それは厳しい躾でしょうか
母方の祖母はその頃この寿司屋を知らなければモグリと言われるくらいのミナミでは有名な店の女将でした
祖母宅にいると銀行の頭取がきたり
心斎橋筋の呉服屋さんが反物を持ってご用伺いにくるほど (^^;;
祖母も母もそれはそれは厳しくて挨拶の仕方や目上の人に対しての言葉遣い
食事時 末席は子供の定位置でそれはお正月も同じ
たとえば稀に大皿のおかずを小皿に先に取らせてもらうとする
子供だったら『いただきまーす』と箸をつけて食べてしまうでしょうけれど御法度 笑笑
祖母がいただきますといって箸をつけたら初めていただきますと言って食べることを許さられるそんな感じでした
だからバレエの舞台の打ち上げのとき
上座の先生の近くの席に座っていた私がお食事を取り皿に入れて みんなが取り終わるのを待って末席の人がちゃんと取れたのを確認したのを見てからいただきますして食べたのを最年長の方が その様子を見てたのですね
その方がたまたまうちの常連客のご友人で
店に来られたとき私がいるのを見て驚かれ
なるほど ここのお嬢さんだったのねぇ!って
それで打ち上げの時の話になり
その事を見て驚いたって すごくごく普通にそういう振る舞いをされたから今どきの若い女の子がするんだって驚かされたって
親の躾のたまものですね
亡き母に感謝しましたよ
祖母には女の子はお尻が重たい子はダメ
常に気を利かせられなければ役ただず笑笑
お正月のご挨拶は
きちんと正座をし手を前に添えて
全ての人の前に座りご挨拶しなければなりませんでした
人の間を通る時は
『すみません、間を通らせてもらいます』と一言添えることは当たり前
扉の閉め方 室内の歩き方 階段の上り下りの時足音たてないこと
ありとあらゆることに常にダメ出しがあったほどです
そして母に言われた事は
女の子は将来どんなご家庭の方と結婚するかわかりません。お嫁に言って恥ずかしくないように躾けるのが親の役目です。あなたを見たら親がどんな人であったのかわかるんです。
あなたの行いに対して親が恥をかきます。
肝に銘じておきなさい
でした 笑笑
どんな家のお嬢様だ!って思うでしょう?
普通のその頃はサラリーマンですよ
母はお嬢様育ちでしたけど
父は祖父の弟子で 母はそんな父と祖父のたっての願いで結婚したんです
父は仕事ができ人間性も祖父が気に入り
そして
父の親 祖母を見てこの堅実な母親に育てられたのなら私の目に狂いは無しと縁談を勧めたとか
親を見たら子がわかり
子を見たら親がわかる
お里が知れると
よく祖母も母も私に言ってました
髪の毛を途中で取って後ろに結ぶ時はかならず地肌が見えないように合わせ鏡をして確認し結びなさい
みっともないから とか
みっともない事をするのを嫌ったかな母は
門限もかなり厳しかったし
外泊はダメ
旅行行くときも誰と行くのか、ホテルの名前、何時の電車で帰宅するのかとか決めごとは山のようにあり
旅行行きたいときも親の承諾がいったほど
アルバイト?何のためにっていう母だったし 笑笑
凄く窮屈だった
5歳上の姉はことごとくこれらのことを破りまくった人でした
私はそんなことをする姉に対して親の怒りをまともに見てきた人だから 敢えて守りましたね 笑笑
結婚こそしてませんけど
訪問介護の仕事に随分役に立っています
新年あけて仕事に入る時 ご挨拶をさせていただく時も正座して手を前に添えて
きちんとお辞儀しながらご挨拶させて頂くと
ご高齢の方はたいそう驚かれ、また喜ばれます。
そして
親が厳しい人だったんですねって
つかさず
はい!と即答する私です 笑笑笑笑