お久しぶりです!
‘20シーズンBALLENA主将の山田昌陽です。
ブログに先立ちまして、今シーズンBALLENAの活動に携わっていただいた全ての方々へ御礼申し上げます。
極めて特殊な状況下で進行した今シーズンでしたが、SNSを通して熱い声援を送ってくれた友人たちやOBの方々、そして例年と形こそ違えど特別大会という形で4年生に大学ラクロスの集大成を表現する場を提供していただいた委員会やJLAの方々には感謝しかありません。
本当に有難うございました。
では早速本題に移ります。
SNS係よりお題は頂いたものの、自分の今の思いをよりあるがままに書き綴りたいので、項目には拘らず書き進めたいと思います。
書きたいことは山ほどあったけれど、その中でも特に皆に伝えたいことを今から記します。
引退してから既に1ヶ月以上が経過して、ラクロスの無い生活にもようやく慣れてきた。
皆口を揃えて、ラクロスをしていた頃の方が輝いていたとか言ってるけど、俺は全然そう思わない。
いわゆる「普通」の大学生として過ごす日々も、俺からすれば新鮮でこれはこれで全然楽しいなって感じ。
この先どう心情が変化していくかは分からないけど、ラクロスが無くなったから輝けないとか、ラクロスをしていたあの頃の方が輝いていたなとか、そんなことは言いたくなくて、今が一番だって言えるように今やるべきことをやりたいなって思ってる。
まあ要は引退したとはいえ、「普通」の大学生も全然楽しいよってこと笑
ではここからは現役時代の振り返りをしていきます。
結論から言うと、九州ファイナルでの敗北は悔しさ自体はすごくあるけど、もっとああすればよかったみたいな後悔は無いって感じ。
理由としては今シーズン中に、自分の中にあったマインドが要因かなって思う。
現役、特にラストシーズン、コロナ自粛が長期戦になりそうだと分かりだした頃(恐らく5月くらい)、僕は一人引退した後のことを考えてた。
というのも、もしコロナがこの先も収束せず、ラクロスを満足に出来ないままシーズンが終わるとなった時、どんな感情を抱いて引退を迎えるんだろう。こんなことをずっと一人で考えていたような気がする。
毎日幹部といつ始まるか分からないラクロスの話をして、ノルマを淡々とこなす日々で、このまま仮にシーズンが終わってしまったらどういう感情に自分は包まれるんだろう、と。
その時思ったのは、後悔とかじゃなくて多分圧倒的な虚無感が自分を襲うんだろうなって。最後の1年間何やってたんだろう的な。
でもそんな感情を引退の時に抱くのは絶対嫌だった。何より、引退する時に、あの時の自分よくやったなって誇れる自分でありたかった。
たとえ最後のシーズンでラクロスが満足に出来なかったとしても、やれることは全部やったんだと胸を張って現役を引退したいと心から思った。
だから、チーム目標であった「全学決勝」とは別に、裏目標を設定して今できること、そしてこの先もチームの財産として残り続け後輩たちの助けになるような取り組みが出来ないかと考え始めた。
様々な提案をする中で、時には上手くいかないこともあったけど、僕の意見に対して真剣に耳を傾けて共に動いてくれた同期やコーチの方々には感謝しかありません。ありがとう。
「後悔しないように取り組む」
自粛期間の時から強く意識するようになったこの気持ちはラクロスが再開されてからも常に僕の心の中にあり続け、何か行動を起こすときの原動力になっていました。
シーズン最後の方は、練習後のMTGや後輩との会話の中でもよく使ってたワードだった気もする。
大切なのは今どうかじゃなくて、それをしなかった時、未来の自分がどう思うかをイメージすること。
最後、どんな結果で終わろうが後悔をしないための選択をし続けられたから、自分にとってベストの選択を取ることが出来た。それは練習も自主練も筋トレもそう。
結果として福大には敗れたけれど、ベストは尽くせたと思ってるからそこまで後悔はしていません。
振り返りと共に後輩たちへのメッセージみたいになってしまった。。
それとは別に、もう一つだけ後輩たちには伝えたいことがあります。
それは「勝利」に拘ってラクロスをするということ。
勝敗に対する価値観や考え方は色々あります。現に龍さんは「勝敗は超越することができる」ってよく仰っていました。逆に勝つことが一番大事だっていう人もいる。
じゃあ僕はどうなのかと言われると、現役と今で考え方が少し変わった気がします。
僕は現役の頃、龍さんが勝ち負けの話をする時、そういう考えもあるんだなくらいのテンションで聞いてて、深くそれについて考えたりはしなかった。
なぜならその時は勝つことが何よりも大切で、勝利がチームにとって一番大切なことだと思ってたから。
でも今はそうは思いません。
もちろん勝利は大切だけど、実はそこまでのプロセスは勝利という結果より更に大切なんじゃないかと思ってる。
福大戦後に僕の代の1年生コーチのよしきさんと話す機会がありました。
詳細は覚えてないけど、ファイナルで負けたこともあって、酷く悲嘆している自分によしきさんが「負けたからってこの4年間が無駄になるわけじゃ無い」と言ってくれました。
確かにふと思い返した時、1年生の頃の自分と今の自分とじゃ、ものの見方や考え方までありとあらゆることが変わっていて、その差はラクロスが要因として働いていたものが殆どだと思う。
そしてその差は自分の中で確実にあるもので、たとえ人にどのような評価をされたとしてもあり続けるたしかなものです。
1年生から4年生にかけて、プレーヤー以前に、まず人として大きく変化することが出来たのは常に勝利を意識し続けてラクロスに取り組めたからじゃないかなと思ってる。
だから結果として「勝利」という形で報われなくても、その姿勢で歩んだそこまでのプロセスは確実に自分の中に残ってこの先も糧となってくれる。
まずは「勝利」に拘ってラクロスすること。
結果はどうあれ、その姿勢で取り組めば、全てが終わってプロセスを振り返った時に大きな変化を自分にもたらしていると思う。
勝利を貪欲に追求することでしか得られないこともきっとあると思うから。
でもこのスタンスになるのは、全然引退してからでいいと思います。現役でこれからも頑張る後輩たちにはまず勝つことに拘ってラクロスをして欲しい。
コロナはもう少し続きそうだけど、
勝つために、そして後悔しないために今やれることはいくらでもあると思う。
4年生は最後のシーズン、後悔のないように、2,3年生は4年生と戦える最後のシーズン、後悔のないようにやれること全力で頑張ってください。
現役に一番近いOBとして君たちのことを心から応援しています。
OVER - 超えろ -
20BALLENA 主将 山田昌陽