山本太郎

政権の意に沿わない国会議員を警察が連行する。日本でもそんな日が来ることを想像させる光景だった。中央の白シャツが山本太郎議員(当時)。=2014年7月1日、国会議事堂通用門前 

  2014年7月1日、集団的自衛権の行使が閣議決定された日のことだ。

 首相官邸と交差点をはさんで対角線上にある国会議事堂通用門前で事件は起きた。

 山本太郎議員(当時)が集団的自衛権に反対する演説を行おうとしたところ、警察に力づくで排除された。 

 山本議員はじめ数人の市民が警察に押し倒されたり、腕をねじあげられるなどした。山本議員はアスファルトの地面に2度も尻もちをつかされた。 

 国会議員が、公道上で倒され警察官たちにより通せんぼされている状況は、ツイキャスなどで広く伝えられた。

 「警察は暴力で僕たちを排除した。これが安倍政権の姿です」。山本議員は訴えた。
 
 国会議員に演説もさせず、押し倒して、30分間にわたり行く手を阻む。政権の言うことを聞かない者は、国会議員であろうが警察による弾圧の対象となる。