Sindberg in Nanjing, 1937

画像提供,AARHUS CITY ARCHIVES

画像説明,ベルンハルト・アルプ・シンドバーグ氏はデンマークの旗を掲げることで、日本の侵攻から南京の中国人を守った

ベルンハルト・アルプ・シンドバーグ氏は、セメント工場の警備員だった。しかし中国では「輝けるブッダ」や、「デンマーク人の英雄」と呼ばれている。

シンドバーグ氏は、1937年に旧日本軍が中国東部の南京に侵攻した際に起こした虐殺から、何千人もの中国人を救った。ただ、デンマークではやっといま、国民的英雄の待遇を受ける。

彼の銅像が建てられ、8月31日に除幕式を迎えた。シンドバーグ氏の死から36年近くたっての式典だった。

高さ3メートルの銅像は南京市からシンドバーグ氏の故郷であるオーフス市に贈られたもので、中国の尚荣氏と傅礼城氏、デンマークのレネ・デスメンティク氏の3人のアーティストの共同制作。除幕式には女王マルグレーテ2世も参加した。

シンドバーグ氏の勇敢な行動は、1200人のユダヤ人を工場で雇用してナチスドイツのホロコーストから救い、映画にもなったオスカー・シンドラー氏とも比較されている。

シンドバーグ氏は何をした?

後に「南京大虐殺」や「レイプ・オブ・南京」とも呼ばれるようになった旧日本軍のよる惨事を目撃した時、シンドバーグ氏はわずか26歳だった。

Sindberg in Nanjing, 1937