近くでやっているということを友人から聞いていて、ランチを一緒した時に一緒に行ってきた。原宿駅は溢れんばかりの人の波を掻い潜りながらの移動であったけど、一本路地に入ると落ち着いた住宅街も広がっている。まばらな人々は、それぞれの目的地に向かって歩いている。

最近は特定の見慣れた風景ばかりで、通ったことのない道を歩くということは少なくなってしまっている。人が多い雑踏は、入ってくる情報が多すぎて、目がしょぼしょぼしてきたり、疲れてしまうけど、人の少ない完成な雰囲気の街の中を歩くのはいいものだなと改めて思った。

ジャン・ジュリアン + ニコラ・ジュリアン「The Gathering」

NANZUKANANZUKA - Contemporary Art Gallery

nanzuka.com

今回行ってとてもよかった。ジャン・ジュリアンさんの作品は絵であり、ニコラ・ジュリアンさんの作品は造形であった。絵は、とてもラフな書きぶりの作品であるのに、捉え方がよくてずっと見入ってしまうものだった。特に黒で描かれている人の動きに躍動感やその人の雰囲気というか佇まい、一人一人の個性、人同士の関係性を想像させる。

そんな風なことを見ながら思った。

展示作品の中でも、この絵が一番よかった。４人の出立ち、醸し出ている雰囲気に目を惹きつけられた。４人が見えている先には何があることを思わせる。興味深そうにみなが見入っているようなそんな印象を持った。

ダイナミックで、差し込んでくる太陽の光。海中に広がる世界。潜って海の中を進んでいく躍動感を感じた。近くで見るとかなりラフに描かれているのに、全体を見渡して、一望すると作品の世界に引き込まれる。大きな作品でよかった。

たくさんの人々。それぞれの影。上で挙げた２つの作品に描かれている人と影の人が合わさっている。それぞれに個性があって、それぞれの人のこの状況であり、これからを想像してしまう。

僕自身は西洋絵画が好きで、緻密に描き込むということに魅力を感じていて興味がある。だけど、こうして一人だったら観に行かないものに触れることで世界が広がる。受けた刺激を、その勢いに後押しを受けて、自分も描くということを、その可能性をどんどん試していかねばと改めて思った。

今日の今日のこうして作品を観ての感想を書くということも、一つの行動であって、思いついたことはどんどんやって完了させていくを実行していく必要があるなと思う。

ニコラ・ジュリアンさんの造形も、360度全方向からも楽しめる展示方法で、中でもアリクイに心惹かれた。動物たちと人の１シーンが表現されていて、そこからいろいろなことを勝手に想像してしまう。造形１つ１つのサイズが大きく、とても見応えがあった。

久しぶりに鑑賞して（ジャン・ジュリアン + ニコラ・ジュリアン 「The Gathering」）

久しぶりに鑑賞して（ジャン・ジュリアン + ニコラ・ジュリアン「The Gathering」）