それからというもの、俺はその日の講義の内容がまったくと言って良いほど頭に入らなかった。もちろん寝不足と言うこともあるが一番は堀未央奈。彼女の存在だった


自分自身も良く音楽が好きでミュージックステーションなどの音楽番組は良くみていたが彼女のことを見たことがない


地下アイドルなのかと思ったがあの日会った時、彼女からはアイドルとしてのオーラを纏っていた。だとすれば彼女は…何者なのだろうか


《カランコロン🔔》

そうしているうちにお客さんが来たようだ

未央奈『こんにちは』
実『あっ…』

やって来たのは堀未央奈だった

実『いらっしゃいませ。今日は』
未央奈『この前のあんかけナポリタンください。大盛で』
実『かしこまりました』


そう言って俺は中にいる店長にオーダーを伝えた

未央奈『あの…浦川さん』
実『はい』
未央奈『あの、私のことって知ってますか?』


ちょっと前まで聞こうとしていたことを彼女から聞いてきた。この際だ、聞いてみたい


実『いえ、知りませんが』

そう言うと彼女は少し俯き、俺に聞こえない声で何か呟いた





未央奈side

実『いえ、知りませんが』


やっぱりか…

私は乃木坂のセンターとしてこれまで乃木坂の知名度をもう一度取り戻そうといろいろな番組や雑誌で活動してきた。けれども一度落ちた人気度を取り戻すのは容易ではなかった

その努力は私だけがやっている訳じゃなく他のメンバーも必死になっていろんな努力をしている







2年前、白石さんや七瀬さんと言った乃木坂の顔とも言える福神メンバーが相次いで卒業していき、残ったのはこれまでスポットライトを浴びてこなかった1期生や2期生、そして3期生だけになった