今年の4月1日は月曜日
私の会社に新入社員が来る事は無かったので
いつもと何ら変わりなく
ただただ、億劫な週の始まりの日。
そんな月曜日に備え日曜日の夜はいつものように眠りについていると
夜中の2時前頃、携帯が鳴り響いて
画面を見ると彼氏から。
こんな夜中に何やねん
とかイラっとしながらも何かあったのかと思い電話に出ると
「ヒナタ?」
なんて、ちょっと暗めと言うか弱々しい声
「なんかあった?」
眠い目を擦りながら問いかけてみるが
「・・・・・・」
無言…。
「トモくん?」
様子を窺うように声をかけると
「痛い…」
えっ!?
ちょっと苦しそうな声で言った彼に驚いて
「どうしたん?どこが痛いん?」
って聞いてみると
「胸が…胸が痛い…」
「何それ?心臓が痛いって事?
それともどっかにぶつけたん?」
おおごとかと思いちょっとパニっくになりそうになりながらも
冷静に聞いてみた。
「心臓…かな…とにかく、、胸が…痛くて…」
なんて途切れ途切れの声にヤバイかも!なんて思って慌ててると
「うぅ…」
って、うめき声が…
「救急車呼ぶ?今家やろ?」
「今…お前の…家の…近く…」
はぁ?
家の近く?
ちょっと驚いて、ベッドから起き上がってる最中も
「イタくて…イタくて…」
なんて呪文のように繰り返すトモくん。
「ってか、何で家の近くなん?
今2時やで…とりあえず救急車呼ぶ?」
と、焦りながらも聞いてみるが…
「会いたくて…
ヒナタに…会いたくて…」
「何それ…電話すればいいやん…」
「電話って…
会いたくて…
来てるのに…
けど…会えそうにないから…
胸が痛い…
あ、、、イタイ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
無言になるよね~
ってか、ダジャレ?
とか思いながら段々イライラしてきて…
「えっ…ふざけてるん?」
「…っ、…っ、」
なんて、途切れた息が漏れる声がして
えっ?
ホンマに苦しいん?
と、やっぱり焦ってきて手近にあったパーカーを手に取り
「とりあえず今どの辺?」
って聞き返してると
「来てくれるん?」
聞き取りにくい声でけど、嬉しそうに聞く彼に
「だって、痛いんやろ?
近くまで来てるならそっち行くし…」
とか言いながら手に取ったパーカーを羽織ってると
「心配?」
なんて、子供かよってくらいの声で聞くから
「そらな…。痛そうやし…」
って答える私が次に耳にした言葉は
「お前…
俺のことかなり好きやな」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「はぁ?
」
声、普通に戻ってるし…。
「何それ…痛いって嘘?」
キレる3秒前くらいのテンションで聞き返すと
「焦った?
今日ってエイプリルフールやで!」
やって…。
殺してもいいですか?
ってか、殺すなんて簡単な方法じゃなく
手足、四方から引っ張って引きちぎったろうか!
って思った私は冷徹ですか?
あまりにもムカついて、無言で電話切ったった!
そしたらすぐ掛け直して来て
「怒った?」
ってちょっと申し訳なさそうな声で聞いてくるんで
「マジで…
マジで真剣にこれからアンタと付き合っていくべきか
考えたいと思うから
当分電話して来んといて!!」
ってキレて電話切ったった!
腹が立つ!
何が、会いたくて胸が痛いやねん!
その後もう一回電話がかかって来て
「イエモンのJAM聞いててん。
あの歌の歌詞知ってるやろ?
逢いたくて、逢いたくて、君に逢いたくて
って部分あるやん
そこ聞いてこのネタ思いついてん![]()
逢いたくてが『あっ、痛くて…』に聞こえてきて
」
って、笑ってるし…。
とりあえずイエモンに謝れ
そして、イエモンのファンに謝れ
そして、イエモンが好きに私に心の底から謝れ
腹立って何も言い返さず電話をもう一度無言で切ってやった
結局腹が立ち過ぎて寝たの4時前やったし…。
今日が休みじゃなかったら
マジで轢き殺しに行ってた…。
こんな可愛げの欠片もない嘘は
よい子の皆さんはマネをしないように…。
エイプリルフールは可愛い嘘を付かないとな
こんな低俗のダジャレ…。
さすがの私でも冷静にツッコミできんし…。
そんなダジャレを夜中に思いついてエイプリルフールやからって
電話してくる神経が笑えない…。
マジで真剣に付き合って行くべきか悩むわ…。
35歳にもなろうとしてるオッサンがすることかよ…。
ホント、レベルが幼稚園児並みやし…。
とんだエイプリルフールでした…