全仏オープンテニス、男子決勝。ジョコビッチとルードの対戦となったが、ジョコビッチが圧勝。ルードは昨年も準優勝で、ナダルに優勝を阻まれた。ビッグ４がいなかったら四大大会のタイトルを取っているのかもしれないが、現実にはまだグランドスラムでの優勝を勝ち取ることができていない。

優勝候補の一人で、個人的に優勝してほしいと思っていたアルカラスは、ジョコビッチとの準決勝で敗れた。第三ゲームで全身が痙攣するほどの状態になってしまい、第二セットで対に持ち込んだものの、残りのセットを一方的な展開となった。第一ゲームから緊張していたとのコメント記事があった。

世界ランキング一位であり、計り知れないプレッシャーの中で、本人としても２つ目のグランドスラムでの優勝を目前にして、ジョコビッチとの事実上の決勝戦とも言える試合で、本人にも理解ができない事態になったのではないかと思う。本来のパフォーマンスを発揮することができていたら激戦だったのだろう。

でも実際には、そういう試合展開にはならなかった。最高の舞台で、最高のパフォーマンスを発揮するということがいかに大変なことであるか。勝ち続けるということがいかに過酷な、難しいことであるのか。そういう困難な状況に常に直面する中で、逆境を乗り越えていくタフさ。体力的にも、精神的にも、様々な要素、要因のうえに勝ち得る勝利。

アルカラスが力を発揮できず敗退してしまったというのはとても残念なことであるが、立ちはだかるジョコビッチがいかにタフで、今回の優勝によって名実ともに歴史上最強のテニス選手として君臨していることがいかにとてつもないことであるかを改めて実感している。

ベスト４が出そろうタイミングで書いた記事

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全仏オープンテニス、優勝はジョコビッチ