貴様… | Changeable Diary

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自分の中で感じた小さな出来事や想いを感じるままに。でも『気まぐれ』な感じで・・・。

外は真っ暗で22時を過ぎようとしてた…。



バレないように必死に冷静な振りをしながら

キクリンへと電話をするオワリを見ていると

2コールくらいで電話に出たキクリン。




「たっちゃん?


こんな時間にどうしたん?」




オワリの携帯に耳を寄せて聞いてみると

若干、キクリンの声が喜んでた。




「今から会える?


話しあるねん…」




まだ芝居続けてはるよ…




「うんハート。会えるよ!


今近くにいてるし、準備出来たら連絡してハート





近くにいてるって…




やっぱりリアルタイムで聞いていたのね…






「ヒナタも一緒やねんけど…」




「うん。全然大丈夫…


連絡待ってるね」




なんて、嬉しそうな声で電話を切ったキクリン。



ため息しか出ねぇ…




いつもなら絶対に引っかかる私の名前なのに

一緒に連れて行く理由も聞かず

こんなアッサリ頷いたってことは

確信しかないよね…




ため息付きながらもまだ盗聴されてるかもって思って

そのまま無言で服を着替え終えてキクリンへ連絡した。


車で向かうから最寄りの駅で待っててほしいと…。


その間、スパイか!

って感じのノリで二人して筆談で今からの事を相談。



そして、テンション上げ上げなキクリンをそのまま迎い入れる為

私は後部座席に乗り、車で駅へと向かったエボ10・試作




駅のロータリーに着くと

恋人との待ち合わせかのように

口元を緩ませウキウキな感じに体を小刻みに揺らしながら待つキクリン。




「怖い…



帰ったらあかんの?」



半泣き状態で聞く私に




「アカン!



お前、俺の女やろ!



堂々としてろや!」












何様?



貴様…

お前の女だからって堂々としてるくらい

お前はいい男なのか!




お前が芸能人なら私も堂々とするさ…


その辺にいてる普通のサラリーマンのくせに…


さっきの猿芝居で自分の世界に完全に


両足突っ込んで首まで浸かってるよ…



そのまま頭まで浸かって

シワシワにふやけてしまえ!!!




って、内心一人でブツブツ言いながら

バックミラー越しにオワリを睨み続けた…





キクリン…


ごめんよ…


ウキウキして待ってたみたいやけど…


今からこの男にどん底まで落とされるんだよ…



でもね、その原因を作ったのは君だから…


許して…



ひ孫の代まで私を怨むのはやめておくれよ…