富士登山 最終回です。
読んでくださって、ありがとうございます。
みんないそいそと下山の準備。
私も余韻に浸る余裕はなく、
大混雑の中、満員電車で押しつぶされるように、
集合場所に行き、下山です。
富士山の最終ゴールは、標高3776mの
剣ヶ峯。
富士山頂のぐるっと1周するお鉢巡り・・・という
コースがあります。
私のツアーには、ありませんでした。
最初出発前は、「お鉢巡りもついでに
ツアーに入っていればいいのに・・・」と
簡単に思っていたのですが、
1周するには、さらに1時間半くらいかかるそうです。
無理無理・・・早く降りたい・・・。
行かれなくなってます。
測候所の建物があるところです。
すぐ近くに見えるけど。
若者達が登っていく姿が見えました。
若者・・・若いなあ~。
そうですね、もし次に最高峰に挑戦するなら、
登るときに太子館より上の山小屋に泊まって、
ご来光を最高峰で・・・というパターンがいいように思います。
下山は、行きの道を戻るのではなく、
通称「ブルドーザー道」をひたすら降りていきます。
私は下り、楽勝で帰れると思っていたのですが、
延々と続くこの道・・・4時間近くも・・・つらかったです。
こんなに長い距離を登ってきたのね・・・と
改めて、富士登山の厳しさを痛感。
(とくに8合目。8合目は長い。本8合目とか、どういう意味??)
下りは砂道砂利道で、歩きにくいです。
登りでは筋肉痛もなく、靴擦れもなく、順調に来た私も、
足の爪に負担がかかる感じ・・・痛かったです。
そう、達成感のあと、何か「目標」がないと・・・
そうだ「温泉!」下りたら温泉に行ける・・・がんばろ~。
下りには、コレ必要です。
砂や埃を靴の中に入らないようにしてくれます。
目にはサングラス、口にはマスク、
ザックは砂埃で汚れるので、レインカバーを
している夫(隠し撮り)。
私も同じような感じです。
それでも、休憩でマスクをはずしたら、
鼻の穴が黒くなってましたけど・・・。
そして、8合目に「上江戸屋」「下江戸屋」という
2つの山小屋があり、
そこを過ぎると山小屋がないので、
お水がない人はそこで購入。
500円×3人分~でございます
しかし、暑い~~~~。
レインコートはもちろん、フリースなど
脱ぎました。最初の登山の格好になりました。
体は楽になりましたが、荷物は重くなります。
娘のリュックは小さいので、酸素とか、水とか
私が持つことに・・・また、
「レインコートとかフリースなどが
かさばってリュックに入ら~ん」という夫。
結局夫の酸素とか私が持つことに。
何で?私が一番損してるような・・・。
ゴミを捨てるわけにも行かず、我慢して
持って歩きました。
最初の風景は、
途中から同じ風景ばかりで、残念・・・。
私はこの道が苦手で、2回もすべって転んで
尻もちをつきました。すべりまくりです。
夫は、すべるからと、ストックに頼ったため、
ストックが折れてしまいました・・・もったいない~。
8合目の休憩のときに、謎の人発見・・・
やっぱり一番最後についてきています。
「5合目下りたら、また今日登るんですよ・・・」って
言ってました。「何故??」
ガイドさんが、「膝が悪い方いませんか?
膝のサポーターがたくさんあるので、
お貸ししますよ」といってくださり、
みなさん借りて装着されていました。
私は全然平気でしたが、夫は
「膝が痛い」といっていたので、
「借りたら?」っていったのに、
何故かいい辛いらしく、言いませんでした。
こんなところで、かっこつけても誰も気にしてないと
思うのですが・・・。
足が痛くて、馬に乗って下山する方も
いらっしゃいます。
ガイドさんに質問してみました。
「馬に乗ったらおいくらなのですか?」
そしたら「交渉次第です。」という答えが。
高くて2万円くらいで、交渉すると1万円になることも。
ちなみに多いときにはまけてもらえないかも・・・と
いうことです。
そして、わかりづらいのですが、
分岐点があります。
ココを間違えて右へ行くと全然違うところへ行くので
注意です。(静岡県に行っちゃいます)
しかも右の道の方が大きいので、
私たちは山小屋の横の細い道を通っていきます。
登りでもガイドさんに
「道に迷ったら
山梨県
河口湖吉田ルート
富士スバルライン
・・・を忘れずに!」
と何度もいわれました。
そして見覚えのある6合目の
「安全指導センター」に到着。
ココまで3時間以上かかりました・・・。
そして、来たときに見覚えのある道に・・・
来たときより長く感じながら・・・
やった~~~~~~~!!!ゴール
もしかして、富士山頂よりうれしかったかも??
そのくらい、もう歩きたくない状態でした。
でも五合目に着いたら、疲れが吹っ飛びましたけど。
最後にガイドさんのご挨拶で、
ガイドさんとはお別れです。
本当にありがとうございました。
私たちのツアーの中には、
70歳を過ぎた女性の方も・・・。
下りはその方が、何度もこけたりして、
ガイドさんがずっとストックで彼女を支えて、
補助してあげていました。
これで終わり・・・とそのとき
謎の人がご挨拶。
「みなさん、お疲れ様でした。
途中から参加して、
皆さん僕が誰なのか、
何故ついて来たのか、
疑問に思われたことでしょう・・・。
実は、ガイドのスズキ君は、
まだ新人のガイドで、
今回のガイドは彼の最終テストだったんです。
皆さんが全員無事下山されたということで、
彼の合格が決まりました。
僕は、今まで同行して、彼のガイドぶりを
ずっとチェックしていたのです。
みなさんのおかげで、彼は合格しました。
皆さん、ありがとうございます。
スズキ君、おめでとう!」
・・・ちょっと感動しちゃいました~。
全員大拍手~~~「がんばれよ~」の声も。
おすぎちゃん そっくりだったから、
私も、母気分(一人前になってよかったね~みたいな)
本当にガイドさん、一生懸命でしたから。
下りは後ろ向いて歩いてくださったり、
ちゃんと1人ひとり体調をみてくださったり、
休憩をこまめにして、ペース配分してくださって、
高山病にもならなかったですから・・・。
これからも頑張ってください!
最後に彼が
「ここのソフトクリームは、
おいしいですよ」
というソフトクリームを
食べました。
富士山に自生している
高山植物「こけもも」のジャムが
トッピング~です。350円
私がお土産を買っている間に
夫と娘は先にソフトクリーム食べていましたが、
「こけもも」ではなかったようです。
富士山でしか食べられない「こけもも」
食べなきゃ~~~意味がないでしょ・・・
めちゃおいしかったですよ~
超おすすめです!!!
そう、下山するときには、
「こけももソフトクリームが食べれる」って
頑張ったらいいかもですよ。
そうしたら、食べたとき何百倍もおいしいかも~~。
そんなこんなで、満喫した富士登山。
私はずっと天候に恵まれましたが、
私の登った2日後にはお天気悪く・・・
気温も12度だったそうです。
強い雨と風だったそうです。(台風の影響かな?)
長々と読んでいただき、ありがとうございました。
最後にちょっと気がかりなのは、
一緒に連れて行かれなかった長女の事。
メールで
「気をつけて・・」と書いてくれましたが、
「ヒマラヤへ家族で登る夢を見た~」なんて
書いてあったので、
一緒に行きたかったのかなあ。
・・行きたかったんだと思う・・・。
私は一緒に行きたかったのですが、
東京にいるし・・・
連休休めないだろうし・・・ごめんね~~~。
またいつか、一緒にいこうね~。
やっぱり家族は一緒でないと・・って
離れていてもいつも気になっていますよ~!
翌日には通常通り仕事へ行きましたが、
疲れも筋肉痛もなく、
普段どおりでした~。
逆にパワーもらったかのような、気がします!
ぽちっと押してくださると
ごめちゃんさん、ありがとうございます!