管理栄養士&フードコーディネーター&ジュニア野菜ソムリエの
コーゲヨーコです。
前回お話したこの本で2つ学んだことがあります。
今回はそのうちの1つについてお話しますね。
それは、標題の
「よい炭水化物と悪い炭水化物」の摂り方です。
以前アメリカから、
「アトキンスダイエット(ローカーボダイエットまたは低炭水化物ダイエット)」が入ってきて人気になったことがあります。
でも、続かなかった。
何故でしょう??
糖尿病の食事のところでもお話しましたが、
私たちの体は、炭水化物を摂る事によって、血糖値が上がり、それが膵臓を刺激してインスリンが分泌されます。
インスリンは、血液の糖を細胞内に取り入れるのを促すホルモンです。
糖尿病は、膵臓の働きが悪くなり、インスリンの分泌が衰えたり、出なくなってしまう病気です。
インスリンが出なくなると、血液中の糖を細胞が取り込めなくなってしまうので、体は飢餓状態になります。飢餓状態になった体は、エネルギーを得るために、
脂肪を分解し、エネルギーに変えようとします。
糖尿病患者さんが痩せるのはこのためです。
こうした脂肪代謝の過程で「ケトン体」という強力な
酸化物質が作り出されますが、「ケトン体」が出過ぎると弱アルカリ性である血液が酸性になり、
「ケトアシドーシス(酸血症)」という命にかかわる
症状を引き起こす危険もあります。
ちなみに「酸性=酸化=老化」です。
アトキンスダイエットを実施した人に、
偏頭痛や筋肉の痙攣、下痢などの症状があらわれていることが多いのですが、これは
エネルギー不足で体がSOSを送っている信号なのです。
また、アトキンスダイエットでは、動物性タンパク質を制限しなかったので、体の中の酵素が無駄にたくさん使われるし、アミノ酸を分解するときに、尿素や尿酸・焦性ブドウ糖といった体に有害なさまざまな酸が生じるため、血液を酸性にしてしまいます。
また、タンパク質は便のもとにならないので、いくら
野菜をたくさん摂っても、十分な便の量が作れないのです。
食物繊維の豊富に含む、良質な炭水化物を摂らないと!
結局、アトキンスダイエットは、
動物性脂肪の摂りすぎで、血液がドロドロになり、酸素や栄養を全身にきちんと送れなくなってしまい、細胞内のミトコンドリアが働かなくなってしまうので、細胞はきちんとした新陳代謝ができなくなり、体中のあちこちで「老化現象」を引き起こします。
痩せることと、健康になることは違います。体の中が老化してしまったら意味がありません。
糖尿病の食事のところでもお話しましたが、糖尿病の患者さんであっても、
「炭水化物抜き」ではなく玄米や未精白の雑穀など「良質の炭水化物」と「野菜」と「果物」を取り入れた食事をきちんと摂ることが必要です。食事の摂り方とともに。
・・・という私の考えと、このウォール・ストリート式ダイエット、共通するところがあります。
本の著者の栄養士・ダイエット指導士ヘザー・バウダーさんは、
「悪い炭水化物」を「ドライカーボ」
「良い炭水化物」を「ジューシーカーボ」に分けています。
「ドライカーボ」を食べると血糖値が急上昇し、インスリンが分泌されると今度は血糖値が下がりますから、疲れと眠気を感じます。
ドライカーボには、3つの重大な欠点があります。
実質的に栄養価がないこと
カロリーが高い傾向がある
(特にいけないこと)疲れと眠気を感じること
平均的なアメリカ人は、毎日の摂取穀物量のほとんどを「ドライカーボ」で摂っていて、
ウォール街ビジネスマンのほとんどが、
「ドライカーボ中毒」だそうです。
「ドライカーボ」の食品とは、
白パン・ベーグル・マフィン・スコーン・キャンディ・ピザ・アイスクリーム・ブラウニー・デニッシュ・パスタなど。
「ジューシーカーボ」(良い炭水化物)の食品は、
(ベイクド・ローストの)じゃがいも・さつまいも・すべての豆類(ブラックビーン・金時豆・レンズ豆・ヒヨコ豆・グリーンピースなど)、玄米・とうもろこし・かぼちゃ・マリナラソース(火を通したトマト)・全粒粉のパン・ライ麦パン
(食物繊維の多いクラッカーなどは食物繊維へ)
著者の栄養士・ダイエット指導士ヘザー・バウダーさんは、
「ドライカーボ」をまず摂取「ゼロ」にすることをいっています。
(やむを得ない場合以外)
アメリカ人の食事内容なので、日本人に当てはめると
「ドライカーボ」にはきっと白ごはんやうどん・ラーメンなども入るでしょうね。
毎日食べている人や夜食に食べている人は、回数を減らすとか・・・
まずはそこから考えるとよいでしょう。
そして、適量を超えたアルコールは、食欲を狂わせます。
無意識に食べてしまう引き金になります。
飲みに行った帰りに「ラーメンで〆る」という考えは、
「アルコールによる無意識な食欲」によって引き起こされています。
飲んだ帰りにコンビニに寄って甘いお菓子やアイスなどを買って食べてしまうのも。
朝「菓子パン」を食べるという人は多いですが、
「菓子パン」も「ドライカーボ」ですね。
実質的に栄養価がなく、カロリーが高く、
疲れと眠気を感じませんか??
お子さんに毎日朝菓子パンは、考えた方がいいですよ。
菓子パンは嗜好品「おやつ」と思った方がいいでしょう。
ダイエットしたい人、まずはそういうところから、考えていきましょう!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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