お久しぶりです、20シーズンにて主将、21シーズンにてFチームHCを務めておりました山田昌陽です。今シーズンは上級チームのOFコーチを担当させていただくことになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。



この度、「現役へのメッセージ」というお題を頂きましたが大きく逸脱してブログを書きます。


現役へメッセージを送るというより、引退した自分の悩みや葛藤を見つめ直すこと、そしてそれを開示することに重きを置いたブログになります。
僕自身の思いを打ち明けることが、現役の背中を押しチームを前進させる原動力になるのではと考えました。
大きく分けて2つのエピソードを書きました。


それでは行きます。


「心で記憶する」

昨年末、1年の振り返りを行った際にふと思ったことがある。
「あれ、2021年て何やってたっけ?」

1年間何やってたか、その殆どを瞬間的に思い出せなかった。時間をかけて思い返すと、勿論出てくる。でも時間をかけないと出てこない。

何故だろう、何かしらやってたはずなのに。思い出せないことが悔しくてたまらなかった。

この理由をはっきりさせておくことが、22シーズン、ひいてはこれからの人生を豊かにするとも思うので、考えをまとめたい。

現段階での見解を述べるなら、結局「心」で記憶していないからだろうと思う。

心で記憶するとは、ある一定レベルを超えた感情を体感することを意味していて、そうすることで、時間が経っても鮮明にその情景や感動を思い出すことができる。
(直近の体験で行くと、21Fチームのウィンター優勝による爆発的な喜び、20BALLENAの敗戦による悔しさがこれに当たる。)


それっぽく表現すると、

時間×熱量>一定ライン

になった時、人は心で記憶するようになる。

熱量=体力×神経

で、一定ラインってのは、自分自身の固定観念や予想、周囲の予想ってのが当てはまると思う。

人は、時間と熱量を大幅に割いて何かに取り組み、その値が周囲や自分自身の予想を超えた際に心で記憶できるということになる。


2020年11月に引退してからの約1年間、振り返っても結局多くのことを瞬時に思い返せないのは、それ相応の時間をかけて、熱量を注ぎ続けたものが少なかったからなのだろう。

じゃあ今年もそうやって、「あー何もやらなかったな」とか言って終わるのか。嫌すぎるな笑
せっかくなら、あー素晴らしい1年だった!って言いたいな。

時間はたっぷりある。
じゃあ熱量だな。今年こそは熱量高く、物事に取り組もう。

幸い、今年も九大ラクロス部の活動に携わることができるので、どうすれば熱量高く取り組めるのか考えていく。


「自分に最適な目標を見つける」

熱量高く活動するにはどうすれば良いんだろう、、

今シーズンの九大ラクロス部は創部以来初の「学生日本一」を目標に掲げ、全部員が目標達成のため熱量高く活動に取り組んでいる。

すごいことだ。最近、現役を近くで見ているけど、皆の頑張りには心の底から感心している。それと同時に、こいつらに熱量じゃ絶対勝てないなと思ってしまう自分もいる。情けない限りだ。

でも、待てよ。現役と同じ土俵で戦って熱量で勝てないのはある意味当然かもしれない。だって、俺が試合に出るわけじゃないし、俺が直接の勝因敗因になることはないから。

もう少し言うと、俺は現役時代「学生日本一」になったこともないから、「学生日本一」をまだ明確に捉えられていないのかもしれない。要は「学生日本一」を自分のものに出来ていない。

そんな状況なのに熱量で現役に勝てるわけがない。同じ土俵なら。

じゃあ違う土俵に移動するのはどうだろう。
どんな土俵なら俺は活躍出来るんだろう。
どんな目標なら俺は熱量高く頑張れるんだろう。
俺にとっての「最適目標」って何だろう。


そのヒントは21Fチームや20シーズンの活動にあるのかもしれない。

ラクロス人生を振り返って俺が楽しいと感じていたのは、メンバーに寄り添って一緒に成長することだった。

主将をやっていた時もそう。トップダウンやワンマンは絶対嫌で、いつも皆に寄り添いながら一緒に頑張る方が俺は楽しかった。

皆と一緒に自分も成長する、それが一番のやりがいだった。

今年は上級のコーチで、現役に求められることはFコーチや主将の頃とは少し違うのかもしれない。

でもどうだろう。俺が一人ひとりに寄り添って、成長を見届けられたなら。

一人ひとりの成長は組織を大幅に前進させる。

一人ひとりの成長を支え、九大の「学生日本一」達成に貢献できたなら、、


もう俺がフィールドに立って活躍することはない。注目を集めることも無いだろう。

それでも俺は自分の土俵でベストを尽くしたい。

2022年を「心」に残る1 年にするために。








ROCK
22’BALLENA OF coach 山田昌陽