管理栄養士&フードコーディネーター&ジュニア野菜ソムリエの
コーゲヨーコです。
今回は「貧血検査」について
書いていきたいと思います。
「貧血検査」の健診としては
●赤血球数
●血色素(ヘモグロビン)
があります。
これらについて、何を見るのか、なぜ必要なのかを
書いていきたいと思います。
(注)今回の基準値は、「日本人間ドック学会」による数値をもとに
書いています。基準値は施設によって異なります。
赤血球数
基準値
男性:400~539×10⁴/µL
女性:360~489×10⁴/µL
●何を見るのか?
血液中の赤血球の数を調べる検査です。
赤血球は、肺で受け取った酸素を全身で運び、
二酸化酸素を回収して肺に戻す「トラック」の役割を
果たしています。
そのため赤血球が少なくなると
酸素が全身に運ばれなくなり、
全身の細胞が酸欠状態になります。
これが貧血です。
赤血球数が多すぎるときは、多血症といって、
血液が流れにくくなって血管が詰まるという
病気が疑われるそうです。
タバコを吸う人は、数値が高くなるそうですよ!
貧血と判断された人は、
その原因を調べる必要があります。
骨髄での赤血球の生成が悪いのか、
体のどこからか出血しているのかなど
詳しく検査して調べてもらってくださいね。
●なぜ必要か
疑われる症状・病気
高値・・・多血症
低値・・・貧血(悪性貧血・再生不良性貧血など)
臓器からの出血・腎不全
血色素(ヘモグロビン)
基準値
男性:13.1~16.6g/dL
女性:12.1~14.6g/dL
●何を見るのか?
赤血球は、肺で受け取った酸素を全身に運んでいます。
その役割を担っているのは、
赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)です。
そのため、赤血球がトラックの台数、
血色素はトラックの荷台の大きさによく例えられます。
血色素は鉄を材料として作られるため、
鉄分が少ないと血色素も減り、
運ぶ酸素の量も減ってしまいます。
そして、全身の組織が酸欠状態になります。
これが鉄欠乏性貧血です。
基準値よりかなり低い場合は、
何らかの血液疾患か、どこかで出血している
可能性が考えられます。
よく見られる疾患に、子宮筋腫
があります。
原因を調べる検査が必要です。
子宮筋腫は、わたしが実際になった病気なので、
大きく書いてみました。
私自身、貧血になったことはなく、自分は
貧血と無縁だと思っていました。
冬に「氷」をたくさん食べるようになり、
その原因が子宮筋腫による貧血でした。
たまたまテレビで子宮ガンと筋腫の特集をみて、
初めて気がついたんです。
そのときは子宮筋腫の大きさが赤ちゃんの
頭くらいになっていたのですが、
おなかが出ても中年太り?とか
だるさや疲れも睡眠不足のせいだと思っていました。
その後も検査が合わなかったり、
子宮が破裂寸前になったり、ホルモンのバランスが
崩れて情緒不安定になったり、つらい経験をしました。
なので、思い当たる方はお早めに、
診察を受けることをおすすめします。
●なぜ必要か
疑われる症状・病気
高値・・・多血症・赤血球増加症
低値・・・鉄欠乏性貧血・慢性出血性貧血・腎不全
貧血の栄養指導
一応、管理栄養士なので、今回は貧血についての
食事について書きますね。
鉄は、錠剤でも補給できますが、日ごろから
食生活をきちんと見直して、貧血を防止することが
大切です。
よくレバーや貝類など動物性の食品に含まれている
ヘム鉄は、緑黄色野菜やひじきなどに多い
非ヘム鉄よりも体内の吸収率が15~25%も高い
ので、効率的だから摂りましょうといわれると思います。
でも単純にそれだけを摂ればいいのではなく、
吸収を高める栄養素の補給も重要なんです。
貧血を改善するには、
タンパク質・・・鉄とともにヘモグロビンを作るのに必要。
ビタミンC・・・鉄やタンパク質の吸収を高める。
ヘモグロビンの合成を助ける働きがある。
また、酢やかんきつ類の酸味や香辛料には、
胃液を分泌させて、鉄の吸収を高める働きがあります。
ダイエットで食事を抜いたり、量が少なかったりすると
鉄などの必要な栄養素が不足することもあります。
特に朝食は抜かないでくださいね。
鉄欠乏性貧血のほかに巨赤芽球性貧血があり、
赤血球を作るビタミンB12や葉酸の不足が原因で
おこるものもあります。
葉酸は、欠乏すると細胞分裂やDNAの形成が阻害され、
胎児や乳幼児の発育に大きな影響を及ぼすため、
妊娠・授乳中の女性にはかかせません。
葉酸は、その名のとおり、
緑の葉野菜に多く含まれています。
レバーや肉・果物・豆・海藻にも多く含まれています。
汁やスープに入れて食べるのもおすすめです。
ビタミンB12は、動物性食品のみに含まれています。
なので、厳格なベジタリアン(菜食主義者)の場合は
食品からとることはできないので、
栄養補助食品やサプリで補う必要があります。
レバーや魚貝類に多く含まれています。
不足すると悪性貧血のほか、最近では
認知症患者の脳内のビタミンB12濃度が低いこと
から、脳の機能にも重要視されているビタミンです。
鉄は、肉や魚などの動物性食品に豊富ですが、
海藻や緑黄色野菜・大豆など植物性の食品にも
豊富です。
先ほどヘム鉄と非ヘム鉄の話を少ししましたが、
動物性・植物性両方の食事から
バランスよく摂るようにしたらいいと思います。
ひじきや切り干し大根など乾物にも豊富です。
どういう食事を摂ったらいいのかわからない人は、
私が今入院中の食事を載せていますので、
それを参考にしてみてください。
材料も書いてありますので、わかりやすいと思いますよ。
最後まで 読んでくださってありがとうございました。
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