チラチラと感じるトモくんからの視線を受けながら
こっちはこっちで盛り上がり出し
「っていうかさ、ひーやんタイプ変わったよな?」
って言い出したのは楓さん。
まぁ、昔はもうちょっと濃い目というか
おいしそうにご飯食べるタイプ♪みたいなんが好きやったような気が…
クラブで言うと、ラグビーとかやってそうな
がっつり体育会系です!みたいな感じの人がタイプやったな~
けど、打って変わってトモくんは
バスケ部!もしくは、バイトするんで帰宅部!みたいな感じ…
この違い分かります?
そして、次に放たれた爆弾は…
「ロッシーはさ、濃くも薄くもなく
可も不可もなく、特に取り柄もなく
不細工やん」
ちょっと、言い過ぎちゃう?!
ロッシーは私が今まで付き合ってきた中で
一番ドストライクなタイプなんですよ!
失礼ちゃう?ファミマヤロー…
「まぁ、アンタの元カレの方が不細工やけどな!」
って、ノリオを指差しながら言った私に
「まぁ、それは認める…。
気の迷いやったからな」
確かに、これは気の迷いやな…。
って、その場にいたみんなが頷いてた
別に、ノリオは不細工ではないんです。
世間一般的には男前やと思うし
お金持ってるし、女の子にはモテるし
じゃ、何が不細工ってノリオの存在が…。
最初はいいけど、会えば会うほどウザイというか…。
人の彼氏をチラ見しながら皆で評論会が始まって…。
「けど私、あの顔好き~」
なんて、うっとりするような声で言ったのはイブさん。
「前に友達と一緒に遊んでた時、偶然会って
ヒナタの彼氏じゃなかったら
声掛けようかと思ったくらいやで!」
そんな事思ってたのかよ…。
「確かに、あの顔は普通に合コンでいてたら盛り上がるな!」
隣りでイブさんの発言に参戦する楓さん。
チャマ) 「あの中の誰かと仲良くなって合コンしてもらったら
もれなく、ひーやんの彼氏が付いて来るってことちゃう?」
もれなくって…。
イブ) 「せやな!そしたら、その合コンで狙ってみるとか?」
楓) 「いいね~!トモゾウの彼女は合コン許してる訳やから
その場で狙って持って帰ってバレへんかったら問題なしってことやろ!」
会話が下品すぎる…。
チャマ) 「そうそう!あれ、酒飲ませれば簡単に堕ちるで!」
だから、会話が下品やねん…。
楓) 「じゃ、とりあえずトモゾウの仲間達とお近づきにならないとってやつ?」
お近づきにならなくていいです…。
ノリオ) 「お前らがお近づきしてる間に、俺らはあの可愛い女の子達と
お近づきになってもいいってこと?」
ダメです…。
「「「 おぉ~!! 」」」
ノリオの仲間達が盛り上がりだし…。
「待って!勝手に盛り上がるな!
しかも、人の男持ちかえるとか、お近づきとか…
意味分からんし…
そもそも、これ何の集まりなん?」
いい加減、勝手に盛り上がるバカ野郎達にキレてみると
「別に、何の集まりでもないけど…。
まぁ、しいて言うなら…
ヒナタとトモゾウの関係を揺さぶってみよう会?」
揺さぶってみなくて結構です…。