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『桶川ストーカー殺人事件 遺言』『殺人犯はそこにいる』が話題沸騰中の著者・清水潔、待望の新作ノンフィクション!

国家に、警察に、マスコミに、もうこれ以上騙されてたまるか!
警察よりも先に犯人にたどり着き、その怠慢捜査を暴いた桶川ストーカー殺人事件。冤罪と〝真犯人〟の可能性を示唆した足利事件。いずれも社会を大きく動かした調査報道である。
この2つの報道で名を馳せた一匹狼の事件記者が、〝真実〟に迫るプロセスを初めて明かす。
白熱の逃亡犯追跡、殺人犯との直接対決、執念のハイジャック事件取材、〝三億円事件犯〟や〝時効〟との闘い、記者クラブの妨害など、写真週刊誌「FOCUS」時代から、30年以上の取材経験を余すところなく盛り込んだ、手に汗握るドキュメント。
凄絶な現場で格闘しながらつかんだ、真偽を見極める力とは? 誰のための、何のための報道か――その原点を問う、記者人生の集大成!

【目次より】
第一章  騙されてたまるか――強殺犯ブラジル追跡
第二章  歪められた真実――桶川ストーカー殺人事件
第三章  調査報道というスタイル
第四章  おかしいものは、おかしい――足利事件
第五章  調査報道はなぜ必要か
第六章  現場は思考を超越する――函館ハイジャック事件
第七章 「小さな声」を聞け――群馬パソコンデータ消失事件
第八章 〝裏取り〟が生命線――〝三億円事件犯〟取材
第九章  謎を解く――北朝鮮拉致事件
第十章  誰がために時効はあるのか――野に放たれる殺人犯
第十一章 直当たり――北海道図書館職員殺人事件


ジャーナリスト

1958(昭和33)年、東京都生れ。

新潮社「FOCUS」編集部を経て、2018年7月現在は日本テレビ報道局記者・特別解説委員。

早稲田ジャーナリズム大学院講師他。

受賞歴

・2001年『桶川ストーカー殺人事件 遺言』で日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞

・2014年『殺人犯はそこにいる』で新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞

・警視総監賞(交通事故問題連載企画)

・編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞(桶川事件連載企画)

・日本民間放送連盟最優秀賞(足利事件報道)

・ギャラクシー賞 奨励賞(NNNドキュメント'10「検察…もう一つの疑惑〜封印された真犯人」

・編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞(足利事件連載企画)

・日本民間放送連盟テレビ報道部門優秀賞(連続幼女誘拐・殺人事件に新事実 2011年)

・ギャラクシー賞 優秀賞(NNNドキュメント'15「南京事件〜兵士達の遺言」)

・早稲田ジャーナリズム大賞、その他受賞多数