されてる方から
『おい娘、親孝行しろよ』っと
耳が痛くなるくらい言われ続けてました。
姉は言われていたのかは不明
母に『親孝行ってどんなことを
したらした事になるん？』って聞いていたほど
母は、答えはないよ
貴女が振り返った時に
こんな事だったのかな？って気づけたら良いねぇ
そんな風に言ってたけ
親孝行したい時に親はなしと
よく言いますよね。
本当だなぁって
母を37歳で亡くし
父を47歳で亡くしてるので
本当にそれ思います。
母は末期癌で余命一年と医師から言われ
岸壁から突き落とされた衝撃を受け
自分で出来ること思いつくことを必至に介護して
父が77歳の時に癌が見つかり完治し
享年83で亡くなった時はなんと老衰でした
父の時そろそろ身体介護が必要なるからと
知識を得るために初任者研修の資格取りに学校へ
でも
その知識を生かす前に父は他界しました。
それも次の資格
実務者研修取ってる時だった笑
座学の時に先生に母の介護でしてきた事
間違いじゃなく正しかったと言われた時と
父に癌との闘病生活に目標を持たせて一年後にビフテキ食べたい！っていう気持ちに寄り添う献立を毎日考えて
ゴール目指してケアしたことも間違いじゃなかった事
私がしてきた事を先生は
『素敵な親孝行されましたね』って仰った言葉聞いて
ああ、これが親孝行だったのかと教えられました。
親孝行って何を持っていうのかは
人それぞれ
今、訪問介護の仕事してると本当にこんなこと言うの
失礼に当たるかもしれませんが
親の目線に立った介護ではなく
『自分目線』が多い事です。
私たち介護の資格を取ってる時
常に先生に言われた言葉は
『介護する側が主役ではありません。
介護される側が主役です。
決して自己満足でしないように』
初めて担当した90代のおばあちゃま
私によく愚痴ってた言葉は
ビュッフェに連れて行ってくれてもね
そこまでお皿持って行くのが大変
サラダだったら食べられるのじゃない？っていうけど
入れ歯の歯には食べにくいのよ
お肉とか食べたくても固いから食べられないのよ
そんなに何度も席を立って取りに行けないわよ
こんな老いた身体には。
口々に言われても
そう簡単じゃないのよ
これは何だろう？って思って見ても見えないのよ
みんなに、ご馳走にはなれないよ親だもの
おばあちゃんだもの
おばあちゃんが払うよって言わないとね。
旅行行こうって言われても先の事は分からないもの
電車のホームまでの階段や
飛行機に長いこと座っていく
自信なんてないわよ
もっと私が若い時に言ってくれりゃ
行けたのにねぇ？
ヘルパーさんそう思わない？って
言葉でした。
その言葉を聞いてなるほどなぁと思いましたよ。
訪問介護の仕事をして
今年で9年目
今 親がいてくれたなら
もっと細かい所まで気づいてあげられたのになぁという
後悔はあります、正直に言えば。
親に今できない分
仕事で親に恩返ししてるのかもしれません。
それは母の躾が今の仕事に全て生かされてるから
母方の祖母に厳しく躾けられてきたことが
生かされてるから。
よく祖母に
親を見たら子が分かる
子を見たら親が分かる。お里が知れる。
そう心して生きていきなさい
そう幼い時から言い聞かされて育ちました。
よく母に
どうしておばあちゃんは私にだけ厳しいの？と
よく問いかけました。
母の答えは
あなたが誰よりも可愛いと思ってくれてるからよ
そんな風に言いました。
その答えに納得いかなかった子供の頃
だけど歳を重ねるごとに少しずつ
祖母の愛情を感じ
他の従兄弟達がお土産を受け取ってるのに
私には渡さなかった
だけど着替えを手伝っておくれって言われて
部屋に残ってお手伝いすると
祖母が小さな声で
綺麗な小瓶をカバンからこっそり出して
中に綺麗な石が沢山入ってて
『かこ、お前ガラスや綺麗なもの好きだったろ？
買ってきたよ、皆んなには内緒。直ぐにしまいなさい』
そう言ってお土産もらえた事。
他の子が貰えてるのに私にはないの？と駄々をこねなかったことを褒めてくれたこと。
だって幼い時それする私を見て祖母はとても
嫌な顔してたの知ってたから
そういう事してはいけないのだと分かったし。
躾は一生の宝だよと祖母
母は
どういうところにお嫁に行くか分からないのが
女の子の宿命だから
恥をかかないように躾けるのが親の役目ですって
言ってたし
それが嫁には行ってませんが
お客様に喜ばれております笑
特にお商売をされてきた方には喜ばれております。
よく気が利く！って。
親から教わったことは数知れず
そのこと一つ一つ心に留めて
今を生きることこそ
今、私ができる
最大の
親孝行です！
