盗聴器を持って戻ってきたオワリさん
元にあった位置に近い場所に置き
「なぁ、ヒナタ…」
なんて、吹き出してしまいそうな芝居を始めた。
やめてくれよ…
私、劇団系無理なんですけど…
「何?」
なんて、乗ってみるww
「やっぱり、、、
俺ら無理やと思う…」
キモい…
自分の世界に片足突っ込んでるよ…
「無理って何が?」
私は爪先くらいでいいですか?
「俺…
アイツのこと忘れられへん…」
うん、戻ってあげなさい…
「アイツって?
まさか、キクリン?」
うん、ひーやん…
やればできる子やん
「うん…
俺、やっぱりアイツしか無理やなって気付いた」
気付くの遅かったよ~
もっと早く気付いてくれたら私、こんなホラーな体験してないのに…
「何それ?
私よりキクリンの方がいいって事?」
ククク…
我ながら自分キモい…
っていうかさ、このやり取りを
キクリンがリアルタイムで聞いてなかったら
かなり痛い奴らやんな?
「うん…
お前と付き合って分かってん…
俺、アイツのことマジで好きやったんやって…」
言霊ってあるんやで~
そのセリフに魂が乗り移ってくれ!!!
「無理…
イヤや!
別れたくない!」
頑張れ、あと一息…
「ホンマごめん…」
こんな猿芝居…
誰が喜ぶねん…
「キクリン呼んで!
キクリンと話ししたい!
納得でけへん…」
段々、めんどくさくなってきたから
本題に移ろうや…
「分かった…
アイツに電話する…」
そして、携帯を手に取り…
さぁ、キクリン…
この猿芝居聞いてくれていましたか?