夏の葬列 [山形方夫]
以下、記憶だけで書いたあらすじですので、本と違うところがあります。
ですが、どう印象に残っているかを書きたいので、
このまま記載させていただきます。
自分がどう読んだか?を見ていただけたら嬉しいです。


日本の疎開地、終戦後の夏……と具体的な日時場所のない話。
実際にあったことなのか?
それについては物語では触れていなかったと記憶している。

子供の頃、疎開していた地に戻ってきた青年。
この地で戦争の時代を過ごし、
一人の女の子を死にいたらしめてしまった過去があった土地。
真夏の昼下がり、畑にいた主人公たち。
その中に真っ白なワンピースを着た女の子がいた。

そこに…空襲警報。防空壕へ急いで向かうも、白いワンピースの女の子は
目立つ。足も遅く、遅れて追いかけてくる。焦る主人公。
焦燥感と、不安からか女の子を突き飛ばしてしまう。「目立つだろ、あっちいけ」
と言ったんだったか?正確には覚えていないが、彼女を突き放す。
そのせいで彼女は、飛行機からの攻撃を身に受けてしまう。
白いワンピースが舞い上がって、血に染まった。

その後、彼女がどうなったかわからないまま終戦を迎え、この地を離れた…

しかし10年後だったか、夏。舞い戻った彼は葬列を見る。
彼女の葬列(理由は忘れたけど確信的)だ。
彼女はあの時に死なず助かって、幸せに暮らしたに違いない。と、
列席者に確かめるも、亡くなったのは彼女の母親だった。一人娘をなくした
母親は精神を病んで・・(自殺だったと書かれていただろうか?)。
それを聞いた彼は再び、拭えない罪悪感に陥った。

というストーリーだと記憶している。読み返したら話が違うだろうか?

この希望を持った矢先の現実。
その感情にひきづりこまれないよう、生きていくには?

考え続けるしかない。と授業で国語の先生は括った。
かなり熱を入れて授業してくださったので、
読後感が熱をもっていた。

戦争を題材にしているものって、
聞いたことがある、読んだことがあるという間接的な知ったことで、経験ではない。
じゃあ、自分は何が伝えられるんだろう?

雰囲気似てるかなーと思った本は、
『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 作/池田香代子 翻訳、
『ビルマの竪琴』[竹山道雄] (表紙が竪琴の方を読んだ)
と印象が似てるかな、と思いついた。
言葉にするなら、虚無感が広がる感覚。理不尽に感情はどうしたんだろう?
…に、それぞれの答えを出している作品かな。

この文章を書いていて、自分の考え方が道教っぽいなと思った。
「一応仏教です」と答えるけど(宗派なんだっけ?)、小学校のどうとくの授業、ベースにあるのかなと。手を合わせるのも習慣だし。
最近、自分の宗教観って説明できる?って自分に聞いてる。TVでなんでもあり⁉︎な日本人の宗教観、外国人僧侶さんを見ていて、・・自分は?

・説明できなきゃわかってるとは言えない
って言葉があったなあ。それと…

・読書とは追体験ができるものである
・書物ほど深く思考できるものはない
だったかそんな言葉を目にしたことがある。
知っていることで考えることは、できているんだろうか…。

夜と霧 新版

新品価格
¥1,500から
(2017/2/26 20:50時点)




ビルマの竪琴 (1959年) (新潮文庫)

中古価格
¥1から
(2017/2/26 20:51時点)