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『人間関係が築けない原因は、子供時代の”母を見る目”だった』 前編
自分と相手の距離感がつかめない
「この人となら仲良くなれるかもしれない…」
新しい出会いに期待しても 関係性が深くなるにつれて
相手とうまく付き合えなくなるというIさん
「どこまで自分を出していいのだろうか」
「どこまで相手の中に入ってもいいのだろうか」と感じ
自分と相手の距離感がつかめなくなるのです
相手に嫌われないように自分をよく見せようとしても
演じ続けることはできません
よい関係性を保ち続けることに疲れ果てて
いつも自分から距離を作って疎遠になっていました
それでも本当の仲間が欲しくて自分を理解してくれる人を探し
出会っては離れていくという関係性を繰り返していたのです
そんな彼女があるとき “親と子の関係性のトリック” を知り
自分がそこに取り込まれていることに気づきはじめました
それ以後 彼女の人間関係は著しく変化していきました
父と母をどうみていたか
Iさんが驚いたのは 子供時代に自分が父をどう見ていたのか
または 母をどう見ていたのかがそのまま
今の人間関係において“自分が他人を見る目” に
スライドしているということでした
それを知った彼女の脳裏に
忘れていたある出来事がよみがえります
母に殺されるかもしれない!
そういえば小さい頃 母に包丁を向けられたことがあった
助けてとも言えず ただ怖かった
悲しいけれど泣けなかった
「お母さんは私を殺したいほど嫌っているんだ…」
母に殺されるかもしれない
幼い子供にとって これ以上ショッキングなことはありません
信頼していた母に強烈な裏切りを感じたかもしれません
まだ小さくて状況を理解できなかったにしろ
自分の存在を母に完全に否定されたと思ったのでしょう
彼女はその時から、母を “敵” と見なすようになったのです
無意識に追いやった当時の感情
しかし そんな感情を持ったまま生きていくことはできませんでした
恐怖や悲しみなど 当時のつらい感情をすべて遮断し
無意識の奥に抑圧したまま その後の人生を送っていました
それでも あの出来事以来 母との間には埋められない距離感がありました
表面的に近づくことはできても 心の中では母を切り離していました
それが彼女の人間関係のベースになっていたのです
(つづく)
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